「おらがジャム」のもとになった、
糸井重里直伝の、ジャムのつくりかたをお教えします。
ジャムづくりについて、糸井は、
こんなことを言っていました。
「ジャムづくりはなぜか、
できあがりの味にその人らしさがずいぶん出ます。
同じレシピでも、自分がつくると、
どうしても自分のなじみのある味になりますし、
別の人がつくると、どこかその人らしいなぁと
思わされるような味になります。
また、ちょっとしたつくり方の差で、
毎回できばえが違うのも、おもしろいところです」
どうぞ、工夫をしながら何度もつくって、
たのしんでみてくださいね。
準備するもの
あんず‥‥‥‥適量
グラニュー糖‥あんずの半量程度(オーブンドライした後のかさの半量)
あんずの実を半割りにし、種をとりのぞく。
![](/store/oragajam/2014/ac/images/self_ac01.jpg)
あんずの割った面を上にして天板に並べ、オーブンドライする。
(焦げないために100度以下の温度で、ゆったりと干す感じです。
時と場合によって条件がちがいますので、
バラつきもたのしむ気持ちで、
おおよそ30分から1時間くらいという感じでやっています。
ときどき覗いてみて判断してください。
この段階での失敗はまずありませんから)
※ご家庭のオーブンによって火力に違いがあります。
実際のあんずの様子を見ながら調整してください。
![](/store/oragajam/2014/ac/images/self_ac02.jpg)
乾燥したあんずの重さを計り、
その半量の重さのグラニュー糖と合わせ、ひと晩置く。
(合わせたあと、すこし手でもみこんでおくといいです)
![](/store/oragajam/2014/ac/images/self_ac03.jpg)
翌日、水のあがった(3)を汁ごと土鍋に入れ、中火にかける。
グラニュー糖が鍋の底に貼りついて焦げないよう注意をしつつ、
ヘラでかきまぜ続けるのがポイント。
アクがでてきたらすくい、焦げそうな場合は火を弱める。
砂糖とあんず液の全体がなじんで、実際に食べたい固さの、
すこし手前で火を止める。
(火をかけすぎると「飴」になっていくので注意してください。
「くだものを食べる」意識でつくるといいと思います)。
![](/store/oragajam/2014/ac/images/self_ac04.jpg)
(4)を消毒しておいたびん(密閉できるもの)に詰める。
しっかりふたを閉め、30分ほど、びんごと煮て消毒する。
(取り出すとき、びんが非常に熱くなっているので、火傷には注意を)
![](/store/oragajam/2014/ac/images/self_ac05.jpg)
熱が自然に冷めるのを待ちます。
![](/store/oragajam/2014/ac/images/self_ac06.jpg)
材料や道具について、糸井に聞きました
材料のあんず
この種類でないと、というものはありません。
ぼくはそのときそのときに出あったもので、
いろいろつくってみています。
同じくくだものは、ジャム用のものでも、
生食用のものでも、どちらでもかまいません。
ただ、ぼくの経験だと、どちらかというとジャム用のくだもののほうが
どんな人にも失敗なくつくりやすい気がしています。
砂糖
いつもグラニュー糖を使っています。
ほかの砂糖でもつくれると思いますし、
好みはそれぞれですが、
ぼくにとってはグラニュー糖が「うちの味」です。
さらりとした、飽きのこないあまさのジャムに
なってくれます。
土鍋
どの鍋がよいかと聞かれたら、ぼくは迷わず
土鍋をおすすめします。
火が全体に均一に入り続けるので、しあがりが違います。
土鍋がなければ、できるだけ
厚手の鍋を使うようにしてください。
ジャムロート
もしこれからもジャムをつくろうと思っている人なら、
ジャムロートをおすすめします。
こぼさず安全に、ジャムをびんに詰めることができます。