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一詩一冊本・雨ニモマケズ手帳

一詩一冊本・雨ニモマケズ手帳



素材
<本体>
台紙:カルトン
背表紙バンド部分:山羊革、羊皮紙
背表紙バンド以外の部分:ヘビ革
花切れ:山羊革
花切れの芯:Batonnet
テキスト本文紙:アルシュ・ベラン
見返し紙:マーブル紙
      (フランスのマーブル作家
       Perry Katalinによるハンドメイドの作品)、
遊び紙:越中染め紙

<ケース(エチュイ)の主な素材>
台紙:カルトン
マーブル紙:
(フランスのマーブル作家Perry Katalinの
 ハンドメイドの作品)
山羊革

<その他>
テキストを綴じつける時の糸:寒冷紗、雁皮紙薄口、麻糸
羊皮紙
フランス語でCarte Bulle(カルト・ビュル)と呼ばれる
柔らかな紙
クラフト紙
ヴェルジェ紙など洋紙
黒谷晒し6匁の和紙など複数種類の紙。

ワックス
(エチュイの表面のマーブル紙は、
 自然界の原料からできた
 安全なワックスを塗っています)
ロウ
(「一詩一冊本」本体の天や本をかがる 際の糸を
 「ろう引き」しています)
大きさ
(タテ×ヨコ×高さ)13.4×8.3×2.6cm
重さ
183g



作者インタビュー

ヨーロッパに伝わる、ルリユールと呼ばれる
伝統的な製本技術を用いてつくられた手帳。
ルリユールとは、未綴じ本、仮綴じ本、
そして、お気に入りの上製本(ハードカバー)まで、
布、紙、革などの素材を使って、
丈夫に仕立て直し、
表紙にさまざまな装飾を美しく施す、
人の手による手製本の文化のことです。

本は、作家のテキスト、挿絵、印刷所、編集者など、
さまざま人たちの仕事によってできています。
ルリユールとは、その人たちの仕事を
100年先まで、守り届ける文化でもあります。
そして、そのためには、
製本の技術だけでなく、
表紙の素材、中身の紙など材料の選定まで、
その本にふさわしい、美しさを表現するために、
細部にわたり手が尽くされています。
「一詩一冊本・雨ニモマケズ手帳」は、
本場フランスで
ルリユールの文化を学んだ作者が
丁寧に作り上げた作品です。
    
そして「一誌一冊本・雨ニモマケズ手帳」の
もう一つのテーマは、宮澤賢治の詩です。
宮澤賢治の詩「雨ニモマケズ」が
大好きだという作者が
「自分の大事にしている言葉や詩を
 一冊の美しい手製本に」
というテーマで作りました。
この詩は、宮澤賢治が常に携行していた
黒革の手帳に、
発表するアテもなく書きつけたものでした。
賢治のその手帳と同じページに
同じ字配りで詩を掲載しています。

製作期間は、1冊作るのに、
1ヶ月以上かかり、
お申し込みいただいてから
作者が丁寧に作り上げます。
ルリユールの作品、
「一詩一冊本・雨ニモマケズ手帳」を
大切に愛用していただければと思います。


「一詩一冊本・雨ニモマケズ手帳」の
製本について

「一詩一冊本・雨ニモマケズ手帳」の
ルリユール製本を
写真でご紹介します。



「ルリユールは五感で楽しむもの」と
作者の矢島美穂子さん。
耳元で表紙をパタンと閉じ、本の音色を聞きます。
「仕立てがきちんとしていないと、
 いい音がしないんです」


本体を傷めないよう、
綴じる部分は和紙で丁寧に補強しています。
「それほど大事にしてます、という心意気です」


羊皮紙を芯にして縫い綴じた本の背。
「背固め」という補強作業のあと、
ベルギーから取り寄せたヘビ革を張ってあります。


宮澤賢治の手帳に合わせ印刷した「雨ニモマケズ」。
実は一詩一冊本のサイズも、賢治の手帳と同じです。


本体の紙はフランス製。
耳付き(端を裁断せず、漉き紙の風合いを残した状態)
だったため、二方(横と下)はあえてそのままに。


表紙や裏表紙と本体の間に挟む紙、見返し。
「別名、遊び紙。本の余韻を楽しむものです。
 ルリユールでは最低4枚、入れます」。
一詩一冊本は5枚と、さらに贅沢なつくりになっています。


marron 無着色でできたバナナ
かっぽう着 ふくろうの砂時計
ペンギンのパラシュート 一詩一読本・雨ニモマケズ手帳
がらすのはんこ 手つきわん
しおり

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