ペンギンのパラシュート




表地:ポリエステル100%
裏地:ポリエステル100%
魚:ケヤキ(塗装)
(タテ×ヨコ×高さ)67.5×59.0cm
62g





放り投げるとペンギンの形にふくらむ作品です。
背中に使われているギンガムチェックの布は
目が細かく風を通さない素材にし、
反対に、下部には空気を程よく通す、
カーテン生地を採用しています。
この素材の構成により、
上空に投げ上げると
パラシュートのように空気をはらみ、
落下することで作品のフォルムが現れます。

さらに、投げ上げたときに、
ペンギンがよりペンギンらしく、
パンっ!ときれいに開くよう、
お腹部分には小さなポケットが設けられ、
魚の形をした木製のおもりが入っています。

この作品について、作者は、
「飛ばす前からきれいに形が出ていると、
 瞬間のおもしろさがないんです。
 例えば子どもが遊んだときに
 瞬間しか出会えないことに
 楽しさを感じたりして、
 そこから何かを
 読み取ってくれたらいいですね」
と語っています。
可能性をすごく感じた作品。
いろんなバリエーションを
つくったりしたら、
たのしそうだなと思いました。

ひびのこづえさん
(審査会でのコメントの再録です。)