シャボン玉のような風鈴をつくりたいというアイデアは、
けっこう長いあいだ、自分の中であたためていました。
実現するため、いろいろなメーカーさんに
試作品をつくってもらったんですが、
最新の技術でも、できなかったんです。
ぎらぎらしすぎたり、クリアすぎたりで、
とてもシャボン玉には見えなくて‥‥。
ある日、千葉にある
ガラス工場に相談してみたら、
「それは‥‥あれを使えばできるかもしれない」と。
数日後、試作品を見せてもらったら‥‥
できてたんです。
ガラスのシャボン玉が。
それは、イミテーションの真珠をつくるための
むかしの技術でした。
いまはもうつくられなくなった
フェイクパールのための塗料が、
「シャボン玉のようなガラスの風鈴」を
実現させてくれました。
「ほぼ日」さんで販売するために、
オリジナルサイズの風鈴をつくりました。
1個1個、ほんとうに手作業の風鈴です。
音色にもそれぞれの個性があるので、
どんな風鈴と出会うのかも
たのしみのひとつだと思います。