仕草そのものが、美しくいられる鏡。
しぐさミラー(前編)
最初にご紹介するのは、
SHIGUSA MIRROR(しぐさミラー)です。
化粧品のブランドを立ち上げるにあたり、
「鏡を作りたいんです」と社内で話をしたら、
口紅とか化粧水とかじゃなくて?
と、最初は驚かれました。
と同時に、毎日必ず見るものなのに、
納得のいくものを選べていない、
ほしいものがなくて探していた、と、
うなずく人もいました。
「しぐさミラー」というのは、
早い段階から決まっていた名前です。
自分が使いたい鏡を、妥協せずにつくりたい。
開発チームが思い描いていた、
仕草そのものが美しくいられるような、
理想の鏡を実現させるべく、
デザインから機能性、素材探しまで、
たくさんのひとの力をお借りしました。
最初に会いに行ったのは、
クラスカの大熊健郎さんです。
もともとCLASKA Gallery & Shop “DO”で
販売されていたオリジナルの鏡に、
岡田いずみさんのアイディアを加えた別注品を
お願いすることにしました。
へアメーキャップアーティストとしての経験から、
昇降機能や、手鏡として取り外せることなど、
必要だと思う機能を加えています。
出来上がったのは、
そのものが美しく、機能的な鏡です。
鏡に合わせて背を丸めたり、
あごを突き出したりしなくていいように、
さまざまな工夫をしています。
高くも、低くも調節できますし、
角度を変えることも可能です。
取り外して手鏡にもできますから、
まとめ髪や襟足を確認するのにもぴったりです。
そして、真鍮とブナ材の組み合わせ。
いろいろなインテリアに溶けこみながら、
長く大事にしたくなるプロダクト、を目指しました。
台座は、アクセサリーや時計など、
日常づかいする小物を並べてもいいですし、
大切なものを置く場所としても、さまになります。
鏡自体がたっぷり大きめの楕円形ですから、
頭のてっぺんからデコルテまで、
広く、明るく、自分の姿を映すことができます。
これが、本当に晴れやかで気持ちいい。
次回は、お世話になった方に会いに、
「しぐさミラー」が生まれた場所、
群馬県高崎市を訪ねたレポートをお伝えします。
(続きます)
2021-02-17-WED