生活のたのしみ展と
ほぼ日ストアで、
「きほんのスピーカーキット」を
販売します。

本格的なスピーカーを、
誰でも作れるキットができました。
インテリアにもよく馴染み、
家に置いているだけで嬉しくなるデザイン、
名前は「きほんのスピーカーキット」。
必要な材料がキットに含まれているので、
誰でも気軽に、たのしみながら作れます。
そして、じぶんが作ったものとは思えないほど、
素敵な音がお部屋に響くことでしょう。
6月7日(木)からの「第3回生活のたのしみ展」と、
7月中旬の「ほぼ日ストア」での発売に先がけて、
キットについてご紹介します。

販売スケジュール

生活のたのしみ展
2018日(木)11日(月)
ほぼ日ストア
2018月中旬販売開始予定

スピーカーの
見せあいっこ

オリジナルのスピーカーキットの企画を
森 友治さんにお願いをして、
製作が決まった、2017年の春。

みちこの作ったスピーカーに触発されて、
「じぶんでもスピーカーを作ってみたい!」
ということで、まだ製品化もしていないうちに、
じぶんたちでスピーカーを作ってしまった
ほぼ日乗組員がいました。
多田、アシザワ、井谷の男子3人です。
ものづくりを趣味としていたり、
音楽が好きだったり、
スピーカーそのものに興味があったり、
それぞれの動機は別々ですが、
3人とも、みちこのスピーカーを見て
心が動いたきっかけは同じでした。

多田

多田の作ったスピーカーは、
個人のWebサイトでオリジナルのキットを
製作している人と交渉して取り寄せたもの。
自宅のテレビを買い替えたら
音の迫力が減ってしまったという多田は、
テレビにつなぐためのスピーカーとして自作しました。
さだまさしさんの大ファンである多田は、
さださんの歌声や、ギター、ヴァイオリンの高音が
心地よく聴けるような調整をしたそうです。
そして、パーツについても独自で調査して、
選べる範囲内でいいものを選びました。

アシザワ

アシザワは、ほぼ日社内の誰よりも、
木材や電子部品を扱った工作を得意としています。
少年時代からものづくりが好きだったアシザワでも、
スピーカーを作るのは、はじめての経験でした。
みちこのスピーカーを見て、
木の工作の延長でスピーカーも作れる気がしたようで、
キットに頼ることもなく作り上げてしまいました。
自宅で余っていた木材を使って
図面すら引かずに完成させたそうです。
サイコロのような丸みを帯びた見た目と、
木目の風合いを出したことがポイント。
木枠のつなぎ目の段差を目立たなくするために、
6面すべて削ったことが大変だったようです。

イタニティ

井谷の作ったスピーカーは、
みちこ、多田、アシザワのスピーカーとは違う、
「バックロードホーン型」という構造のもの。
秋葉原のスピーカー専門店で相談をして、
市販のキットを購入して作りました。
バックロードホーン型のスピーカーは、
低音をより強く響かせるような構造をしています。
内側が複雑なつくりをしていて、
市販のものは手に入れにくいと聞いていたので、
どんな音が鳴るんだろうと興味を持ちました。
井谷は、こどもの頃にはあまり
工作をすることはなかったようですが、
ボンドで木をくっつけたり、
ツキ板を貼って仕上げていくと達成感があって、
いい体験ができたようです。

みんなで秋葉原の電気街へ出かけたり、
お互いの作ったものを褒め合ったり、
ものづくりの経験と関係なく、
みんな共通して「たのしい!」という感想でした。

ただ、実際に作ってみると、
もっと簡単にできたらいいのにな、
と気づくこともいくつかありました。
たとえば、スピーカーのキットだけでなく、
音を鳴らすために必要なアンプや細かい部品を、
じぶんで揃えなればいけないこと。
そして、きれいに仕上げるためには、
作る人の器用さやセンスが必要だということ。
紙ヤスリをかける方向や
アンプやケーブルの選びかたなど、
慣れている人であれば理解できそうなことも、
はじめての人や器用でない人にとっては、
なかなか難しそうだということがわかりました。

お部屋にずっと置いておきたくなるような、
魅力的なデザインのスピーカーを、
もっと簡単に作れるようにしよう、
という思いを持って、森さんに相談しにいきました。
福岡県の森さんのご自宅におじゃましたのは、
スピーカーに興味を持った
5人のメンバー()です。

森さんのご自宅は、
まさに『ダカフェ日記』で見ていた舞台。
奥さまの「だぁちゃん」がいて、
長女の「海ちゃん」長男の「空くん」がいて、
3びきのワンちゃんも迎えてくれました。
そして今回の主役である、
森さんがこれまでに作ってきた
歴代のスピーカーもご用意いただきました。

初代のスピーカー

学生時代からオーディオを趣味にしている森さん。
最初にスピーカーを作ったのは10年ほど前。
小さな8センチのスピーカーユニットと
出合ったことがきっかけなんだそうです。
「こんなちっちゃいのに、こんな音を出しちゃって!」
という衝撃があったそうです。
無事に完成はしたものの、
仕上がりには納得できなかった森さんは、
見た目もさらにいいものにしていきたくて、
どんどんハマっていったそうです。

二代目のスピーカー

このスピーカーはじつは、
長女の海ちゃんが小学4年生の夏休みに
自由研究で作ったものです。
お父さんの熱い指導のもとで、
スピーカーと真空管アンプを作りました。
小学生だった海ちゃんにとっては、
アンプを作るときのはんだ付けが
いちばん楽しかったそうです。
おじいちゃんとおばあちゃんへの
プレゼントとして作って、
今でもテレビにつないで活躍しています。
ほぼ日のみちこは、
このスピーカーを真似して自作したのでした。

構造の異なるものを作ってみたり、
スピーカー専門誌の付録のキットを形にしたり、
アンプを作り、スピーカーユニットも作り‥‥、
どういった形ならどんな音が鳴るのか、
どんなパーツと相性がいいのか、
挑戦と研究をくり返すなかで、
どんどん知識が溜まっていくのでした。

集大成のスピーカー

最後に見せてくれたスピーカーは、
森さんが「集大成」と語るものでした。
イギリス製の憧れのスピーカーをモデルに、
縮尺を変えて自作したものです。
友達への結婚祝いとして贈ったそうですが、
見た目も音も気に入っていたので、
じぶんが使うために、もう一度作り直したそうです。

森さんのスピーカーを見て盛り上がり、
みんなでゆっくりと視聴をしたあとで、
ほぼ日乗組員が作ったスピーカーも、
せっかくなので見ていただきました。
やすりでの研磨やオイル塗りの方法を
丁寧に教えていただく場面もあって、
ワークショップのような場になりました。

はじめてスピーカーを作る人たちが、
どんなところで壁にぶつかるのか、
という率直な意見交換をした上で、
スピーカーキットの製作がはじまったのです。

(つづきます)

2018-05-29-TUE

「生活のたのしみ展」に
森 友治さんが来て、
「きほんのスピーカーキット」を
先行販売します。

6月7日(木)から6月11日(月)までの
「第3回生活のたのしみ展」で、
「きほんのスピーカーキット」と
スピーカーの着せ替え用グリルの先行販売と、
スピーカーユニット、アンプの販売をします。
「きほんのスピーカーキット」は、
実物をご覧いただける、はじめての機会です!
キットの開発をした森 友治さんが毎日お店に立って、
キットの組み立てかたや、
パーツの選び方の解説をしてくださいます。
会場では、視聴や組み立て体験できるほか、
「きほんのスピーカーキット」の組み立て説明書と
森さん特製の40ページの撮り下ろし写真集
『ダカフェ日記のつづきのはなし』を
会場にいらしたかた限定でプレゼントします。

(森 友治)
「きほんのスピーカーキットの店」

きほんのスピーカーキット
¥19,440(税込)
※「きほんのスピーカーキット」の中には、
アンプとスピーカーユニットは含まれません。

交換用スピーカーグリル
(2枚セット)

(RH)
¥6,858(税込)

(SC)
¥9,558(税込)

(WD)
¥8,478(税込)

(SL)
¥8,370(税込)

アンプ

AP15d
¥10,584(税込)

AP20d
¥15,984(税込)

TU-8150
¥48,600(税込)

スピーカーユニット

FF85WK
¥5,184(税込)

P800K
¥1,620(税込)

販売スケジュール

生活のたのしみ展
2018日(木)11日(月)
ほぼ日ストア
2018月中旬販売開始予定