ほぼ日刊イトイ新聞

ミロコマチコさんに
うかがいました。

今回のティーテーブルのために
描きおろしの絵を描いてくださったミロコさんに、
このデザインのことや、
どんな使い方ができそうか、お話を伺いました。
ミロコマチコさんプロフィール

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このティーテーブルのために
すてきな絵を描いていただき、ありがとうございました。
「ティーテーブル(三脚を使います)」という
ちょっとふしぎな商品ですが、
はじめは、どう思われましたか?
ミロコ
気軽に持ち歩けるのはいいなぁと思いました。
前回のものをウェブサイトで見ることができたので、
テーブルじゃなくてでも、
それ1枚で飾ってかわいいようなものだなと思ったので、
「やりたいです!」とお返事をしました。
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「やりたいです!」というお返事が
とってもうれしかったです。
ミロコ
よかったです。
これは、持って出かけて、
帰ってきても、しまわなくてもいい。
そのまま飾っておいてもいいですよね。
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裏側にヒモを通して、飾っておけるようになってるので、
絵と同じように、飾ってもらえます。
ミロコ
そんなふうにしたいですね。
こういうものって、1回片付けちゃうと、
片付けたまま、もう出さないですもんね。
帽子を帽子掛けにかけて、出かけるときにかぶって行く。
みたいな感じで使えそうですね。
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帽子掛け、いいですね。
今回のデザインは、
どうしてアルマジロになったんですか?
ミロコ
このテーブルの「持ち運べる」というところから
カメかアルマジロで迷ったんです。
手足を収納するから、持ち運びやすそうだなって。
カメは甲羅の中に入るけど、
アルマジロはボールみたいに丸くなるから
今回に近いなと思いました。
「はい、出かけますよ。丸まりなさい」
「シュルシュルシュルッ」
「はい、立ちなさい」
「シュタッ」
みたいなイメージです。
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かわいいです。
ミロコ
はじめは、白をイメージをしていて、
白いアルマジロを描いてたんですけど、
なんかちがうなーって思って。
これに落ち着きました。
気づいたら、赤く塗っていました。
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色は、いつもそうなんですか?
ミロコ
いつもそう。
手帳の「赤いインドサイ」のときも。
計画通りにはいかなくて、
自分とずっと戦っています。
「おまえ、白でいくって言ってたじゃないか!」
「や、これは赤にしたほうがかっこいいんだ!」
って戦ってる感じです。
思ったとおりにいかないけど、
それはそれでいいものができる。
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戦った結果、お家のインテリアとしてもステキだし、
外に持っていっても、あざやかで映える、
ほんとにすてきなデザインです。
やっぱり部屋の壁に飾りたくなります。
アルマジロははじめて描かれたんですか?
ミロコ
人生で3回目くらいのアルマジロですね。
以前に装丁で描きました。

▲就職しないで生きるには21シリーズ
矢萩多聞・著「偶然の装丁家」
シリーズはアルマジロの他に
サイ、ウサギ、水牛とウシツツキという鳥が
描かれています。



動物に性格をつけるのが趣味なんですけど、
この本を書かれた矢萩多聞さんが、
「わたしの思うアルマジロの性格に似てるなー」
と思ったので、描きました。
もうひとつは、
自分の作品で描きました。
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ミロコさんの作品は、やっぱりどうぶつが多いですよね。
ミロコ
どうぶつというか、
いきものにものすごく興味があります。植物もそうだし。
もちろん、そうじゃないものも描きますけど。
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ほぼ日で装画をお願いした「忘れてきた花束。」にも
お花をはじめ、
いろいろないきものを、ありがとうございました。
ティーテーブルの使い方ですが、
ご自分で使うときは、
どういうふうに使いそうでしょうか?
はじめは、
「お花見に持って行きたい」とおっしゃっていました。
ミロコ
このまま家に置いておいたり、持って出かけたり。
外に持って出かけるイメージがあるなぁ。
いろいろ遊んでみます。
わたし毎朝、「わたしのサバンナ」を作ってるんです。
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「わたしのサバンナ」‥‥?
って、なんですか?
ミロコ
動物のフィギュアを使って、
今日の気分で配置替えをしたり、
「今日は、こいつが生け贄だ~」って
儀式をしてみたりとか。
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えーーーー!
たのしい!
ミロコ
最近、物が増えてスペースがなくなってきて
「わたしのサバンナ」が
ないがしろになっていたところなので
このティーテーブルが来たら、サバンナが復活ですよ!
しかも、アルマジロの上で、っていうのが
またちょっと複雑ですよ~。
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アルマジロの上のサバンナ。
ミロコ
(「わたしのサバンナ」の実演)
よーし、ここから、乗るぞー。
ライオンは、この段差を楽勝で登ります。
犬は、だいじょうぶかなぁ、むずかしいかなぁ。
オオカミも楽勝。
みんながんばれー。うまく登れない人は、しょうがない。
脱落。
登れた人間では、
まず、このアルマジロはなんなんだ?
って、話し合いが行われますよ。
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すごく危険な場所かもしれないですもんね。
ミロコ
さて、この中でみんなは生きていけるのだろうか。

(ガシャンガシャン。サバンナ実演中)
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主にどういうときに、サバンナやられるんですか?
ミロコ
「さて、仕事をするぞ」というときに、
儀式として、「わたしのサバンナ」をやります。
ティーテーブルが来たら、ひさしぶりにできますね。

ギリギリゲームとか、やっぱり流行るでしょうね~。
誰がギリギリに立てるのか。

(サバンナ実演中)
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ギリギリゲーム。
たしかに、バランスをとりやすそうないきものと、
とりづらそうないきものがいますね。
ミロコ
トラは片足を外に出したりもする、チャレンジャーです。
ゾウ、がんばれーーー。

(引き続き、サバンナ実演中)
あ、あと鍵とか財布を置く場所としても、
いいですよね。
外から帰ってきたときに置く場所。
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あ、それはふつうの使い方でいいですね。
置き場所に困ってる人は、いそうです。
あと、ふと思ったのですが、
サバンナをやっちゃうと、
壁に飾ったりできなくなりますね。
ミロコ
そうですね。
だから、サバンナをお持ちでないみなさんは、
ぜひ壁にかけて飾ってください。
もちろん、サバンナ用と、ふつうに使う用の
2枚買ってもいいと思うし。
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そうですね。
でも、だいたいの方がサバンナお持ちでないと思うので。
ミロコ
え、お持ちでないんですかぁ?
そっかぁ。みんな持ったらいいのになぁ。
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ミロコさんからの、おすすめの使い方ですね。
みなさん、よろしければ、ぜひどうぞ。

‥‥あとは、ミロコさんらしい使い方は、
アトリエで制作するときには、
役立ちそうかなと思ったのですが、どうでしょうか?
ミロコ
あ、筆を洗うバケツとか乗せる?
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三脚によって、耐荷重があるので、
水が入ったバケツは重いこともあるし、
倒れたときに危ないので避けたほうがいいですね。
なんだろう、絵の具とか?
ミロコ
あ、わかりました。
絵を描くテーブルには、
飲み物とか、おやつとか、ケイタイとか、
そういうものは置かないんですよ。
でも、喉も乾くし、おやつも食べたい。
そういうものを置くのに、よさそうです。
ケイタイも、よく水とか絵の具がついちゃうんですよね。

(サバンナいったん終了)

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これならそんなに重くないし、
よさそうですね。
サイドテーブルっぽく。
ミロコ
でもちょっと、ねこが心配だなぁ。
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乗りそうですよね。
ミロコ
手帳と、ケイタイと、飲み物と、おやつ。
すごくいい。
あ、ちょうどソトちゃん(ミロコさんの愛猫)が。
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ちいさいお子さんや、
わんぱくなワンちゃん、ネコちゃんがいるお家だと
ちょっと危険かもしれないのですが。
ミロコ
そうですね。
でも、うちの猫は、だいじょうぶかな。
使うのがたのしみです。
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また、たのしい使い方を思いつかれたら、
ぜひ教えてください。
ありがとうございました。

〈ミロコさんからお知らせです〉

この夏から秋、
いろいろな展覧会に参加されています。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

世界最大規模の絵本原画コンペBIB」
創設50周年記念展

開催期間:~8月31日(水)
開催場所:うらわ美術館

生きとし生けるもの」
開催期間:~11月29日(火)
開催場所:ヴァンジ彫刻庭園美術館(クレマチスの丘)

山形ビエンナーレ2016
2016年9月3日(土)~9月25日(日)