2007年版から、「ほぼ日手帳」の1日ページに
旧暦が載っています。
そもそも、私たちが旧暦に興味を持ったのは、
季節の変わり目がいま使っているカレンダーと、
少しずれているのではないかなあという素朴な疑問からでした。
生物としての人間も、いま生きている生物たちも、
すべて、体内に時計と暦を持っているはずで、
わかりやすい例としては、
季節の移り変わりにあわせて、
魚が動かなくなったり、クマが冬眠したりします。
でも、その季節の移り変わりは、
いまの新暦とは一致していません。
くわしくは
「むかしの暦で、いまを楽しむ。」のページに
載っていますが、
旧暦から新暦に移行したときに、
「旧暦の日付を、そのまま新暦にあてはめた」ので、
いまの暮らしの中には、
本来の時期とは、ずれてしまっている、
旧暦ならではの慣例や行事があります。
たとえば7月7日の「七夕」は、
毎年、曇りや雨の日が多く、
天の川がきれいに見えることはほとんどありません。
これは、実際には、旧暦の日付を
そのまま新暦に移行してしまったことが理由です。
旧暦の平成十八年七月七日は、
新暦に換算すると2006年7月31日。
そして梅雨明けは、旧暦に換算すれば
七月六日ですから、旧暦の七月七日の七夕の日には、
梅雨はあけていたことになるんです。
旧暦では、七夕は晴れる確率が高く、
織姫と彦星はちゃんと会えるはずだったのです。
このように、「七夕」をはじめとして、
旧暦を知っているとすんなり理解できる
日本の暮らし、日本の文化がたくさんあるんです。
というわけで、「ほぼ日手帳」では、
肌で感じる季節に合った暦を知っていただきたいと思い、
2007年版から「ほぼ日手帳」に
旧暦を載せることにしました。
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