
|
高比良 |
たとえばこちらは、
イタリアの「TINO COSMA」というブランドが、
過去のネクタイ生地のアーカイブをぜんぶ集めて、
本のように編集しなおしたブックです。
古いネクタイ生地がひとつひとつチップの形で
収録されています。
「レジメンタルストライプ」の表紙デザインは
こちらのブックから生まれたものなんですよ。 |
 |
ほぼ日 |
‥‥眺めているだけでたのしいです。
|
高比良 |
今回の4月はじまり版のWEEKSの表紙になった
レジメンタルストライプは、これですね。
そばに書かれた「Old Albanian」というのが
この生地の名前。
きっと、もともとアルバニアの軍隊のものなんでしょうね。
|
 |
ほぼ日 |
レジメンタルストライプはもともと
軍隊の旗を起源に持つもの、と聞いたのですが。
|
高比良 |
16、17世紀のイギリス陸軍の連隊旗が
発祥と言われています。
それぞれの連隊が「自分の隊を見分けやすいように」と
つくられたストライプなんです。
それが、イギリス以外のヨーロッパの他の地域とか、
アメリカだとかに広まっていって、
さらに時が流れて、アメリカの大学のクラブとかで
「自分たちはどこどこの大学のボートクラブですよ」
といった「自分の所属するクラブ」を主張するために
使われるようになった。
そこから「アイビー」や「プレッピー」といった
アメリカン・トラッドの定番柄に
なっていったもののようです。
|
ほぼ日 |
「アンカークレスト」の手帳のような、
「クレスト柄(小紋が並んだ柄)」も
アメリカン・トラッドの定番柄ですか?
|
高比良 |
ええ、クレスト柄もアメリカン・トラッドで
非常によく見られるデザインです。
レジメンタルストライプと同じように
イギリスが発祥で、
同じく「軍隊を示すためのデザイン」としても
つかわれてきたデザインなんですが、
起源はもっと古く、さかのぼれば
十字軍の盾のマークまでたどりつく、という話もあります。
|
 |
|
(クレストの歴史が書かれた本「Shield and Crest」。
和商さんの資料室には、こんな資料までありました)
クレスト柄としてよく使われているのは
王冠のマークと、
あとは月桂樹の葉のデザインでしょうか。
今回の手帳の「アンカークレスト」のような
錨(アンカー)のマークもけっこう見ますね。
錨マークはとくに「マリンスタイル」という
海を意識したコレクションのなかに
登場していることが多いと思います。 |
ほぼ日 |
もう一つの「ピンドット」も?
|
高比良 |
ピンドット単体が、というわけではなく
ドット柄全体がアメリカン・トラッドの
ファッションの中によく登場しますね。
イギリスのファッションにもよく登場するので
ドット柄=アメリカントラッドではないのですが。
非常に古典的な柄で、50s'のマリリンモンローの時代に
一世風靡した柄でもあります。
ラルフローレンでも、毎シーズン水玉ってありますし、
ずっと人気のある柄ですね。 |
 |