「TARO/建設」を持つということ。 岡本太郎のように自由になるということ。
「法隆寺は焼けてけっこう。  自分が法隆寺になればいい。」  1949年に法隆寺内で火災が発生し、 その内部が全焼するという事件が起こった数年後、 岡本太郎がいった言葉です。 法隆寺が焼けたという大事件にたいして いつまでも騒いだり嘆いたりする暇があったら、 自分たちが法隆寺よりも もっとすぐれた“なにか”をつくるんだと 決意し、生み出せばいい、と。  岡本太郎は、はじめから 鉄のような意志をもっていた鉄人でも、 天才でもなく、ただのふつうの男の人でした。 それても、「岡本太郎」であり続けるために、 いつも決意や覚悟をしながら生きていました。 そのため、 岡本太郎がつくる作品や言葉に触れたとき、 強烈なインパクトと ほとばしるほどのエネルギーを感じます。  「太郎の作品を見ている人は、  なぜかうれしそうだったり、誇らしげだったり、  笑顔になったりするんですよ」と、 岡本太郎記念館館長の平野暁臣さんはいいます。  「太郎の本を読んだり、作品を見たりすると  そのエネルギッシュな内容に、  自分の頭の上にどんよりとかかっていた雲が  スパンと割れて、スーッと一筋の光がさしてくる。  『あ、大丈夫だ、前にいこう。』  そんな気分になれるんですよね、  太郎は、見る人、とくに若い人にとって  勇気であり、希望であり、未来なんです」(平野さん)  今回、岡本太郎が描いた『建設』を カバー全体にプリントした「ほぼ日手帳」が登場します。 その名も、「TARO/建設」。  「太郎の作品に触れた人から、  『元気がでた』『背中を押されました』と  いわれるのは、とてもうれしいんですが、  太郎にすがっちゃだめだと思うんです。  太郎を、拝んじゃいけない。  「法隆寺は焼けてけっこう」と太郎がいったように、  「岡本太郎は忘れてけっこう」なんです。  『Be TARO』、あなたが太郎になればいい」(平野さん)  『Be TARO』 きっと、その力になれるカバーです。
※トップの画像の絵は、同じ『建設』という絵ですが、  今回カバーに採用した『建設』とは異なります。  この絵は旧東京都庁舎の壁画の下絵で、壁画が完成したのち、  改めて油絵として描き直した『建設』をカバーにプリントしました。
 
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2013-09-26-THU