会社自体は20年くらいになります。
リネンを扱うようになって15年くらい。
自分たちで作ったオリジナルアイテムと、
いいなと思って選んだアイテムを販売しています。
最初はキッチンクロスとエプロン3種類、そしてバッグという
計5アイテムからはじめました。
そこから少しずつ扱うものが増えていって、
今ではお洋服だとか、カゴだとか、ちょっとした小物だとか、
リネンが中心なのは変わらないのですが、
さまざまな生活雑貨を扱うようになっています。
はじめたばかりのときも今も、変わらず人気のあるのは
やっぱりキッチン用品とお洋服です。
商品は毎シーズン変えているというよりも、
定番のものを、
生地を変えたりしながら作りつづけています。
キッチンクロスやエプロンって、
いくら丈夫でも、あるていど消耗品ではあるので、
買い替える必要が出てきたときに
変わらないほうが嬉しいと思うんです。
基本のコンセプトは「普段使いしやすく」
「丈夫で」「ずっと使っていても飽きないもの」。
そして「人やシーンを選ばないものを」。
そんなことを考えながら、商品を作っています。
麻のいいところはなんといっても肌触りなので、
なによりまずは手にしたときの気持ち良さを
感じていただけたらいいな、と思っています。
そして、うちの商品全般に対してなんですけども、
どんなものとも合って、毎日使える存在になればいいな
と思っているんですね。
どこのおうちに行っても
「こっそり仲間に入れてもらえますように」と
思いながらつくっていて(笑)。
だから、本当に自由に使っていただけたらうれしいです。
すごく目立って、何かとじゃないと合わない、とかではなく
使う人に、この手帳が合わせられるといいな、と思うんです。
いっぱいポケットがあるから、
たとえばお財布代わりに使うこともできそうですよね。
また、これは願いですが、
持ってくださる人にとって、飽きのこない存在で
あれたらいいな、と思っています。
実は「こういうものがリトアニアリネン」という
はっきりした特徴はないんです。
ときどき、うちの商品をごらんになったかたが
「アイリッシュリネンは繊細な印象だけど、
リトアニアリネンはざくざくしているのね」などと
おっしゃられることもあるのですが、
それは、それぞれのブランドの
コンセプトによるものだと思います。
リトアニアで紡がれたリネンの糸は
ヨーロッパの各地に輸出されていますし、
リトアニアのリネンをものすごく細く紡いで
繊細な生地を作ることもありますから。
うちで扱っているリネンということだと、
「素朴で、頑丈で、普段使いに向いているもの」
がいいなと思っているので、
そうしたものを作ってもらっています。
あえて言うならば、リトアニアの人たちは「質実剛健」。
もう15年一緒にお仕事をさせていただいていますが、
とても真面目で、きちんとした人が多いんです。
たとえば商品の検品ひとつとっても
私たちが見ても「ここまで」と思うような
ものすごく厳しい基準で見てくださっています。
だから、もしかしたらですが、
リトアニアの生地には、
彼らの質実剛健さがあらわれているかもしれません。
ちなみに、リトアニアと言っても
想像がつかないかもしれないのですが、
ヨーロッパの北東部に位置する、
だいたい北海道くらいのサイズの小さな国です。
麻の製品や、ジャガイモが有名なところ。
ごはんはたいてい、
ビーツ(西洋野菜のひとつ)の入った紫のスープとか、
ジャガイモにひき肉が入ったものとかが出てきます。
ナチュラルボーダー
もともとは、タオル用にと作ったものです。
また、この生地でブランケットやキッチンクロスも作っています。
毎日使うものは、当たり障りがないほうがいいので、
「柄だけど、主張しすぎないストライプを」と思って
ナチュラルとホワイトのボーダーをつくリました。
ちなみに、ナチュラルのリネン生地は
近くで匂いをかいでみたりすると、
かすかに土の香りが感じられることがあります。
天然の感じが少し残ってるようなところも
この生地の魅力だと思います。
ブラックチェック
こちらは秋冬用の洋服を考えていたときに、
こんなチェックのお洋服を作りたいなあ、と思って
作った生地ですね。
この生地では、お洋服とか、エプロンとか、
あとテーブルクロスなども作っています。
身につけていて気持ちのいい生地だと思います。
「ナチュラルボーダー」のものと比べると
やや強めの柄ですが、
こちらも落ち着いた雰囲気で主張しすぎません。
いろんなものと合わせやすいと思います。
うちで作っているキッチンクロスやお洋服については
「ジャブジャブ洗ってください」とお伝えしているのですが、
これは手帳なので、中に芯などがあって
洗えないですよね。
だから、最初に使うまえに
スコッチガード(撥水用スプレー)などをかけておく、
というのがいいかな、と思います。
あとは、汚れてしまったときは
中性洗剤を溶いた水を浸した布で軽く叩く、
というやりかたが、
負担をかけなくていいかもしれません。
●たくさんのリネン製品を実際に手にとって見ることができる
「fog linen work」のお店はこちら。
(「ほぼ日手帳」の取り扱いはありません。ご注意ください)
リネン製品のほかに、木のトレーやまないた、
金属のカゴなどの雑貨も販売しています。
遠くにお住まいの方など、お店を訪れるのが難しい方には
WEB SHOPもあります。
fog linen workホームページ http://www.foglinenwork.com/
※「fog linen work」の各手帳の詳細は、こちらからどうぞ。
・fog linen work ブラックチェック
・fog linen work ナチュラルボーダー