「ほぼ日」乗組員の手帳・2014
ことしの手帳、決まりましたか? 今日は、迷っているかたや、 これから決めようとしている方の参考になればと、 「ほぼ日」の乗組員6名に聞いた 「ことし選んだ手帳」と「その理由」をご紹介します。 10年近く使っている乗組員も多いせいか、 ずいぶん変わった選び方も多いですが、 例のひとつとして、選ぶときの参考になればうれしいです。
「森のクマ」初ジッパーズです。
ことしの手帳   森のクマ(オリジナル)

選んだ理由は「かわいいから」。それにつきます。
見た目にも、触り心地にも惚れました。
しおりの先のふたつの鈴は本当に鳴るし、それもうれしい。
ジッパーの場所をすぐ見つけやすいように、
ジッパーの先には『くまお』のストラップをつけています。
気仙沼のキャラクター、ホヤぼーやの缶バッヂも一緒です。

実はわたし、この手帳が初ジッパーズで、
正直、使いはじめる前は
「ジッパーで開けるのが面倒かも?」と心配していました。
でも、実際使ってみると特に気にならないし、
むしろ、ジッパーつきの安心感が気に入っています。
「ネットで買物するときに便利」という理由で
わたしは手帳の内側のポケットに
クレジットカードを1枚入れているのですが、
ジッパーでとじていると、なくす心配もないですし。
また、クマのしっぽの丸ポケットには、
なにかのときのための千円札が入っています。

使い方は、仕事用です。
今後の仕事のスケジュールや、その日やるべきことが、
ぜんぶこの1冊にまとまっています。
ウェブ上のカレンダーも使っているのですが、
手帳だとパッと開いてさっと予定を確認できるので、
わりとこちらばかり見ています。
これがないと仕事にならないので、
家に忘れてしまったときには、早退したこともあります。

 
 
2008年のヌメ革カバー、継続使用中です。
ことしの手帳   ヌメ プレミアム(2008年のもの・オリジナル)

2008年のヌメ革カバーをずっとつかっていて、
今年も中身だけ交換しました。
このカバーとの付き合いも7年目。
豪雨に遭ったときの盛大な水染み、
万年筆から漏れたインクの汚れ‥‥。

「いい色だねー」と人から言われる、
ヌメ革としてのピークを通り過ぎて、
「貫禄」みたいな域に達しています。
さすがにそろそろつぎのカバーを‥‥とも考えたりもしますが、
再来年くらいには新しくしようかな、というスパン。

ペンは、モンブランのボールペンを使っています。
同僚の結婚式の二次会のゲームでモンブランの万年筆を当て、
(ちなみに「オンリーでロンリー!」です)
しばらく万年筆をつかっていたのですが、
個人的にボールペンのほうがつかいやすく、
しかしながらデザインやムードはとても気に入っていたので
同種類のボールペンを手帳にさすようになりました。
7年目を迎える「すごみ」の出てきたヌメ革には、
これぐらいしっかりした文房具のほうが釣り合うので、
万年筆と合わせて、とても気に入っている組み合わせです。

手帳はスケジュール管理にはつかってなくて、
「つけるときに集中的につける」という
咄嗟のメモ用につかっていることが多いです。
会議中に思ったこととか、取材で録音されてないときとか、
「いま自分がメモしないとなくなってしまう」ことを
書きつけていることが多いですね。

社内取材を受けてあらためて読み返してみたところ、
福島に取材に行ってるときのページはびっしり埋まってますね。
福島シリーズの取材は基本的にひとりだし、
たとえば高校生に話を聞くようなときは
ICレコーダーを突きつけるより、
手帳を開いて談笑するほうがしっくりきます。
あと、糸井さんの発言をメモしていることも多いですね。

基本的には持っているだけで、
書かないことのほうが多いのですが、
じゃあ、ふだん持って行動しないかというと逆で、
書く書かないにかかわらず、必ず持ち歩いています。
仕事をする場に、この手帳はなくてならないもの。
仕事をする自分の一部のようになっています。
なんというか、シャツの襟のようなものです。
ないと困るというよりは、あって当然。

あ、機能としては、ぼくは名刺入れを持たないので、
名刺入れとして完全に機能しています。
外側のポケットに、すこし多めに入れてあります。

 
 
とっておいた2013年の革カバーを、おろしました。
 
ことしの手帳   ブライドルレザー(2013年のもの・Hobonichi Plannerを入れて使用)、
ブライドルレザー(2013年のもの・カズン)、
FIELD PACK レッド(オリジナル)
FIELD PACK カモフラージュ(カズン)

ことしは、英語版の「Hobonichi Planner」とカズンの
「2冊使い」をしています。
どちらも、2013年に買っておいた
「ブライドルレザー」のカバーをかけています。

昨年は「英語版を本体だけで使う」というのをしてみたくて、
英語版をカバーなしで使っていました。
でも「ブライドルレザー」も気になったので、
「いいものだし、そのうち使うかな」と思って
あわせて買っておきました。
それで去年1年間、英語版をカバーなしで使ってみて、
「やっぱりカバーがあるほうがいいな」と思ったので、
ことし、いよいよ「ブライドルレザー」を使ってみています。

文庫本サイズの英語版のほうは
「スケジューラー兼公私混同手帳」です。
さまざまな仕事の締切や、行きたい展覧会情報、
旅行の記録などを書いています。
カズンは「便利な仕事用ノート」のような感じで、
主にミーティングの議事録を書いています。
書けるスペースが広いので、資料を貼っているページもあります。

実は、2014年版の手帳カバーも
オリジナルとカズンの「FIELD PACK」を購入しています。
ただ、こちらは手帳カバーとしてではなく、
最初から「小物入れ」として買いました。
ポケットも大小たくさんあるし、
パスポートやチケット、スマートフォンの電源などを
まとめておくのにちょうどいいサイズなので、
旅行用のケースとして、とても役立っています。

ちなみに、2012年の「ハリスツイード」の
オリジナルとカズンのジッパーズも、
「いつかのために」と買ってあるカバーです。
いまは出番がきていませんが、
ケースとしても使えそうだし、大切にとってあります。

 
 
わたし、「無難」なんです。
ことしの手帳   デザート(WEEKS)
tambourine(カズン)

わたしは「4月はじまり版」ユーザーなので、
じつはまだ買ってはいないんですが、
だいぶ心は決まってきています。
WEEKSの「デザート」と、カズンの「tambourine」です。
去年、一昨年に引き続き、WEEKSとカズンの2冊使いの予定です。

わたしの手帳の選び方は、基本的に「無難」です。
自分でも「無難だなあ」とよく思うんです。
今回のWEEKSとカズンは、
どちらも落ち着いた配色にグッときました。
派手さはないけれど、近づいて見ると実はいい。
そういったものが好きなんです。

ただ「無難」なのは相変わらずですが、
ことしは新しいタイプのカバーに挑戦してみようと思っています。

WEEKSはこれまで、
柄入り(落ち着いたもの)ばかり使ってきたのですが、
ことしは初の「無地」にしようと思っています。
このページのWEEKSのカスタマイズを見て、
「無地」のカバーをちょっとカスタマイズするって
いいな、と思ったんですね。
それで、千鳥柄のワンポイントをつけようかと考えています。

また、カズンは初のファブリックカバーです。
わたし、この2年間ずっと、
ポリエステルカバーのカズンを使ってきたのですが、
家に置いたまま持ち歩かないから、
年度末になっても、とてもきれいなんですね。
それで、この前ふと「‥‥きれいすぎる」と思ったんです。
だからことしは、ファブリックカバーにしてみようと思いました。
それでもけっこうきれいに使うと思うのですが、
1年分の風合いが、すこし出たらいいなと思っています。

 
 
ケースとしても使えるし、ことしもジッパーズで。
ことしの手帳   グレーボーダー(WEEKS)
Yard Work ネイビー(カズン)

ことし選んだのは、WEEKSの「グレーボーダー」と
カズンの「Yard Work ネイビー」です。
WEEKSの「グレーボーダー」は一目惚れでした。
太いボーダーが、女性らしくてすてきだなと思って。
カズンの「Yard Work ネイビー」は色が好きで決めました。
ボタンやジッパーが金色のところも、いいですよね。

WEEKSは、仕事がメインの携帯用です。
わたしの仕事は「週」や「月」単位で考えることが多いので、
「月間カレンダー」と「見開き一週間」のページがある
WEEKSがぴったりなんですね。
あと、ノートページに仕事のメモを書いたり、
おいしかったお寿司やさんの
ネタを忘れないうちにメモしよう!と思って
電車の中で書いたりしたこともあります。
ずっと持ち歩いているので、
1年経ったときにページがたくさん埋まって、
「使い切った」という感じになるのも気に入っています。

カズンは、家に置いておくプライベート用です。
ここ数年ずっとジッパーズなんですが、
一年間使い終えたあとで、
ケースとしてまた使えるところもいいなと思っています。
去年わたしが使っていた「ジッパーズ・オレンジレッド」は
現在、うちの親が「iPad mini用ケース」にしています。
一昨年の「ジッパーズ・ハリス赤系」は
旅行用のポーチとして使っています。
ふだんの使い方は、朝昼晩なにを食べたか書いたり、
観た映画のチケットを貼って感想を書いたりしています。
大きくていろいろ書きやすいところが気に入っています。

 
 
はじめて「自分の趣味」で選びました。
ことしの手帳   VINTAGE MICKEY(カズン)

実はわたし、2012年頃まで
毎年「その年にいちばん人気があったカバー」を
選んで使っていたんです。
ずっと手帳の製作チームだったので、
「いちばん大勢の人と同じ体験をしてみたい」と思って、
毎年、ランキングから決めていました。
「自分もこれを選んだだろうな」という年もあったし、
「どうしてこれが人気なんだろう」という年もあったけれど、
これはこれで、自分の考えが一切入らないので
とても面白かったんです。
「みんなが好きなものって、どんなものか」ということに
もともと、すごく興味があるんです。

また2013年の去年は、
出たばかりの「Hobonichi Planner」を選びました。
このときは「好奇心」が理由で、
「英語版の手帳を使うって、どんな感じだろう?」ということを
体験してみたかったんです。
「英語が話せるようになるかも?」という期待もあったんですが、
これは、もともとまったく英語ができないので、
さすがに無理でした。
ですが、使い心地はとても良かったです。

そしてことしは、はじめて自分の「趣味」で選びました。
選んだのはカズンの「VINTAGE MICKEY」です。
開くと、ミッキーと目が合うんですよ。
ちょっと怖い感じもあるし、映画のワンシーンみたいでもある。
質感も、ぬいぐるみっぽくておもしろい。
こんな手帳ってほかにないから、
「おもしろい!」と思って選びました。

カズンにしたのは「たくさん書きたい」というのが
いちばんの理由ですね。
あと、カズンの「週間ダイアリー」のページを
愛用しているというのもあります。
わたしは「週間ダイアリー」のページを
TO DOリストにしているのですが、
時間軸があるので「何時に何をするか」まで入れた
リストにできて、とても便利なんです。

 
 
※現在「ほぼ日手帳 2014 WEB SHOP」で売り切れている手帳も、
 4月はじまり版の発売日である2月1日(土)に、すべて再入荷いたします。
 また全国のロフトでは、在庫がある場合があります。
 各店舗の在庫状況については、直接それぞれの店舗にお問い合わせください。
 (「ほぼ日手帳2013」のカバー「ブライドルレザー」は販売を終了しています。
  今後の販売予定はありません。なにとぞご了承ください)
2014-01-21-TUE