ーー 9月1日に販売を開始してから、
「sometimes lucky」「hana hane」ともに、
とても好評です。ありがとうございます。

岡部さん  
金子さん
うれしいですね。
こちらこそ、ありがとうございます。

ーー さっそく、それぞれの手帳について
おうかがいします。
まず「sometimes lucky」のテキスタイルは、
どのように生まれたんですか?

岡部さん 皆川が最初に構えたアトリエの庭には、
たくさんのクローバーが生えていたそうです。
皆川は当時から、
よく四つ葉のクローバーを探していたようで
見つけるのがすごく早いんです。
そういった日常のちょっとした幸せを切りとって、
テキスタイルにしたのが「sometimes lucky」です。
手帳カバーには、三つ葉の中に一つだけ
四つ葉が混ざっているんですよ。



ーー 「sometimes lucky」の名前は、
その一つだけある四つ葉からきているんですね。

岡部さん そうですね。
ワンピースやスカートでは、
もっとたくさんのクローバーの
刺繍が施されていますが、
そこでも四つ葉はたった一つだけなので
なかなか見つからないと思いますよ(笑)。
「あ、ここにあったんだ」って見つけたときに
どこで何をしていて、
どんなことを考えていたかなど、
シチュエーションを含めて
すべてが記憶になると思います。
その記憶と合わさって、より着る方だけの
特別な服になればいいな、と。

ーー それは、着る方だけの楽しみになりますね。
「hana hane」についてはどうですか。

岡部さん ちょうちょは私たちにとって
大切なモチーフの一つなんです。
ブランド名にも、
ちょうちょを意味する言葉が含まれています。
ちょうちょの羽に美しい絵柄が無数にあるように、
私たちもそんな洋服を作り続けたい、
と思っています。
「hana hane」は、子ども用のロンパースや
おくるみなども、鮮やかな色味で展開しています。



ーー 「hana hane」の手帳と
子ども用のグッズを合わせても、
すてきなギフトセットになりますね。

金子さん 「sometimes lucky」や「hana hane」は、
年齢を問わずどの年代の方にも
長く使っていただけると思います。

ーー 購入された方の「おすすめコメント」にも、
「おばあちゃんになっても使えそう」という
ご意見がよせられていました。

金子さん そんなふうにずっと長く使っていただけるものとして
感じてもらえると、私たちも嬉しいです。

ーー とてもきれいな発色が印象的な
「tambourine」のジッパーズについては、
いかがでしょう?

岡部さん 「tambourine」は発表当初から
比較的落ち着いた色で展開してきたので、
今回のネオンカラーについては
スタッフの間でも驚きとともに
「欲しい!」という声が多く上がっているんですよ。



ーー ネオンカラーは
ミナ ペルホネンのお洋服にはない色味ですよね。

金子さん この手帳のサイズだからこそ、
ネオンカラーの強い発色が魅力的に生きるのかな、
という気もします。
これを洋服として着るとなると、
インパクトが強すぎるかもしれないですね(笑)。
このサイズ感で、ワンポイントとして持つのが、
すごくかわいいと思います。

ーー 個人的には、どの手帳カバーがお気に入りですか?

岡部さん 実は私も、このネオンカラーに惹かれていて…。
カズンの「tambourine」がいいな、と思っています。
カズンサイズの手帳は、なんでも書けてしまうので、
仕事のことをすべてここにまとめます。
ジッパーズのカズンはバッグみたいに使えますよね。
手帳だけじゃなく、お金を入れたりして
お財布代わりにもできそうです。
ちょっとした打ち合わせのときなど、
これ一つで行けちゃうなと思って。

ーー お似合いですね。
いっしょに持ちたい文具などはありますか?

金子さん 今季のコレクションのテーマである
「結晶」をイメージした
「クオーツポーチ」といっしょにお使いいただけたら、
と思っています。
結晶のような六角形の生地や革を
組み合わせて作られたポーチで、
ペンケースとしても使えるんです。



ーー 「クオーツポーチ」はミナ ペルホネンのお店で
販売されているんですか?

金子さん はい。店頭だけでなく、
WEB上でもお買い求めいただけます。


   
「ミナ ペルホネン白金台店」
を見せていただきました。



岡部さん お店に足を運んでくださった方が
洋服とともにシーズンテーマも
いっしょに感じてもらえるディスプレイを、
ショップスタッフを中心に
みんなで考えているんです。

ーー 今季のコレクション全体のテーマは
「結晶」でしたね。

金子さん そうです。結晶をイメージする物が
お店のいたるところにちりばめてあります。
たとえばこれは、
今回の「結晶」というテーマにちなんだ、
石にそっくりのチョコレートです。
よかったら、どうぞ。



ーー ありがとうございます。(ひと粒いただく)
石にそっくりなのに、チョコレートの味がするなんて
おもしろいですね(笑)。

岡部さん お客様に、季節のお茶とともにお出ししています。
お店で過ごす時間をゆっくりと
楽しんでいただきたいと思っているんです。



ーー それは、つい立ち寄りたくなりますね。

ほぼ日手帳を使っているお客さんが
来られることはありますか?

金子さん 実は、ほぼ日手帳がきっかけで
ミナ ペルホネンのことを知って、
お店に来てくださる方は本当に多いんですよ。
「piece,」の手帳が抽選で当たりました、と
わざわざ遠方からお店に
足を運んでくださった方もいました。
手帳カバーをきっかけに
ミナ ペルホネンを知っていただけるというのは、
とてもありがたいことだと感じています。

岡部さん たとえば、過去に販売されたミナ ペルホネンの
ほぼ日手帳を持っている方を見かけたとき、
「あ、このときの手帳カバーを買われたんだ」
とわかり嬉しくなるんです。
年月を経ても、
大切に使ってくださっていることを知ると、
よりその人のパーソナルなものになっているんだな、
と感じられて嬉しいですね。

(岡部さん、金子さん、ありがとうございました!)



ミナ ペルホネンがかもし出す
おだやかで凛とした空気が、
お二人からも伝わってきました。

2015年版のミナ ペルホネンの手帳カバーを
引き続きお楽しみください!
2014-10-08-WED