演劇や舞台などのチケットを扱う
「チケットぴあ」で営業職として働く
大林計隆さん。
主催者からチケットの委託を受けたり
販売プロモーションを手掛けたりするのが
主なお仕事です。
大林さんのLIFEのなかで、
大きな位置を占めているのが「演劇」。
仕事でも、プライベートでも、
常に演劇のことがそばにあるのだそうです。
そんな大林さんに「演劇」のことと
使っている手帳について、うかがいました。

最初に演劇を観たのは高校のときですね。
友人が演劇部に所属していて
「観に来てよ」と誘われたのがきっかけです。
それからしばらく経って、大学1年の時にその友人から
「地元で公演をやりたい、
でも脚本を書けるメンバーがいないから、やってよ」
と言われたんです。
そのときは、友達がやっている学生演劇を2~3回、
プロのは1回くらいしか観たことないのに
「書けるでしょ?」みたいに言われたんですよね。
思えば変なはじまりかたでした。
でもまあ、とりあえずやってみるか、
という感じで脚本を書いたんです。

 

 

そのあと、大学1年生の終わりに
演劇サークルに入ったんです。
そこからだんだん演劇が好きになっていきましたね。
学生サークルの演劇って、自分のやりたいことだけやって、
お客さんを呼ぶことを考えていないひとも
けっこういたんですけど
私は「お客さんがいないと、そんなの演劇じゃない」
って思っていたんです。
お客さんにいてほしい。
当時から「お客さんを集める」ことに
興味があったのが
今の自分の仕事につながっているんだろうなと思います。
演劇って、観てくれる人がいてこそのものですから。
もっとたくさんのひとに演劇を観てもらいたいんです。

 

大学の演劇サークル時代の大林さん。

 

演劇の魅力ですか‥‥。
一言で言うのは難しいですね(笑)。
わざわざ劇場にくる人たちを相手にするわけですから、
けっこうな無茶苦茶をやっていても怒られない、
というのは魅力のひとつですかね。
表現として突飛なこともできるし、
つくり手の思いや言いたいことも
反映させやすくて、そこがおもしろい。
映像みたいに編集できないこともおもしろいですね。
実際に人がやっていることですから、
とりあえずウソがない。
目の前で起こっていることのおかしさ、
みたいなものがあると思うんです。
演劇に限らずライブはコール&レスポンスがあるので
そういう部分もすごくたのしいし。
ほんとうに魅力のあるものなので、
今はこの仕事をしながら、演劇の裾野を広げ、
見に来てくれる人を増やしたいと思っています。

 

 

ほぼ日手帳は今年で3年目です。
この「年間カレンダー」のページはよく使いますね。
仕事では、例えば春先の公演だったら
冬からどう売るかのスケジュールを考えたりするんですよ。
だから、このページを見て
むこう3~4ヶ月のカレンダーを確認しながら
「この日が一般発売なので、この辺から
先行販売したいな」とか考えたりするんです。
さらに、去年のカレンダーがついているのも
「去年はこのくらいの時期に発売してたよな」
みたいな話のときに、パッと確認できるのがいい。

 

 

これから観る演劇のチケットや、観終わったチケットを
いったん手帳の外ポケットに入れています。
そのあと、適当なタイミングでエクセルにまとめて、
保管用の袋にごそっと移しています。
チケットをとっておけば、何年何月何日に、
どこで、何を観たかわかるじゃないですか。
年末に芝居好きの友達と、
今年何を観たか話すのに使ったり、
何年か経ったあとでも、自分が何歳のときに、
どんな作品に出合ったのか思い出せるからいいんですよ。

 

 

チケットをいつから貯めているかは、もう、
ちょっと分からないですね。
でも、ずいぶんな量になってきています。
とっておいて、老後に見て
ニヤニヤしようと思ってるんですけど(笑)。

 

 

あと、いつも机が散らかっているので、
ものを書いたり、捺印したりといった作業も
手帳の上でやっていますね。
以前は手帳のほかにA4ノートも持ち歩いていて、
打ち合わせや取材の時に使っていたんですけど、
「手帳と一緒にしたら2つ持たなくて済むよな」
「ほぼ日手帳って、書くスペース多いな」
そんなふうに思って、
カズンのほぼ日手帳を使い始めました。
1日1ページを埋めることはないんですけど、
仕事のこともプライベートのことも関係なしに
ぜんぶ書き込んでますね。
もちろん演劇を観る予定も(笑)。

 
 
いってみる やってみる

 

あの芝居が面白そうだと聞けば、
まずは自分も「いってみる」。
脚本をやってみてよと言われたら、
とりあえず「やってみる」。
そんな姿勢がよく表れていて、
目の前で起こっていることやライブ感を大切にする
演劇の魅力にも繋がっている言葉だなあ、と思いました。

*2014年12月25日時点

 
 
(大林さん、ありがとうございました!)

 

 

2015-03-17-TUE