1一人ひとりの使いかた
- まずは、たくさんいただいたメールのなかから
印象的な使いかたをいくつかみていきましょう。
- どなたも細かく書いてくださってるなあ。
たとえばこれ。
いっしょにくらす犬のことを。
昨年11月に犬が10歳になりました。
犬のことを書いておけば
これからだんだん老犬になっていく様子も、
もしかしたら不調になる過程も、
ゆっくり気づかないうちに変わっていくことにも
気づきやすいかもしれないですし、
なによりお別れしたあと、ささいなことでも
具体的に思い出せたら嬉しいだろうな、と思いました。
いまのところ、未来のじぶんが
「そうだったなー」と喜びそうなことを
書いているような気がします。
(いぬがき。)
- 「お別れしたあと、
ささいなことでも思い出せたらうれしい」って
たしかにそうだなあ。
- 「かわいくて、うれしい」という言葉が泣けるね。
一日のことを漢字一文字で。
一日を漢字一字で表して、筆ペンで左端に書く。
その他ざっくばらんにボールペンで3行程度。
嬉しかったことも、落ち込んだことも正直に。
(どん)
- 「一日を漢字一文字で」って、
すぐにまねできる使いかただね。
- 「Birthday」って書いてあるね。
友だちや家族の誕生日を書いておけるのはいいなあ。
身近なひとに贈ったものを記録。
1.その日あったできごとを2、3行程度で。
2.家族など、身近な人の誕生日に渡したもの。
(雷藍)
- 写真のページに書かれている「ことみ」さんは妹かな?
- そうかも。毎年、「ことみ」さんが何歳になるか書いてある。
「10分ドリル+数学のドリル」をプレゼントしたんだ。
これ、5年分たまるといい思い出になりそうだね。
カップルや夫婦で1冊。
5年手帳を同棲日記として2人で使っています。
左ページは私、右ページは彼です。
付き合って2ヶ月で同棲したので、
お互いのことを知るツールのひとつでもあります。
文章の癖(彼は報告書風)や、
同じことをしていても違うことを書いていたりと、
おもしろいです。
年内に結婚する予定なので、
これからどんな風に埋まるか楽しみです。
一日の終わりに「日記はー?」が日課です。
(ラフな嫁候補)
夫婦で5年手帳を使うことにしました。
手帳には毎日その日にあったことや
感じたことなどを自由に書いています。
1日のスペースは二人で半分ずつ使い、
書き忘れても1~2日後には
その日のことを思い出して書いています。
夕食の時には話題に上らなかったことが書いてあったり、
さりげなく感謝の気持ちが書かれていたりして、
なんとなく交換日記みたいな役割も果たしています。
(Jaika)
- ラフな嫁候補さん、
「彼は自分が家をあけている間の私の日記が
こわくて読めないそうです」とも書いてある。
なんか、わかる気がするな(笑)。
- Jaikaさん、1日を半分ずつわけて書いてるんだ。
見てみたいね。みっしり書いてるのかな?
交換日記では、こんなものもありました。
親子で交換日記。
毎日のちょっとしたことを振り返って楽しめるかと思い、
7歳の娘と手帳で交換日記をしています。
(はにゃたろうの母)
- 13日にあったことじゃなくて、
「あした食べるんだ」と書いてある。
- かわいい!
- あ、翌日がバレンタインだもんね。
交換日記だから、
翌日はお母さんが「食べたね」って書くのかな。
- なんてすてきな手帳なんだ!
- 「子どもの成長を書き留めています」という人も
たくさんいたね。
イラスト入りの育児日記。
息子の成長やその日のできごと、心情などを書いています。
(ぽんママ)
- 味わい深いイラスト!
- アンパンマンからトーマスかあ。
その日あったよかったことを。
5年後に読み返したときのことを考えて、
その日あったよかったことを書いています。
でも、独身のごく普通の事務職員には、
これがなかなか難しくて‥‥。
とりあえず今日は借りた漫画が面白かったので、
明日また続きを借りてこようと書きました。
あとはTVに好きな芸人さんが出てたとか、
YouTubeで見たこれが面白かったとか、
本当に中身のないものばかり。
でも、5年後に振り返ったら、
当時これが好きだったのかーとか、
思ったりするのかなぁ。
(623)
- 素直な気持ちのまま
メールを送ってくれたのがうれしいなあ。
- そのとき流行のテレビ番組とか、芸人さんとかをきっかけに
当時のことを思い出したりすること、あるある!
だからきっと、懐かしく読み返せると思うな。
ジョギングの記録。
ジョギングを趣味にしているので、
走った時間、距離、1キロあたり何分かを
記録していました。
時々、昨年の今頃はどれくらい練習していたのかな?
と確認したいときがあるので、
今回、5年手帳で5年分のジョギングの記録を
いっぺんに見られるようにしたいと思います。
5年後もちゃんと走れているのかな、私。
たのしみです。
(シーラカンス)
- たしかに、増えていったり、減っていったり、
5年のあいだに変わっていくのかも。
- 5年分積み重なったら
すごい距離になりそう!
ほかにも体重や歩数、血圧を書いている方もいた。
- そういう「数字で変化が把握できるもの」の記録には
5年手帳って向いているかも
習いごとの記録。
50の手習いで楽器を吹いているのですが、
毎日練習がとても大変です。
その記録を5年手帳にしています。
見返すと、ヒドいです。
「吹いた」。なにをだ‥‥。
(うみちゃん)
- 「ふいた」!
この人のこと、すごく好きになってしまう。
- こんな一言でも、あとから見返すと
きっと面白いよね。
- だってぜんぜん知らない私たちが
もう面白いんだから。
「食べもの日記」から「英語日記」に。
1月は食べたものを朝昼夜と書いていました。
2月に入り、英語を勉強したいという思いが強くなり
英語で今日のできごとを書く日記に変えました。
間違えていても、まずは慣れるために。
(ゆかりん)
- 2カ月のあいだにも使いかたが変わっていくんだ。
興味深いなあ。
- しかもゆかりんさんは
「英語を書き始めた頃から、
家に眠っていた万年筆をひっぱりだして
記入しています」
だって。
内容によって筆記具を変えるのは
おもしろいね。
ひとつのテーマで。
気温と服装をメモしておいて、次に同じ人に会うときに
見返したりしています。
(紀子)
結婚して2年、お互いの実家に帰省した時期やその際の飛行機代、
家族の行事がいつ行われたかなど、毎年の恒例行事を書いて把握。
(砂川聡子)
住んでいたマンションが再開発地域に入っており、
約5年にわたって仮住まいをすることが決まったため、
仮住まいで気になったことを記録。
(snowstyle)
今年の1月からアメリカにいるので、
来年、再来年、5年後に振り返るために
いろんな毎日をつめこんでいます。
一言だったり、長文だったり、ただグチをはきだしたり。
そのときつらくても時間がたつと笑えるのが面白いです。
(なつみかん手帳)
日記の使い方をこの1カ月模索してきました。
やっと決めました。
毎日1句俳句を詠みます。
毎日吟行はできないので、「おうち吟行」です。
続けられたら自分をほめたいです。
(笑む)
- 「おうち吟行」、かわいい。
家族の行事とか、その時期ごとの服装とか、
書いておくと便利そうなものがたくさんあるね。
- 5年分を1冊に書くからこそ
来年以降の自分に宛てて
これを残しておきたい! ということがあるのが
おもしろいなあ。
(つづきます)