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LIFEのBOOK ほぼ日手帳

LIFEのBOOK ほぼ日手帳

ことし初登場の「ほぼ日5年手帳」。
使いはじめて2カ月ほどたった時点で
みなさんがどんなことを書いているのか
募集してみたところ、
100通をこえるメールをいただきました。
ほんとうに、ありがとうございました。
メール1通1通から、
みなさんがこの手帳を
愛着をもって使ってくださっているようすが
つたわってきました。
そこで、手帳チームの星野とツルキの二人が
いただいたメールを読みながら、
現時点での「5年手帳の使いかた」を
さぐってみようと思います。

星野の使いかた
寝る前か次の日の朝食前に、
その日のできごとや思ったことを3~4行で記録。
万年筆で書いています。
5年手帳の企画・デザイン担当。

ツルキの使いかた
毎週土曜に一週間分をまとめて記録。
あったことだけを書く「できごと派」。
JETSTREAM0.3ミリから万年筆に変えたばかり。
5年手帳の取扱説明書にたずさわりました。

2できごと派と感情派。

ほしの
「5年手帳」を使っている乗組員どうしで話したとき、
できごとだけを書く人と、感情を書く人とで
きれいにわかれたのが印象的だったけど、
こうやってみなさんからのメールを読んでいると、
やっぱり「できごと派」と「感情派」にわけられそう。
ツルキ
「その日のニュース」や「毎日の天気」、
「どんなことがあったかだけを書いています」
という人は「できごと派」。
「悩み」や「愚痴」、「思ったこと」
という人は「感情派」だね。

「できごと派」のみなさんが書いていること。

天気、気温、起きた時間、寝た時間、今日のこと
(ゆうか)

初詣に行った神社、初バーゲンで買った商品、ランチしたお店、
お出かけした場所、美容院に行った日、年金の金額。
(まくびー)

1/7に七草粥のレシピ。
定期券などのだいたい決まった時期に生じる支払い、
金額、手続きが面倒だったときのやり方や連絡先。
(えみえむ)

その日の出来事を記録。
思ったことや感じたことなどは入れないようにしました。
(のなみ)

ほしの
わたしはできごとも感情も両方書いているので、
「できごとだけ書く」って新鮮かも。
ツルキ
「感情派」の人は、
「気持ちを書こう!」と決めて
書いている人が多い気がするよ。

「感情派」のみなさんが書いていること。

娘ができるようになったことや
時には悩み、そしてたまには
旦那への愚痴を書いてしまったり(笑)、
本当に今の心情などを書くようにしています。
(sykaaa)

行動したことよりも、感情的な記載が多い。
1行で終わる日もあれば、いっぱい書く日も。
(古賀秀樹)

私は、感情が身体の方で先に反応してしまうことが多く、
気持ちを言葉にしたり、思考を整理することが苦手でした。
なので5年手帳では、その日にあった出来事などではなく、
感情や思考の部分をメインに書こうと決めました。
(ちー)

最初の半月ぐらいは、
その日あったことに対しての感想を
形式ばったように書いていましたが、
そのうち本当に書きたいことを書こうと思うようになり、
ありのままに感じたこと、日頃思っていることを
そのまま書くようになったら
手帳を開くのがとてもたのしみになりました。
(こすもす)

ツルキ
ほぼ日手帳のオリジナルやカズンだと
1日1ページで書くところがたくさんあるから、
「できごと」も「感情」も両方書けるけど、
5年手帳は書くスペースが限られているから
自然とどちらかになるのかも。
ほしの
たしかに。「あったこと」か「思ったこと」、
どちらかを2、3行書いたら1日分が埋まる。
ツルキ
わたしのばあい、スペースが限られているからこそ、
2カ月書き続けられているのかもしれないな。
それから、
メールを読んでいて印象的だったのは、
5年手帳を買おうと思った動機。

家族との5年間を。

春から息子が大学進学。
あと4~5年は何がなんでも生きるぞ! と思い、
その励みに購入しました。
(青森浜育ち48)

2月末に出産予定なので、
家族のことを記録したいと思って。
(まい)

我が家には3人の子供達がいるのですが、
この5年間に、3人それぞれの受験が
ぎゅっと凝縮するのです。
家族にとって濃厚な5年間の記録を
つづりはじめました。
(栗鼠之助)

ほしの
「これからの5年」を考えたとき、
自分だけじゃなく周りの人のことが
入ってくるものなんだなあと思った。
家族とか、いぬねことか。
ツルキ
私は「おもしろそうだから使ってみよう!」という
軽い気持ちで書きはじめたけど、
「人生のなかで重要な5年間になりそうだから」と
買ってくださった人が多かったのが驚きだったな。

自分の人生と向き合う。

この手帳に書いたたのしいことが
5年後もたのしいままかはわからないと思ったので、
正直、購入を迷いました。
でも、それも含め人生だと思い、
思いきって買って、
いまではよかったと思っています。
(ぷっく)

ネガティブ思考の極みなので、
いつか読み返してみて
「わたしの人生も悪くないじゃない」と
クスッとしたいと思って、
5年手帳を買いました。
(もなか)

ほしの
先行販売で売り場に立ったとき、
若い女性が「5年もあれば、
フラれたことも書くことになるかもしれないんだ」
って言ってたのを思い出した。
ツルキ
それも、きっと「悪くないじゃない」って
思えそうだよ。
5年もあれば、次の出会いも
書けるかもしれないし!

いのちのことを。

2時間ほど離れた実家で80代の両親と
14歳の犬という高齢トリオが暮らしています。
2、3日に一度は連絡をして高齢トリオのようすを
記録していこうと思います。
この先どんな病気や不具合が出ても、
それも含めて書き残しておこうと。
さしづめ、「お見送り手帳」といったものになりそうです(笑)。
(sayota)

88歳の父は末期がん、
83歳の母はメンタル半崩壊のがん患者家族。
一人娘の私は両親の感情の嵐を受け止めざるをえません。
一方、27歳の息子夫婦には来月初孫が生まれます。
命の交差点で私はおろおろ日々を暮らしています。
哀しみと喜びとに翻弄されるであろう5年間を
読み返すことのできる未来が私にあるのなら、
と思い購入しました。
(はるみん)

昨年、20年前の乳がんが転移していることがわかり、
6月から治療開始。
秋頃にはふつうの生活ができるようになりました。
根っからの楽観主義者なので楽しく過ごしています。
5年生存率は30%です。
そんなところに5年手帳。
私の日々を書いてみようと、
三日坊主のくせに買ってしまいました。
(匿名希望)

3月入荷ときいたので、
来年版からはじめようと思っていました。
そんな中で1月下旬にとある方が亡くなってしまい、
「忘れたくないこと」を書いておきたい、
5年後も覚えていたいという思いで買いに走りました。
(1sayumi67)

ツルキ
オリジナルやカズンの使いかたを聞いても
なかなかこういう話は出てこないけれど、
5年手帳になると、
「いのち」の話があたりまえのように出てくるんだよね。
しかもみなさん、
すごく軽やかに書いてくださっている。
ほしの
私たちはほぼ日手帳のことを、
使う人それぞれのLIFEが込められていく
「LIFEのBOOK」と呼んでいるけど、
5年手帳はまさに「LIFEのBOOK」だなあ。
ツルキ
自分と向き合おうという人も、
家族のことを残そうという人も、
みなさん、通常のほぼ日手帳以上に
「未来の自分が読み返す」ことをすごく重視しているのが
印象的だね。
ほしの
5年手帳ってあれみたいなものだね。タイムあれ。
ツルキ
タイム‥‥? タイムカプセル!
ほしの
それ!
ツルキ
毎日、だいじなものが増えていく、
いつでも開けるタイムカプセル。
ほしの
使ってくれているみなさんにとって、
5年手帳がそういうものであり続けられたらいいなあ。

(つづきます)