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LIFEのBOOK ほぼ日手帳

LIFEのBOOK ほぼ日手帳

ことし初登場の「ほぼ日5年手帳」。
使いはじめて2カ月ほどたった時点で
みなさんがどんなことを書いているのか
募集してみたところ、
100通をこえるメールをいただきました。
ほんとうに、ありがとうございました。
メール1通1通から、
みなさんがこの手帳を
愛着をもって使ってくださっているようすが
つたわってきました。
そこで、手帳チームの星野とツルキの二人が
いただいたメールを読みながら、
現時点での「5年手帳の使いかた」を
さぐってみようと思います。

星野の使いかた
寝る前か次の日の朝食前に、
その日のできごとや思ったことを3~4行で記録。
万年筆で書いています。
5年手帳の企画・デザイン担当。

ツルキの使いかた
毎週土曜に一週間分をまとめて記録。
あったことだけを書く「できごと派」。
JETSTREAM0.3ミリから万年筆に変えたばかり。
5年手帳の取扱説明書にたずさわりました。

3わたしのルール

ツルキ
5年間書き続けるのってたいへんだと思うけど、
使うペンとか、書くタイミングとか、
みなさんが2カ月にしてすでに
ルールをつくっていたのが興味深かった。
ほしの
そうそう。
「5年手帳を書くために万年筆を買ったよ」という人もいて。

こんな文房具で書いています。

長年そのままにしていた
母の形見の万年筆を引っ張り出してきて、
それで書いています。
5年手帳がなかったら、
いまでもそのままだと思うのでうれしいです。
(黒猫)

ぺんてるの筆タッチペンのスカイブルーで記入しています。
来年は緑、再来年はピンクと、
5年分の色をさいしょに決めました。
5年記入が終わると、どのページも
きれいなグラデーションになるといいなと思ったからです。
(アルドラ)

月ごとに万年筆のインクの色を変えています!
毎月わくわくしながら色を選んでみたいです。
(alice)

5年手帳を使うにあたって決めたことがあります。
娘が学校で使い、ちいさくなってしまった
ちびっこえんぴつたちを使って書くということです。
このちびっこえんぴつたちに役割を与えられて
うれしく思っています。
5年後にはどれだけ減ってるかな~。
(ともたま)

ツルキ
JETSTREAMやuni-ball signo、
スタイルフィットも人気だったね。
細字だとけっこうたくさん書けちゃう。
ほしの
途中でペンが変わったとしても、
それも5年間の記録の一部になるのがいいなあ。
ツルキ
書くタイミングは、「寝る前」が大半だったな。

書くタイミング。

お風呂の後に一日の区切りとして書いて寝る、
という流れです。
面倒くさくてお風呂に入らなかった日は
自然と日記も書かないので
翌日まとめて書いています。
完全に白紙の日は2月7日と8日。
アマゾンプライムに加入して
「ゲーム・オブ・スローンズ」に夢中になってしまい
2日連続お風呂に入らず、書けずじまいでした。
(はと)

ほしの
「ゲーム・オブ・スローンズ」、
そんなにおもしろいのか!
ツルキ
見たくなってきたね(笑)。
「寝る前、ふとんのなかで書いています」
という人も何人かいたよ。

ほしの
メールを読んでいて興味深かったのは、
この「儀式」。

書き続けるための儀式。

毎日必ず行う儀式があります。
1.下敷きを翌日のページがすぐに書けるようにセットし、
2.付属のしおりも翌日のページがすぐに開けるようにセット。
1と2をやることで、
今日という日がまっさらないちにちとして
ぱっと目の前に表れるので、とても新鮮な気持ちになります。
そうすると不思議に、
ふだん使いのweeksには書かないような言葉が
5年手帳の紙面に綴られることが多いです。
(ウィークス派)

ツルキ
ちいさなことだけれど、
それが毎日続く原動力になるんだね。

リマインダー&Twitterで下書き。

iphoneのリマインダーに『ほぼ日タイム』と入力して
書き忘れを防いでいます
(ぷっく)

帰宅中のバスの中で、Twitterを使って下書きします。
Twitterで何か書くのは慣れているし、
Twitterの140文字を少し超過するくらいの文章にすると、
あのスペースにちょうどよく収まるからです。
(まありぃ)

ほしの
これもすごいなあ。
ツルキ
「下書き」も、自分が読み返すこと前提で、
ていねいに書くための作業という感じがするね。

じぶんだけのルール

あまり考えすぎないで、
思い出したことを5分以内で書きます。
(どん)

無理しない。
何もなければ「なんもなかった」の一言で
終了です。へへ。
(もなか)

前向きなことを記す。
(ぷらむ)

基本的に公開しないと決めているので、
ネガティブなことを書く日もあります。
ありのままの自分を残しておきたいという気持ちからです。
(はやみ)

書くことが思いつかないときは無理に埋めない。
天気、気温のみを書く。
(aki)

ほしの
「5分でパッと書く」の、負担にならなそうでいいな。
気楽に使ってくださっている様子がうれしいです。
ツルキ
ほぼ日手帳を使っている人のなかには、
使いわけを意識している人もいたね。

他の手帳との使い分け。

日記の冒頭三行を5年手帳に、
続きをオリジナル版に書いています。
(ちあき)

毎日のできごとはオリジナルに書いて、
週に一度、覚えておきたいことを書き写します
(まくびー)

ほしの
まくびーさんは、一度書いたことをろ過するみたいにして
5年手帳に残すんだね。
ツルキ
おもしろい!

右ページの使い方。

ツルキ
「ほぼ日5年手帳」は右ページがフリースペースなんだけど、
この右ページに何を書くかも
人によっていろいろでおもしろかったな。

明日の予定を書いて整理。

右ページには明日の予定を書きながら、
頭と心を整理します。
(青森浜育ち48)

ほしの
これ、けっこうびっくりする使いかただった。
私は5年手帳に過去のことしか書いてなかったから。
ツルキ
スケジュール管理にも使ってるんだね。
「日記」じゃなくて5年「手帳」ならではの
使いかたかも。

「翌日やりたいこと」を。

翌日やりたいことを具体的に書いています。
やらなくても大丈夫だけどできたらいいよね、
という心意気で書くようにしたら、
逆に実行率が上がっている気がします。
ほかにも、読み終わった本を記録したり、
「いいこと考えた!」となにかがひらめいたときは
ピンクのペンで記録しておきます。
(のなみ)

ツルキ
これ、まねしたいなあ。
ほしの
「やらなくても大丈夫だけどできたらいい」こと、
っていうのがポイントかも。

他にもこんな使いかた。

右ページには朝昼夕のごはんの記録と間食の記録を。
(ゆうか)

2歳になる娘にはとにかく自由に書いてもらいます
(なっちゃん)

よいと思った言葉や、気づきにつながるできごと、
心に響いた歌詞などを書いています。
(のえる)

写真を貼ったり、テンプレートを使って絵を書いたり。
(とろろ)

その日いちばん印象的なできごとの
写真を貼るようにしています。
(sayakaa)

記録しておきたいこと。
たとえばお土産や服装、旅程・移動の時刻、
集まりのメンバー等。
(kyotab)

「1年でこのページを埋めるのは無理でも、
5年あればたのしいことがあるはず!」と、
左ページにおさまらないできごとがあったときに
書くことに決めました。
そうすれば、5年後には365日すべてが
何かの記念日になるはず!
(まありぃ)

ほしの
「お財布を買いかえた」ことは、
まありぃさんにとっては右ページをまるまる使ってもいいくらい
大きいできごとだったんだね。
ツルキ
書き込まれた内容を見ると、
まありぃさんは以前の財布を5年くらいつかってるから、
5年後に「このお財布も5年使ったな」
って振り返れるね。
ほしの
こうやってメールを見ていくと、
たった2カ月でも
ほんとうにいろんな使いかたをしてくれてるなあ。
ツルキ
たった2カ月の間に使いかたを確立している人、
試行錯誤をしている人、
それぞれにたのしんで使ってくださっているのが
うれしいね。
さいごに、とりわけ印象に残ったメールを
2通紹介しますね。

1月末に2冊購入しました。
節分から使い始めることができました。
1冊は今年82歳になる母にプレゼントしました。
人の終わりは皆平等ではありますが、
高齢の母にとっての5年はどうなのかな?と
私も本人も思っています。
今のところは大丈夫ですが、
文字を書くこともいつまでできるのか?
色々ありますが、5年完走できれば嬉しいですし、
何かあったら手帳を引き継ぐことも言ってあります。
日記よりも手帳という短いスペースは、
気負わず、書くことへの気持ちも軽くなるようです。
「日々の言葉」も良いことが書いてある、
と気に入って読んでいます。
5年手帳は高齢の母にとって
「日々やること」の仕事のひとつとして
一役買っているようです。
(おおにし)

以前「妻と夫。」というコンテンツでお世話になった「N」です。
書いている内容は、
何気ない妻との日々のやり取りやできごとです。
あと、その日の天気をほぼ日テンプレートを使って
絵として残しておくことと、晩御飯の献立を書き足してます。
残念ながら昨年コンテンツを公開してくださったあと、
8月に発作を再発しかなり危ない状態に陥りました。
現在は体調は持ち直し普通に生活できていますが、
正直あと何年一緒にすごせるかはわかりません。
記憶だけじゃなく少しでも記録に残す、
それが5年分毎日積み重なって行くことに
すごく幸せを感じています。
もし万が一にも妻が先に逝ってしまったとしても、
私が100歳になるまで書き続けていきます。
5年ごとに買い足し、100歳の暁には
10冊揃った手帳を持って妻に逢いに行きます。
(当然一緒に100歳を迎えるのが望みですが…)
(N)

ほしの
ああ‥‥、うれしいなあ。
みなさんが、
じぶんの人生の5年間に思いをはせて
使ってくれているのが、ありがたい。
ツルキ
みなさんにとっての「LIFEのBOOK」に
なりつつあることがうれしいね。
企画者としては、みなさんの使いかたを読んで
どう思いましたか?
ほしの
未来のじぶんがうれしくなるように、
いまのじぶんがたのしく使えるように、
という工夫をみなさんそれぞれが
してくださっていることがすごくうれしい。

ツルキ
1年後に、みなさんの使いかたが
どうなっているか、また聞いてみたいね。
そのためにもわたしも書き続けよう!
ほしの
そうしよう!

(メールをくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
おわります)