まずは、「5年手帳の1年生会・前半の部」に
集まっていただいた6人の使い方から。
「ふだんどんなことを書いているか」や
「いつ、どこで書いているか」について話したほか、
「もしも途中で止まっちゃった場合、
どうやって再スタートしたらいい?」
ということも、みんなで考えてみました。
子どものことや自分の日記を書いています。
実は、ちょうど5年手帳が家に届いたころ、
2月1日に2人目の子どもが生まれたんです。
最初は「1マス1文字ずつ」で書いていたんですが、
いまはマスを無視して、もっと細かく書いていますね。
左ページに書ききれなかったことを
右ページにはみ出して書くことが多いです。
毎月1日のページにはその月の目標を、
月末のページには、その振り返りを書いています。
おまけページの「My Lists」には
2018年にやりたいことを書いておいたんです。
体重を減らすとか、仕事関係でこの勉強をする、とか。
ここに書いておいたからか、
けっこう達成できたんですよ!
●いつ・どこで書いてる?
毎日、寝る前が多いですね。子どもがぐずっていて書けなかったら、
次の日の朝に書くようにしています。
私、5年後に還暦を迎えるんです。
昨年は母が倒れて入院したこともあり、
これから変化がありそうな大事な5年を
残しておきたいなと思って、始めました。
最初のうちはマス目にあわせて書いていましたが、
だんだん字が大きくなってきちゃいましたね。
書く内容は、「朝寒い」とか「台風が来た」とか(笑)
とりとめのないことも多いです。
時間があるときには、絵も描いたりしています。
筆記用具は万年筆を使っています。
この革カバーは、自分で作ってみたんですが、
つけたらいい感じで、ますます愛おしい存在になりました。
旅行のときも、いっしょに連れていっています。
●いつ・どこで書いてる?
毎夜、寝る前に書きますお酒を飲んだりしてて、書けなくなりそうな日は
スマホにメモしておくようにしています。
置き場所は、デスクの上、パソコンの前。
寝る前に手帳を開くのが、夜の儀式になっています。
今年は自分にとっての
仕事での大きなプロジェクトが終わり
節目の年となりました。
それで、これからの新たな時期に向けて
自分がどんなことを考えたか、を
残しておこうと思ったんです。
日記のような感じで使っていますが、
日付を無視して書くことが多いです。
たとえば、たくさん書きたいときは
3日ぶんのスペースにまたがって
書くこともありますよ。
来年も再来年も、自分自身が読むものだから、
なるべくいいことを書こうと思っています。
たまたま読んだ、祖父江慎さんのツイッターが
おもしろかったから、写してみたり。
来年の自分を笑わそうと思って
おもしろいことがあったら書くようにしていますね。
●いつ・どこで書いてる?
書く頻度は、週に3~4回ぐらい。休みの日や、朝に時間があるときに書きます。
すぐ取り出せるように、
自宅のデスクの後ろの棚に置いてあります。
今日は、みなさんの前でお話するのに
緊張しちゃうと思って、いまの思いを
5年手帳のページに書いてきたんです。
それを、読みます(笑)。
私にとって初めての手帳が、5年手帳です。
この5年で少しでも成長したいなと思って購入しました。
「ちゃんと書かなきゃ」って思うとつらいので、
通り過ぎちゃう毎日を
少しでも残せたらいいなと考えて、
なるべく力を入れずに書くようにしています。
日記というより
生活の「助走の足跡」を残すという感覚で
感じたこと、思ったことを中心に書いています。
●いつ・どこで書いてる?
だいたい夜寝る前か、土曜日の朝に書いています。
置いている場所は机の上の、
椅子に座ったときにぱっと視界に入る場所です。
来年、再来年、その先の自分への
プレゼントになるなあと思って始めました。
毎日、たのしく書いています。
この布製のカバーは、手作りしました。
内容は、天気、気温、服装、晩ご飯と
その日にやったこと。
それぞれ、なんとなく書く場所も決めています。
「湿気が少なかったからお布団が2回干せた」とか
「球根を植えたら、芽が出た」とか、
そんなことですけど、あとで見返したら
きっとうれしいんですよね。
右側のページの使い方は模索中で、書いていませんが
買い物をして、奇跡的に
合計が1000円ぴったりだったレシートだけは、
貼っちゃいました(笑)。
●いつ・どこで書いてる?
毎夜、夕食の片付けが終わって、手をふいて「今日の営業、終わり!」という時間に、
ダイニングテーブルに広げて、書いています。
これまで一度も手帳をつけたことがないし
日記も、小学校の課題でイヤイヤ書いていたんですが、
来年30歳になるので、節目の時期をまたぐ
自分のことを記録しておこうと、始めました。
黒革のカバーも買って、万年筆を使って、
気合いを入れて2ヶ月ぐらいは書いていたんですが、
4月ぐらいから、パタンと止まってしまった(笑)。
今日は、そんな自分がまた書き続けるための
きっかけになればと、この場に来ました。
基本的には黒いペンを使っていて、
自分の決意や、高まっている気持ちを書くときは赤字、
吐き出さなきゃどうしようもないことを書くときは
青字で書いていました。
いま読み返してみると、
内容も、あんまりたいしたことは書いていませんね。
あ、この日は、どうやら仕事で
がんばっていたようです‥‥。
●いつ・どこで書いてる?
パソコンがのっているデスクの横に立てて置いています。
最初は、寝る30分前に書こうと決めていたんですが。
疲れていたりして、どうしても書けなくて
疲れていたりして、どうしても書けなくて
そんなときはどうする?
5年手帳を書けていないというフジタさんから
「どうやったら続きやすい?」という質問も。
同じように「最近書けていないかも‥‥」というかたは
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
- お話を聞いていると、
夜に書いているかたが多いみたいですが、
疲れていたり、お酒を飲んだりして
書けずに寝ちゃうこと、ありませんか?
- あります、あります。
眠くて書けないとき、ありますよ。
- 私も、子どもがぐずっていたら書けないから
次の日の朝書いています。
- 日付をさかのぼって過去のことを書くと、
自分に嘘をついている気がしませんか?
それでぼく、どうも書けなくなっちゃって。
- 実は私もあんまり続いていないんです。
あいだが空くと、再開する
プレッシャーも出てきますよね。
- 私は、その日のページに
その日のことを書かなくてもいいや、って決めて
3ページぶん一気に書いたりしますよ。
- やまもとさんの、日付にしばられない書き方、
いいなと思いました!
そのぐらいゆるやかでもいいのかも。
- 私も、毎週末に1週間ぶんまとめて書いています。
たしかに、「きょうのこと」「いまのこと」を
書くわけじゃないから、ちょっとだけ
ズルしている気持ちになるかも‥‥(笑)。
でも、1週間をばーっと振り返るのもたのしいし、
たとえば「サンマを食べた」とか、
ここに書かなければ忘れちゃうような小さなことや、
なんなら単語だけでもいいから、
来年の自分に読ませたらおもしろそうなことを
書くだけでも、いいんじゃないでしょうか。
- そうなんですよね。
私も食べ物とか単語とか、
ほかの人が読んだってなんとも思わないこと
ばっかり書いています。
でも、自分だけはわかるんですよね。
長い文章じゃなくても、
そのときの気持ちを思い出したりできますし。
いま、今年の初めのころのページを
読むだけでも、おもしろいですよ。
- そうそう。
自分でも忘れちゃってるんですよね。
私は、メガネを作ったときの処方箋が
なぜか、すごくくわしく書いてある‥‥(笑)
- たしかに、そうかも。
ぼくも、忘れていたけど
「3月3日、花粉症」とか書いてあった(笑)。
- それは来年、きっと
「書いていてよかった」って思いますよね。
「ことしは2月にきたな」とか、
「去年ほどつらくなかったな」とか、わかるし。
- 自分の誕生日のページの「日々のことば」に
「やりはじめないと、やる気は出ません」という
ことばが書いてあるんです。
私、このことばにすごく勇気をもらって、
「小さいことでも書き始めてみよう!」って、
いままでがんばってこられた気がします(笑)。
- いいなあ! 池谷先生のことばですよね。
自分の誕生日のページの
日々のことばって、なんだか特別なんですよね。
- 私は糸井さんのことばでした!
沁みるし、痛い‥‥(笑)。
ハートにささることばが書いてありました。
- 今日、みなさんの話を聞いていて思ったんですが、
ぼくは最初から気合が入りすぎたのかもしれません。
載っている日々のことばが
いいことばばっかりだから、
自分もいいこと書かなきゃって思っちゃって(笑)。
- あー、なるほど!
実は、この日々のことばは、
ここ10年の「ほぼ日手帳」で使われたことばから
ほぼ日5年手帳のために
さらに厳選されたものなんですよ。
だから、とりわけいいことばかも(笑)。
- そうだったんですか!
あんまり考えすぎずに、
ちょっとずつでもいいから
書いていくのがいいんですね。
- 5年間もあるから、別に白紙のページが
続いた時期があっても、いいと思いますよ。
- 「なんか、書けなかったんだな」
「このとき忙しかったんだな」とかって、
翌年に思ったことを書いてもよさそうだしね。
空白も、グラデーション的に
たまっていくと、それもまたおもしろいかも。
- でも、企画担当としては、
続かなくても完全にやめちゃわないで、
いつか再開してほしいなあ‥‥(笑)。
だって、どんな小さなことでも
読み返したらきっとうれしいはずですもん。
- そうだね。
使い方も、書くペースも、
好きなように使っていただけたらうれしいです。
今日はありがとうございました!
(後編に続きます)