ほぼ日手帳2019のラインナップにはチェコの筆記具メーカー『コヒノール』の鉛筆や消しゴムが仲間入りしました。とにかく、まず、見た目がかわいらしい。愛嬌があって、存在感があって、シンプルなかっこよさもある。つい、そばに置いておきたくなるものたちばかりです。『コヒノール』って、どんな会社なんでしょう?チェコの首都プラハにあるお店と、南部の街チェスケー・ブジェヨヴィツェにある本社を訪ねました。
『コヒノール』を訪ねるため、まずはチェコ共和国の首都、プラハにやってきました。(日本からチェコへの直行便はありません。今回はフィンランドのヘルシンキ乗り継ぎで約16時間でした)
東ヨーロッパに位置するチェコ共和国。ドイツ、ポーランド、スロヴァキア、オーストリアに隣接しています。
プラハの街の真ん中には、チェコ最長の川、ヴルタヴァ川が流れています。その川にかかる大きな橋が「カレル橋」。全長約520mで14世紀後半頃に造られたというプラハ最古の橋です。
こちらは、観光の中心でもある旧市街広場です。2つの塔をもつ大きな建物は、ティーン教会。広場をはさみ反対側には、しかけの動く天文時計もあります。
お店に行く前に、ちょっとこのあたりを散策してみましょう。こちらは街のインフォメーション。旧市街の古い建物は、どれもカラフルかつさまざまな装飾がついています。建物を見ながら散歩をするだけでもたのしい街です。
この黒い壁には、だまし絵が描かれています。16世紀頃に造られた建物だそうです。
観光客の場合、プラハ市内の移動はトラム(路面電車)か地下鉄が便利なんですって。石畳の道をトラムが行き交うさまは、風情があります。
散歩をしながら、ちょっと目線を上げてみれば、
建物の壁には、いろんな看板や、装飾が。
街全体が、美術館のようですね。
18世紀に、モーツァルトが『ドン・ジョヴァンニ』を初演したというエステート劇場や‥‥
めずらしいキュビスム建築の建物、『黒い聖母の家』など旧市街エリアは、歩いて巡れる見どころがいっぱいでした。
では、そろそろ『コヒノール』へ向かいます。プラハ市内にも数店舗ありますが、事前に「撮影するならここへどうぞ」とおすすめされた「ヴァーツラフ広場」近くのお店まで歩いてきました。
店舗は、すてきなビルの1階に入っています。店の中には、色鉛筆やパステル、絵の具などのパッケージがずらり!
ここは、“アーティストコーナー”。絵を描くのが好きな人に向けた画材がそろっています。棚には、1本ずつバラで買える鉛筆や色鉛筆がびっしり。
こちらは『コヒノール』定番の鉛筆。芯の硬さは10Hから8Bまで、20種類から選べるそうです。
試し書きのコーナーもありますね。
あ、チェコの人気アニメ、クルテク(もぐらくん)!こちらは“学校用コーナー”のようです。
学校で使う色鉛筆やマジック、絵の具などさまざまな商品が並んでいますね。
こっちは、“オフィスコーナー”。あ、サラリーマンのかたが、文房具を買いに来ているのかな?
さて、お店もチェックしたところで、遅ればせながらご紹介。通訳のホンザさんです。お父さんのお仕事の関係で、小学生時代を三重県で過ごしたんだそうです。日本の好きな食べものはラーメン。「醤油、塩、豚骨、全部好き!」
次回はいよいよ、南ボヘミアの街チェスケー・ブジェヨヴィツェにある『コヒノール』本社へ行きます。どうぞおたのしみに!
(ちょっとしたおまけのレポート 1/6)ユダヤ人街にある、カフカ像。プラハは『変身』で有名なフランツ・カフカの出身地でもあります。
(ちょっとしたおまけのレポート 2/6)チェコの文化・芸術といえば人形劇。プラハ市内にも人形劇場やマリオネットのお店がたくさんあり、子どもから大人まで広く親しまれています。
(ちょっとしたおまけのレポート 3/6)週末には、ヴルタヴァ川沿いで青空市も開催しています。地元の食品や古着、手作りのものなどが並びます。
(ちょっとしたおまけのレポート 4/6)そして、チェコといえば蚤の市!プラハ在住のチョーカー作家shinoさんに教えていただき、朝早くからBleší Trhy Prahaへ行ってみると、ガラスの食器や絵本など、かわいいものがたくさんありました。
(ちょっとしたおまけのレポート 5/6)かわいい絵本がいっぱい!
(ちょっとしたおまけのレポート 6/6)郵便局では、こんなすてきな切手も売っていました。『コヒノール』の文房具の素朴なかわいらしさは、チェコの雑貨や絵本、アニメや人形劇とも共通するなあと、プラハの街を歩きながら、ますます感じました。
(つづきます)