JAEN

本日は、3年めをむかえる、
ドイツのぬいぐるみメーカー「シュタイフ」と
ほぼ日手帳とのコラボレーションについて伝えます。

今年のテーマは「トリニティ」。

トリニティ(TRINITY)とは、
「三位一体」「三つ組み」「三つの部分」などを
意味することばですが、
はてさて、それとシュタイフの手帳が
どんなふうに関係しているのでしょう。

今回のコラボレーションの世界観を
ちいさなストーリー「トリニティの物語」にまとめました。

よろしければご覧ください。

  • トリニティ ―3頭のくま―

  • はるかドイツのふかいふかい森の奥。
    そこに棲むだれもがチョコレートが大好きな
    ちいさな王国があったとさ。

  • 王国の王さまです。
    きちょうめんな性格です。

  • いつも手帳を手にして、
    気になったことがあったら、
    すぐ書きこみます。

  • 表紙にテディベアの顔が描かれた、
    ごじまんの手帳なのです。

  • ある日、王さまは
    家来を呼んで言いました。
    「世の中には手帳につける
    カバーというものがあるそうだ」

  • 「どうかわたしのために、
    すてきなカバーを
    見つけてきておくれ」

  • 役目をおおせつかったのは、
    ショコ、オーレ、ビスク。
    3頭のちいさなくまたちです。

  • 手帳カバーってどんなもの?
    3頭ともよくわかりませんでしたが、
    とりあえず探しに行くことにしました。

  • アオアシカツオドリに運んでもらって、
    王国の街までひとっ飛び!

  • さいしょに見つけたのは、ひげの紳士。
    ネクタイとおなじ柄のあれが、
    もしかして手帳カバーじゃない?

  • 紳士の手帳を見せてもらいながら、
    ショコとオーレとビスクは歌い出しました。
    ♪ くまのかおいっぱい うれしいな

  • ♪ かるくて うすくて うれしいな

  • ♪ かくれんぼできて うれしいな
    ♪ てちょうカバーは いいものだ

  • けれどネクタイ紳士が言うことにゃ、
    「でも、これはカバーじゃなくて
    手帳そのものなんだよ。
    だからお役に立てないようだ」

  • チョコのお店にいた、じょうひんなマダム。
    チョコレート色のおさいふみたいだけど、
    あれがもしかして手帳カバー?

  • マダムの手帳にぶらさげてもらって
    ショコがうきうき歌い出しました。
    ♪ くるくるのまきげ うれしいな

  • ♪ おふとんにもなる うれしいな

  • ♪ おかねがいっぱい うれしいな
    ♪ てちょうカバーは いいものだ

  • けれどじょうひんマダムが言うことにゃ、
    「王さまの手帳は1日1ページでしょう?
    このカバーに入るのは週間タイプなのよ。
    お役に立てなくて、ごめんあそばせ」

  • さいごは、わかいおじょうさん。
    それはもしかして、手帳カバー?
    ちょっと、見せてちょうだいな。

  • あっ。
    あれは?

  • ひゃっほう!
    くまのかおがついた、しおり!
    3本も!

  • ショコとオーレとビスクは、おおはしゃぎ。
    しおりにからまって動けなくなるほどです。
    ♪♪♪ 3ぼんのしおり うれしいな

  • ♪ くまのて ペンさし うれしいな

  • ♪ いろいろ はいって うれしいな
    ♪ てちょうカバーは いいものだ

  • おじょうさんもうれしそうに、
    「はい、手帳カバーはいいものです」

  • とうとう手帳カバーをみつけた3頭は、
    おじょうさんのカバーを借りて、
    王さまに見せにいくことにしました。

  • 王さまは、おじょうさんのカバーを
    たいそう気に入って、おなじものを
    つくってもらうことにしました。

  • 手帳カバーを探しあてたごほうびとして、
    王さまは、ショコとオーレとビスクを描いた
    特製チョコレートをつくってくれました。

  • ショコもオーレもビスクも、
    もうおおよろこびです。

  • もちろん、おじょうさんも、
    特製チョコレートを
    たくさんもらいました。

  • 3頭が描かれたチョコレートは、
    王国でたいそう人気になったのだとか。

  • それからずいぶん経つけれど、
    いまでも王宮には、
    3頭を描いた絵がかざられているそうです。

  • おしまい

いかがでしたか?

この「トリニティの物語」に出てくるいろんなアイテムが、
11月にそろって登場する予定です。

どうぞたのしみにしていてくださいね。

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