スタイリング 伊藤まさこ  撮影 有賀傑(やさしいタオル) 神ノ川智早(その他のグッズ)  協力 岡田直人
10月27日(木)
午前11時発売
  • パイルの糸をギリシャの綿にかえ、
    リニューアルをおこなった今回のタオル。
    繊維の長さと織度の太さのバランスのよい糸で、
    前回までのものとくらべると
    すこしだけ「ハリとコシ」がつよめです。
    もちろんガーゼとパイルの二重織りということや、
    パイルの糸にハリをもたせる加工(LA加工)など、
    「やさしいタオル」ならではの特長はいままでどおり。
    吸水性がよくすぐ乾き、かるくてふわふわという
    「いいところ」はかわりませんから、
    これまで愛用くださっているかたにも、
    安心してお使いいただけると思います。

  • そんな「やさしいタオル」新作のデザインは、
    イラストレーションが中心です。
    堀内誠一さん、荒井良二さん、
    升ノ内朝子さん、鹿児島睦さんという
    4人の作家による絵を、
    たのしく、大胆にデザインして、
    プリントタオルをつくりました。

    そして、この4人のつくり手の世界を
    もっと楽しんでいただきたくて、
    タオルといっしょに、いろいろなグッズをならべます。
    今回のタオルのページは、
    カラフルでたのしいお店になる予定です。

堀内誠一さんはアートディレクターとして
たくさんの雑誌や本をつくってきたひと。
(くわしくは連載「堀内さん。」をどうぞ!)
そのイラストレーション原画からデータをおこし、
「ほぼ日」でタオルをデザインしました。

バスタオルの絵柄は「パリのアルファベット」。
カラートーンという、デザインでつかう、
すこし透明感のある色のシートを
切り張りしてつくられたもので、
いわば切り絵のアルファベットです。
色は赤、青、緑、黄、そしてグレイ。
家族でパリに暮らしたパリ好きの堀内さんらしく、
そのなかに「エッフェル塔」がまぎれこんでいます。

この「パリのアルファベット」の絵柄で、
マグカップをつくりました。
かたちはすっきりとしたストレート、
きりっとした白の地に、
カラフルなアルファベットがよく映えています。
コーヒーや紅茶はもちろんですが、
黄色いパンプキンスープや、赤のガスパチョ、
グリーンティのアイスクリームなど、
アルファベットの色味とあわせて
スープやスイーツ用にするのもおすすめですよ。

さらにはTシャツも!
秋冬にジャケットの下に着ることも考えて、
衿はきっちり、バインダー仕上げという
生地で衿をくるむ縫製をしています。
SMLの3サイズ展開です。

フェイスタオルの絵柄は、トランプのクイーンです。
クイーン(Q)なのになぜ「D」?
それはこれがフランスのものだから。
キングはRoi(ロワ=王)の「R」、
クイーンはDame(ダーム=女王)の「D」、
ジャックはValet(ヴァレ=従者)の「V」なんです。
ちなみにスペードの女王はパラスという、
ギリシャ神話に登場する女性が、
ダイヤの女王はラケルという、旧約聖書のヤコブの妻が
もとになっているのだそうですよ。

ハンドタオルにプリントしたのは、堀内さんが描いた
パリのブーランジュリー(パン屋さん)です。
文化出版局のパリ支局長をされていた
江島玉枝さんの連載『消えたスープ』の挿絵として描かれました。
季節は秋から冬に向かうあたり、時間は夕刻でしょうか、
パンを買った少年がさっそくかじりついている横で
地下のパン焼き工場からたちのぼるこうばしい湯気を
犬がうっとりと嗅いでいます。
バゲットを買う行列のなかには、
買い物カゴをさげたマダム、
ベレーをかぶり工具箱と新聞(それとも雑誌?)を抱えた
仕事帰りらしきムッシュ、
夕飯のお使いなのか、ワインの瓶を脇にかかえ、
ローラースケートをはいた少年。
左右のウインドウにはおいしそうなお菓子が飾られ、
それをこどもたちがのぞきこんでいます。
こんな「なんでもないような」日常の風景を、
堀内さんは愛していたのかもしれません。

このイラストレーションでつくったマグカップは、
アルファベットのマグとすこしかたちや色をかえました。
地色はオフホワイトで、口がすこし広め、背は低め。
ぼってりとした厚みが、
コーヒーやカフェオレによく似合いそうです。

Tシャツもつくりました。
原画よりも大きくプリントしていますので、
堀内さんのタッチがよくわかります。
ボディは「アルファベット」と同じで、
バインダー衿にしていますので、
ジャケットの下に着てもさまになります。
SMLの3サイズ展開です。

こちらは紙製のランチョンマットです。
タオルの絵柄ではなく、また、
これまでの堀内さんの著作や、
後年に出版された書籍のなかには登場していない、
ちょっとめずらしいイラストレーションです。
詳しいことはよくわかっていないのですが、
1960年代の初め、
横浜にある喫茶室Cariocaさんのために
堀内さんがつくったイラストポスターとのこと。
取材のときにその現物(しわしわでちょっとボロボロでした)を見て
ぜひとも復刻したいと思い、
しわやよごれをコンピュータでとりのぞき、
中央にあったケーキの絵とお店のロゴをはずして、
お皿を置くとたのしく使えるランチョンマットをつくりました。
12枚セット、1枚が30cm×42cmの大きさです。

タオルづくりの打ち合わせや
「堀内さん。」のコンテンツ取材で
何度もお邪魔した、故・堀内誠一さんの資料倉庫。
そこに、いままでにつくった
いろいろなポストカードが眠っていました。
カラフルなもの、モノクロのもの、
風景画とスケッチのポストカードを
7枚セットにして販売します。


(次回予告では荒井良二さんのタオルとグッズを紹介します!)

堀内誠一さんシリーズ


バス4,937円、フェイス1,851円、ハンド875円


Tシャツ 2,916円 マグカップ 1,620円 ランチョンマット 972円 ポストカードセット 756円
(価格はすべて税込・販売手数料別)
2016-10-20-THU