かわいい!
思わず声が出そうなデザイン、
パステルトーンをベースにした配色の
3つのタオルは、
アートディレクターの
“アッキィ”さんこと、
秋山具義(ぐぎ)さんの手によるものです。
秋山具義さんのプロフィール
![](./img2020/gugi/prof_akiyamagugi.jpg)
あきやま・ぐぎ/アッキィさん
アートディレクター。
1966年、東京・秋葉原生まれ。
1990年、日本大学藝術学部卒業、
同年広告代理店であるI&Sに入社。
1993年朝日広告賞準朝日広告賞。
1999年に独立、Dairy Fresh設立。
第22回読売新聞広告大賞読売大賞、
第36回フジサンケイグループ
広告大賞メディア部門新聞最優秀賞受賞。
日本パッケージデザイン大賞2017 金賞。
CM、パッケージ、エディトリアルデザイン、
キャラクターなど、いろいろな分野の
アートディレクションで活躍中。
「ほぼ日」では創刊からずっと
「おさる」のイラストレーションを担当。
ハラマキ、手帳、Tシャツ、
「カレーの恩返し」などのプロダクトデザインも。
家族とラーメンとおいしいものを愛する。
Dairy Freshのウェブサイト(代表作もこちらに)
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note「目からウロコポロリ」
Dairy Freshでは、
グラフィックデザイナーを募集しているそうです。
(https://job.cinra.net/company/dairyfresh/)
自薦、他薦、ぜひ!
![](./img2020/teaser/2/photo_2_2.jpg)
▲秋山具義さんシリーズ「2020」
![](./img2020/teaser/2/photo_2_3.jpg)
▲秋山具義さんシリーズ「やさしいタオルさん」
![](./img2020/teaser/2/photo_2_4.jpg)
▲秋山具義さんシリーズ「おやわんここにゃんこ」
「ほぼ日」では創刊当初から
(正確には、創刊前から!)
お世話になっているアッキィさん。
おさるのロゴの生みの親であり、
数々のアイコンから、「カレーの恩返し」、
Tシャツ、手帳、ハラマキなど、
いろんなプロダクトデザインを
手がけてくださっています。
また、糸井重里と組んでの広告の仕事も多数。
でも意外なことに「やさしいタオル」を
お願いしたのは、はじめてなんです。
初代「やさしいタオル」のモデルは、
まだあかちゃんだった、アッキィさんの娘さん、
だったというのに!
2020、をデザインに。
![](./img2020/teaser/2/photo_2_5.jpg)
2020、という数字のキリのよさ、
かたちの面白さを、アッキィさんに
デザインしてもらいたいなぁ、と考えたのが
企画のはじまり。
どうしてアッキィさんだったのかと言うと、
ちょうど、アッキィさんの会社
「Dairy Fresh」が、昨年、20周年を迎えたから。
思えばほぼ日刊イトイ新聞と、
ほとんど同級生のような存在なのですね。
「2020」は、「やさしいタオル」のチェック柄と、
プリントをかけあわせたタオル。
白地にチェック柄をプリントし(織りではなく!)、
さらにそこに2020の数字をのせ、
1つのタオルについて4つの色で表現をしています。
![](./img2020/teaser/2/photo_2_6.jpg)
「もともと、チェックって大好きなんです。
むかし、ほぼ日で開催したTシャツのコンテンツ
『T-1ワールドカップ』でも、
チェックのプリント柄で
りんごやパンダを作ったことがありました。
チェックを使った文房具で、
グリーンの方眼紙を作ったこともありますよ」
アッキィさんにとってチェック(=方眼)は、
「デザインのフォーマット」に見えるんだそう。
「しかも、チェックは、やさしいタオルの初代から
あるデザインですよね。そこにいちばんあたらしい
2020を重ね合わせようと思いました。
2020って、カクカクして、描くと正方形に1文字ずつ
おさまるので、それを組み合わせて。
そして大きさによって
いろんな色があるとかわいいかなと思って、
できあがったのがこれなんです」
顔のあるタオル、
「やさしいタオルさん」と、
「おやわんここにゃんこ」。
![](./img2020/teaser/2/photo_2_7.jpg)
そしてこちらは、
織り柄のチェックの上から、
フリーハンドのイラストレーションをプリント。
「やさしいタオルさん」という名前です。
「タオルを日常で、家のなかに
掛けておく風景を想像してみました。
掛けてある時に、やさしいといいな、と思って」
![](./img2020/teaser/2/photo_2_8.jpg)
かけると「やさしいタオルさん」がいる。
使うときも「やさしいタオルさん」といっしょ。
シャーベットカラーのチェックをふくめ、
7色を使った、シンプルだけれどぜいたくなデザインです。
「色、とてもきれいですよね。
きっと、洗っていくうちに、いい風合いが出てきそう」
![](./img2020/teaser/2/photo_2_9.jpg)
そして、おおきなわんこ(犬)と
ちっちゃなにゃんこ(猫)が
いっしょにすやすや眠っている
「おやわんここにゃんこ」。
こちらには、アッキィさんの、
ちょっとした「思い」がアイデアのもとになっています。
「任天堂の社長をなさっていた岩田聡さんが、
その前に『ハル研究所』という会社をなさっていたとき、
ぼくがロゴマークをデザインする機会があったんです。
まだ広告代理店にいた時に、90年代後半で、
まだ、ほぼ日は立ち上がっていませんでした。
糸井さんがおっしゃったんです、
『アッキィ、鳥の巣で卵を温めている犬の絵を描いて』
って。犬が卵をって、びっくりしながら描いたら、
それが、すごく、やさしい感じのイラストになって。
それで今回、やさしいタオルを依頼いただいたとき、
まず、そのことを思い出したんです。
あれは、やさしかったな、って。
それで、動物が、ほかの動物と一緒に寝てたら、
すごくやさしい感じがするなって。
それで、大きい犬のお腹のところで仔猫が寝ている、
そんな絵を描いたんです」
![](./img2020/teaser/2/photo_2_10.jpg)
だから、色は、ベビートーン。
「赤ちゃんが生まれたお家への
プレゼントに使ってもらえたらうれしいな」
とアッキィさん、目をほそめてました。
![](./img2020/teaser/2/photo_2_11.jpg)
▲引っ越したばかりのあたらしい「Dairy Fresh」の
中目黒オフィスにて。