ざっくりガーゼと上質なパイルの二重織り。
かるくって、ばつぐんの吸水性があって、
乾きやすくて、しかも肌触りが気持ちのいい、
上質なコットン100%。
2003年の誕生以来、ロングセラーとなっている
「ほぼ日」のやさしいタオルに、
2017年夏の新作デザインがそろいますよ!
伝統的な草木染を、
現代にアレンジ。
ボタニカル・ダイは、
色も、さわりごこちも、
さらに
「やさしい」タオルです。
植物由来の染料を使った
「ボタニカル・ダイ」という手法で
染めた糸を使ったタオルです。
化学的な染料とちがい、この染め方は、
ひとつの色のなかに
ひとの目で見える幅をこえた
200種もの色素が入っています。
この染めかたで仕上げると、
光が乱反射するので、
たとえ1色で染めていても、色が複雑に見え、
さらに「人には見えない色」までもがまじることで、
とても奥行きのある印象をつくっています。
今回のタオルは、
「トリコロール」の名前のとおり、
1枚のタオルに3つの色を使っていますが、
その色は、それぞれ、同じ植物からとっています。
やさしい青の階調がうつくしい「ブルー」の
もととなった植物は、アイリス。
フランス王家の紋章にもなったほど人気のある、
球根から咲くヨーロッパの花です。
日本では、アヤメやカキツバタ、ハナショウブも
このアイリスの仲間。
花の色は多彩で、黒、紫、青、赤、桃、茶、黄、白、
またひとつの花のなかでも異なる色の組み合わせもあり、
そんなところからギリシア神話の「虹の神」である
IRIS(アイリス、イリス)の名前がついたと言われます。
球根からは薬が、花と球根からは染料がとれる有用植物で、
その球根の色で染めた服は、安息日のための毛織物にも
使われてきたのだそうです。
パイル面は全体が、
光沢のあるペールブルーになっています。
墨色のグラデーションのタオル「グレー」の染料は、
オーク(樫=カシ/楢=ナラ)が原料です。
ギリシア・ローマ神話や北欧神話で
神に捧げられたと言われるオーク。
強くて耐久性があるため、船や家屋の建築材料、
教会や大聖堂の調度品に使われたほか、
水に強いという特性から、
ウィスキーの樽としても活躍してきました。
(ちなみにオークの実が「どんぐり」です。)
有用植物としても知られ、
その樹皮のエキスは薬に、
花は香りのエッセンスにも使われてきたんですよ。
こちらのパイル面は、全体が光沢のあるペールグレーです。
そうそう!
ボタニカル・ダイの副産物として、
糸そのものをやわらかくし、弾力がうまれるという効果も。
「ボタニカル・ダイ」の糸で織り上げたタオルは、
「やさしいタオル」のなかでもよりやさしく、
やわらかく仕上がっているんです。
「やさしいタオル」は工業製品ではありますけれど、
古来から信じられてきた植物のもっている力が、
こんなふうに「ボタニカル・ダイ」という手法を介して
こめられているのかもしれません。
トリコロール ブルー
トリコロール グレー
バス 4,937円
フェイス 1,851円
ハンド 875円
(税込・販売手数料別)
さあいよいよ「やさしいタオル」2017夏の新作が、
8/4(金)午前11時、発売となります。
どうぞおたのしみに!
- スタイリング:伊藤まさこ
- 撮影:有賀傑
- 商品撮影:大江弘之
- 協力:田中博子