英国でもっとも古いシープスキンファクトリーの
OWEN BARRY(オーエン バリー)、
そして、幾何学的な織物を得意とする
テキスタイルのデザインスタジオ
Wallace#Sewell(ウォレス アンド スウェル)。
英国からやって来たふたつのブランドを
ご紹介できる季節が、今年もやってきました。
寒い空気も味方につける、
ひつじのぬくもり、織物のあたたかさ。
いつもそばに置きたい、身につけたい、
そんなアイテムがそろいました。
お部屋でも、お出かけのときも
ふんわり癒される、心強い冬の相棒。
今シーズン、あたらしくなったところを
ご紹介いたしますね。
日本の街の印象がテキスタイルに。
Wallace#Sewellからは、
使いやすいウールスカーフの新柄、
そしてはじめてのご紹介となる、
小ぶりでおしゃれなティペットです。
ウールスカーフの新柄は、
日本の街の名前がついた3つのデザイン。
彼女たちが2017年に日本を旅したときの
街の印象からつくられたものなんです。
魚市場で見た、カラーパレットのような
色合いを集めたOSAKA MINT。
KYOTO REDは、街並みや寺社建築の
落ち着いた色合いや陰影を感じさせます。
TOKYO MONOは、高層ビルから見た景色。
さまざまな建物が混ざり合う都会の色です。
それぞれに、日本に住む者とはちがう、
新鮮な視点と斬新な切り取りかた。
でもちゃんと、その街らしさが
かっこよく表現されているんです。
アートピースを身につける感覚で。
ちいさくておしゃれなティペットは、
今シーズン、はじめてご紹介するアイテム。
デザインは、ルーブル美術館の絵画から
インスパイアされたものなのだそう。
BLUEは、鮮やかな青がメインカラー。
ジャン・フランソワ・ド・トロワの宗教画の
人物がまとうガウンの色を中心に、
紅潮した肌のローズ色や落ち着いたグリーンなどが
バランスよく配色されています。
BROWNは、
アントワーヌ・ベルジョンの静物画と
ボッティチェリの聖母子像から。
花が主役の静物画の見事に調和した色のイメージに
聖母子像の有機的な色彩がプラスされています。
REDの基調は、鮮やかな赤。
ルーブルの多くの絵画に見られる赤に、
ダークで深いメタリックトーンと
明るいターコイズブルーがアクセントです。
配色はもちろんのこと、
テキスタイルとしての魅力も見逃せません。
なめらかな織り、ふんわりとした部分、
切らないフリンジのようなところなど
変化する織り地はアートピースのようです。
手をかけたからこそ、ナチュラルに。
OWEN BARRY(オーエン バリー)からは、
あたらしいアイテムとしてクッションが、
そして、昨年とはちがった表情の毛足をもつ
「イエティ」という素材が登場します。
寄りかかったり抱き抱えたり、
弾力のある感触もうれしいクッションは、
ソファやチェア、ベッドなどで使えて
頼もしい、ぬくもりのアイテムです。
「イエティ」は、ラグとシートパッド、
クッションの素材としてお届けします。
長い毛並みのシープスキンの中でも
もともと強めのカールがあるものを選び、
毛足を引っ張って整え、長さをそろえます。
そうしてできるのが、ほどよいウェーブと
ナチュラルな雰囲気の「イエティ」。
自然なひつじの毛そのもののようにも見えますが、
ちゃんと手をかけて仕上げているんですね。
毛並みの束感と陰影がうつくしいのも、
そんな丁寧な仕事ぶりのあらわれなのでしょう。
今シーズンのシープスキンは、
オーストラリア原産のものを使っています。
OWEN BARRYでは、それぞれの製品に合わせて
風合いや毛の密度、品質のバランスが良いものを
常に探し、選んでいるため、
このようにシーズンによって産地が変わるのは
めずらしいことではないんですよ。
もふもふの毛足の中に、ふわりと空気を含んで、
肌にやさしく、あたたかく。
ルームシューズや手袋、バッグ各種、
ぬいぐるみのようなドアストッパーなど、
昨年に引き続きのグッズもならびます。
(おわり)
(C) HOBONICHI