九州・熊本のHITOYOSHIシャツといっしょに、
伝統的なメンズシャツをベースにして、
女性が着られるジェンダーレスなシャツをつくりました。
このXSとSは、
ドロップショルダーで、袖が短め。
胸回りはたっぷりとしていて、
胴回り(ウエスト部分)にはくびれがありません。
前丈を短く、後丈は長く。
裾はパンツやスカートに入れてもいいですし、
ふんわり出して羽織るように着てもサマになります。
これは「女性のために考えたシャツ」ですけれど、
男性が着てもOK。
ドロップショルダーと短い袖のため、
うーんとカジュアルな印象になります。
男性はカフスのところがかなりタイトになりますから、
細めのかたはそのままでもいいですけれど、
ボタンが留まらないときは、めくってどうぞ。
(男性には、そのくらいのカジュアルさです。)
素材は、綿の「ツイルセルビッチ」。
旧式のシャトル織機でゆっくりと織りました。
この織機は、織るスピードが遅いため、
糸にあまりストレスやテンションをかけず、
ふっくらとやわらかに仕上がり、
シャツを仕立てて着たときには
縦のきれいなドレープ感がうまれます。
袖の内側にブルーのラインがちらっと見えるのは、
シャトル織機ならではの、セルビッチという
生地の「耳」です(デニムの朱いラインと同じです)。
シャツのスタイルとしては、ボタンダウン。
ボタンダウンというのは、アメリカ的な流れでいうと
ざっくりと粗く織ったオックスフォード生地が主流ですが、
今回は、女性がオーバーサイズで着たときに、
「あえてそれを選んでいる」というムードが出るように、
オックスフォード的な粗さを多少残しながらも、
やわらかく着てもらえるこの「ツイル」を選びました。
洗濯もらくで、洗いざらしのシワを
あまり気にせずに着られる素材です。
(もちろん、パリッとアイロンをかけてもいいですよ!)
細かなところで言うと、女性が前ボタンをふたつ開けて、
「抜いて」(後ろにちょっと落とし気味にして)着るとき、
胸の見え方がきれいになるよう、
第2ボタンの位置を調整したり、
衿の大きさを「大きすぎないよう」にしたり、
そんな工夫をしています。
背中に入っているプリーツは
「インバーテッドプリーツ」。
よくメンズシャツの背中にある
ボックスプリーツを裏返した状態のものです。
メンズシャツのディテールとしては伝統的なものですが、
最近ではちょっと珍しいタイプのプリーツですから、
チャームポイントにもなるとともに、
腕や背中の可動域をひろげる
実用的なデザインでもあります。
◀女性向け・ゆったり▶ | ◀男性向け・スッキリ▶ | |||
サイズ表記 | XS | S | M | L |
衿回り | 35 | 36 | 39 | 41 |
胸回り | 106 | 110 | 108 | 114 |
胴回り | 103 | 107 | 97 | 103 |
裾回り | 102 | 106 | 104 | 110 |
肩幅 | 55 | 56 | 43.5 | 45.5 |
前丈 | 68 | 70 | 74 | 75 |
後丈 | 73 | 75 | 74 | 75 |
袖付回り | 43 | 44 | 46 | 48 |
カフス丈 | 22 | 23 | 24 | 25 |
裄丈 | 76.5 | 77.5 | 84 | 86 |
◀男性が着るとカジュアルに▶ | ◀女性が着るとかっこよく▶ |