宝くじ当選発表番外編ロングレポート
『藤あや子さんレビューにヤラレました』
ガツガツキャンペーン中の陰に埋もれて、
あまり日の目を見なかった(ような気がする)
ドリームジャンボ宝くじの当選番号発表に
行ってきましたよ。
当選番号は昨日の速報を参考にしていただくとして、
まずは前回に引き続き、高額当選者の方を8名、
発表しますね。
残念ながら4等以上当選該当者はいませんでした。
今回の最高額は、5等を当てた人たちばかりです。
上位から順に発表しますよ。
1、愛知県 DREAMIN'さん 計1万3000円
2、静岡県 なっちゃん 計1万1500円
大阪府 シオタニさん 計1万1500円
4、長野県 たーこさん 計1万600円
5、神戸 まあこさん 計1万600円
尾道 玉の岩輝子さん 計1万300円
東京都 junさん 計1万300円
滋賀県 さやぶーさん 計1万300円
ちなみに掲示板に書き込んでくれた方全員の総購入枚数は
あと7枚で3000枚に手が届く2993枚でした。
(内6等の300円は298本)
さてさて、予告どおり当日の10時半に新宿コマ劇場の前に
着いたオイラは、まーず、その人の多さに驚いたんです。
夜の歌舞伎町しか知らないオイラにとって、
新宿コマの前に固まる中高年の団体は衝撃でした。
それも一目で「宝くじは二の次で、藤あや子目当てだな」
と分かるエネルギーを発散してたんですから。
とにかく、正面玄関の前は人だかり。
報道関係者の入口さえ、発見するのに手間取るほどでした。
この人たちの多くは
藤あや子さん目当てです |
第一勧銀の宝くじ部の人に手を引かれるように
優しく報道席に案内されたオイラは、
前から2列目を陣取りました。
すでに11時5分前。あと25分もすれば、当選番号が
決まっていくわけですよ。
それをモバイルしなければならない。
なんたって、じっくり番号を確認してもらうための
速報ですからね、荷が重いなあ。
そこで、初モバイルするオイラは、鼠穴に確認のメールを
出しました。
「もし、このメールが届いていたら、
携帯に連絡ください」と書いてね。
反応はなし。かなりさい先悪いスタートでした。
すごいオープニングだ |
そうこうしているうちに、軽快なリズムと共に幕が開き、
SKDのようなお姉さんたちが、ダンスを始めました。
それまでざわついていた客席は、一斉に静かになり、
視線は舞台の上に注がれました。
パッと音楽が止むと、司会者の小林昭彦アナウンサーが
“宝くじの女神”と名づけられたきれいな女性3人を
従えさっそうと登場します。
「今回は第393回目の宝くじです。
これまで宝くじを愛していただいて、サンキューサン、
というわけです。小林昭彦でございます」。
場内大ウケ&大喝采。
うーん、前回と同じギャグの流れだな。
399回までこの流れでいくんだろうか?
ふと、心配になりました。
開会のあいさつ終わると、立会人の登場です。
立会人と聞いて、リングスの高阪選手のような屈強な
男たちが現われるのかと思いきや、出てきたのは
3人の優男に、1人のミス東京。
それもそのはず、矢が微妙な位置に刺さったときなど、
小林アナが判断に困った場合に判定を下すためだけの
方々だそうです。
小林アナは
「えー、時間が押しているため、おひとりにだけ
お話をうかがいたいと思います」。
とお約束のようにミス東京の佐野さんへマイクを向けます。
小林 「佐野さんは、だいぶ焼けてらっしゃいますね」。
佐野 「アウトドアと釣りが好きで、この前も多摩川に
釣りに行ってきました」。
小林 「おやおや、珍しいですねえ、女性で釣りなんて」。
佐野 「・・・」。
ここで佐野さんの代わりにオイラが「偏見だ!」
という心のツッコミを入れました。
小林 「釣れました?」
佐野 「小さいのが1匹・・・」。
小林 「ワハハ、そうですか。小さいの1匹だけでしたか。
ところでその魚はどうしたんですか?」
かなりねちっこい小林アナの質問攻勢が続きます。
「魚種を聞け!」とオイラは思いましたがね。
佐野 「え・・・。食べちゃいました・・・」。
小林 「そうですかぁ、食べちゃいましたか、
その大きなお口で!」
セクハラ紛いの発言で締めくくった小林アナ。
「時間がないのでは?」というツッコミをよそに、
ここからスピードアップです。
「では、さっそく6等の抽選です。
矢をセットしてください」。
SKDのお姉さんが各ルーレットへ向けて矢をセットします。
6等って、下1ケタの数字だけでは?
それでもお姉さん全員が矢をセットする素振りで
位置につきます。
確かに1人だけ前に出て来てもパッとしないもんな。
長年かかって培われた演出なんだな、と思わず納得。
刺さった矢をルーレットから引き抜くときは
かなりの力が要るそうですよ |
ルーレットが回り始めました。
「風車板(ルーレットのこと)は必ず、
数字が見えなくなるほど回転してから矢を放ちます」。
宝くじの女神が、棒読みで教えてくれます。
ドーン!!
小林 「刺さりました。それでは見てみましょう。
6等、下1ケタは“4”です」。
場内シーン。4だもんね、こりゃあしょっぱなから
縁起が悪いでしょ。
そんな雰囲気が場内から伝わってきました。
すかさず小林アナが
「最初に4が出るのは縁起がいいんです。
“ヨシヨシ”だから」。
場内爆笑。
会場が再びざわめきだしました。
よかったよかった。
小林アナと棒読みする宝くじの女神との
ハラハラする掛け合いで、どんどん抽選は続きます。
小林 「数字と数字の間に刺さったらどうするんですか?」
女神 「数字と数字の間は金属板で仕切られており、
矢は弾かれるので、心配はありません」。
小林 「これ、6ですか? 9の可能性も・・・」。
女神 「風車板の数字は中心に対して・・・読みます」。
小林 「全ての風車板は同じ向きに回っているんですか?」
女神 「いえ、右回りと左回りに分けられています」。
棒読みのお姉さんがいちいち気になりながら、
オイラは必死にVAIOへ数字を打ち込んでました。
しだいに会場の興奮も高まっていくのが分かります。
みんな、手持ちの宝くじと照合してるんですね。
数字と数字の間は金属板で仕切られているはずなのに、
けっこう微妙なものもあり、立会人がすかさず
チェックします。そんな見せ場もあって、
あっという間に2等までの発表が終わりました。
残るは1等です。13分という中途半端な休憩をはさんで、
とうとう、そのときが来ました。
このときばかりは、あれほど盛り上がっていた会場が、
シーンと静まり返り、固唾を飲んで
矢の行方を見守っているのが分かります。
ドーン! ドーン! ドーン!
と矢が次々に刺さり、ついに1等が決まりました。
小林アナが数字を1ケタずつ読み上げるたびに、
感嘆ともため息ともつかぬ歓声が沸き起こります。
2つ目の番号も同じような反応でしたので省略します。
結局、会場の中からは1等は出なかったようですね。
後ろの席のおばさんが
「●●ちゃん、すごい金額が当たったの!!」
と盛んに言っていましたが、3億円というほどの
喜び方ではありませんでした。
まあオイラは、3億円が当たったときの
人の喜び方は分からないんですけどね。
あくまで直感です。
そんなこんなで、オイラもVAIOで当選番号を送り終え、
ホッとしていると、報道席に一般のお客さんが
どんどん入ってきました。
他のマスコミの方々は、早々に退散するようです。
藤あや子を見ずにですよ。なんてこったい。
でもオイラはどさくさに紛れて、
一番前の席をゲットしましたね。
なんてったって、藤あや子さんに目で殺されたいし、
メロメロになりたいですからね。
オイラの周りはあっという間にオジサン、オバサンで
埋め尽くされていきました。
すかさず、場内アナウンスが入ります。
いよいよ、いよいよだあ!
幕が神々しく上がり、スパンコール入りの着物を着た
藤あや子さんが現われました。
歩く姿、手を振る姿、全てが艶っぽい。
その瞬間に場内からは
「あやちゃ〜ん」という重低音の声援。こっちもすごい。
隣席のオバサンは
「ほっっっそいわねー、きれいねー」だって。
た、確かにきれいですよね。
その声援を一身に受けた藤さんは、
艶っぽい振りで、舞台の前に出て来ます。
バックは紫陽花。紫の妖しい光で、余計に藤さんが
色っぽく見えます。
「♪紫のぉ〜 あ〜め〜・・・♪」
スポットライトが当たり、さらに美しさが増していく。
や、やばいなあ。
この仕種、どうです? |
1曲目が終わり、藤さんの軽いトークが。
「3億円当たっている人がいたらくださいな」。
「もちろん!」
オジサンたちの心の頷きが聴こえた気がしました。
「この人、たぶん魔性だ!」オイラはそう思いましたね。
2曲目、3曲目、次々に衣装を変える藤さんと、
和太鼓や琵琶の独奏が曲の合間に織りまぜられ、
巧みな演出振りがうかがえます。
セットも次から次へと変わります。
夜のシンデレラのような藤さん、スリップドレスの藤さん、
観客の目とオイラの目はどんどん舞台に
吸い寄せられていきました。
まさに、一瞬足りとも目を離せない状況が
できあがってきました。
そのときです。あっ! こっちに寄ってきた!
「目を見てはいけない」とdarlingたちに言われてきた
オイラですが、止められたら余計に見たくなるでしょ。
というか、吸い込まれてしまったのが本音なんですがね。
「♪しびれるほ〜ど〜 愛して〜あげ〜る〜♪」
憂いを含んだ艶っぽい瞳。流し目の絶妙さ。
噂は本当でした。
目を見てそんな歌詞を歌われた日にはねえ、だんな、
金縛りに会ったように電気が走るんです。
自意識過剰だと思われてもいいです。
オイラはそう感じたんですから。
もちろん藤さんは、オジサン、オバサンのなかに、
不審な五分刈りがいるので、
こっちを見ていたのでしょうけれど、
オイラにはかなり猛“毒”でした。
この瞬間に「自腹でコンサートへ行こう!」
と決めたぐらいですからね。
夜のシンデレラコスチューム |
さて、ステージも佳境。
司会者を交え、藤さんはニューアルバムの
宣伝を始めました。
「今回のアルバムは、全曲、作詞、作曲を手がけています。
ただ、ペンネームなのでお気付きにならない方も
いらっしゃいますね。
“この際”だから、覚えていってください、
あたしのペンネーム。
小さいに野原の野、いろどる彩と書いて、
小野彩(このさい)というんです」。
場内感心の暖かな笑み。
「さぶぅ」と思った人は
少なくとも1人もいないようでした。
いきなりライブを体験してしまったオイラは
どっぷりと藤さんの魅力にハマりました |
「人知れず夜に咲く夕顔をテーマに・・・」
藤さんは昨年暮れに紅白で着た着物で
「雪深々」など3曲を歌い切り、
紙吹雪の舞う中に消えて行きました。
もう、オイラはその全てに完全にヤラレましたね。
特に藤さんは声量があって、
高音に引き込まれる魅力があるんですよ。
情が思いっきり込められているというかですね。
耳もとで歌われたらもうオイラの人生も終わりでしょう。
そう思いました。また、そうされたいとも思いました。
宝くじ当選発表から掛け離れた終わり方ですが、
許してください。
心を奪われたJAROがお届けしたドリームジャンボ宝くじ
当選番号発表レポートでした。
ごきげんよう!
当たらなかったんだから、
藤あやこショーの報告がながくなってもしょうがない。
許すよ。次も行けよ、藤あやこショー。
邪魔はしないから。 (darling)
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