ほぼ日の夏休み とくべつ企画  ほんとにいるなら タマムシに会いたい。
その美しさは、まるで宝石のよう。 虹色にかがやく昆虫、タマムシをご存じでしょうか。 ‥‥こんなにきれいな虫が、ほんとにいるの? 絶滅とかしてないの? ほんとにいるなら、ぜひ会いたい!  みなさんからの情報を手がかりにして、 タマムシさがしに出かけます(実際に出かけます)。 会えるかもしれないし、会えないかもしれない。 会えることを共に祈りつつ、お付き合いください。
 
 
タマムシ情報、お待ちしてます!

さあ、風変わりなコンテンツがはじまりました。
まずはまずは、
なにはともあれ、こちらの写真をご覧ください。

これが、タマムシです。
赤と緑のなんともいえないメタリックなかがやき。
きらっきらでしょう。

「玉虫色の発言」という言葉がありますよね。
つかみどころのない曖昧な表現、というような意味です。
たしかに、そういう複雑な色合いかも。

あとは、そう、
歴史の授業で「玉虫厨子(たまむしのずし)」
というのを習いました。
法隆寺が所蔵するその国宝は、
タマムシの羽で装飾されています。

はあーー‥‥ほんと‥‥きれいだなぁ‥‥。

ちなみにこのタマムシは山下の私物です。
あ、申し遅れました。
こんにちは。「ほぼ日」の山下です。
タマムシコンテンツの、いいだしっぺです。

さきほど、山下の私物と言いましたが、
正確にいうと、これは山下の妻の私物です。
妻がおばあちゃんからもらったものです。
なんでも‥‥
「タマムシを箪笥(たんす)に入れておくと
 着るものに不自由しない」
のだとか。
この風習はわりと多くの地域であるようでした。

何度でも言っちゃいますけどね、きれいだなぁ‥‥。
この世のものとは思えない美しさ‥‥。

だからもう、
「この世にはいないんだ」と思ってたんです。
いたとしても「幻の昆虫」と呼べるくらい、
わずかな数だろうと思ってました。
あらゆる昆虫にワクワクしていた子どものころから
ずーっとそう思っていました。
タマムシは、
「図鑑のなかだけで会えるあこがれ」だったのです。


2012年の夏のはじめ、
なんでもない日に、糸井重里がこんなことを言いました。

「タマムシ? 見たことあるよ。よくいるだろう」

なぜそういう話題になったのか、まったく覚えていません。
いつもの雑談の席で、
気がついたらタマムシの話をしていたのです。

「よくいる?? あのきれいな虫が、ですか」
「うん。ほんとだよ、何度も見てるよ」

そんなおしゃべりの数日後。
なんと!
PCのモニタにこんなツイートが流れてきました。


  糸井 重里 ‏@itoi_shigesato

「玉虫って見たことないんですよね。あんなきれいな虫、
 ほんとにいるんですかねぇ?」という人がいた。
「おれは何度も見たよ」と言ってたぼくは、
今日も原宿で見つけた。写真を撮ろうかと思ったけど、
とにかく家に持って帰って‥‥とポーチにしまった。
家に帰ったら、いなかった。(本日の残念)
2012年7月13日 - 20:38


えええーーーーー?!
原宿で?!
そんな都会の真ん中に?!

‥‥いるんだ‥‥ほんとにいるんだ(ドキドキ)。

ほんとにいるなら、タマムシに会いたい!

そう思い立ってから、ぐるりと季節はひとめぐり。
ことしの夏がやってきました。
まだ、その気持ちに変わりはありません。

ほんとにいるなら、タマムシに会いたい!

というわけで、
本気でタマムシをさがします。
そのためには情報が必要。
とりわけ、「ここにいる!」という声がたくさんほしい。
出会ったことのあるみなさん、
ぜひ、その場所を教えてください!


タマムシ情報、大募集!

「○月○日、△△市の●●公園で見ました」
「うちの近所の木に、毎年います」
そんな、タマムシの目撃情報を募集します。
有力情報が届いたら、
ぼくらはそこまでさがしに行きます!
目撃情報に限らず、
「こういう場所に行くと見つかりますよ」という、
アドバイスもお待ちしています。

タマムシ情報を送る

※情報募集の締め切りは2013年8月19日の午前11時

 

有力情報にはプレゼントを贈呈!

有力な情報を送ってくださった方には、
タマムシのアクセサリーをお礼に贈呈いたします。


▲世界にたったひとつ、ほぼ日乗組員の手作りアクセサリー。
 静岡県藤枝市にある「タマムシの里」でつくってきました。
 (ほぼ日グッズも数点、いっしょに贈りますね)


ちいさな情報でも、心強い手がかりになります。
どうぞよろしく、タマムシ情報を!

‥‥と、みなさんに頼るだけでなく、
自分たちでも調べました。
静岡県藤枝市にある「玉虫研究所」所長の
芦澤七郎さんというかたにお話をうかがってきました。

「ほぼ日はタマムシについて、ここまでは調べた」
というのを知っていただくためにも、ぜひお読みください。

タマムシ研究家・芦澤七郎さんに 手がかりを聞きました!

芦澤先生へのインタビューを経て、
われわれは「タマムシさがし」決行の日を、
下記のように設定しました。


予 告!  8月20日(火) タマムシさがしをテキスト中継!!

みなさんからメールで寄せられた情報をもとに、
夏の自然のなかへと、
ほぼ日乗組員が実際にタマムシをさがしに行きます。

果たして、天然のタマムシに出会えるのか?!
もしも会えたら、動画でもお届けしたいです。
おたのしみに!!


あんがい簡単に、しかも何匹もみつかったりして??

‥‥いやいやいや、ぜいたくな予想はやめましょう。
これはけっこう無茶な企画なんです。
「タマムシ情報」が
ぜんぜん届かない可能性だってあるんです。
それよりなにより20日の天気は大丈夫なんでしょうか‥‥?

うっわーーー、
考えれば考えるほど、不安要素たっぷりの企画。

それでも、
どういう状況になっていてもテキスト中継は決行します。

ほんとにいるなら、タマムシに会いたい!

この気持ちに、ゆらぎはなし。
あの美しい昆虫に出会えることを、
どうかいっしょに祈ってください。

最後にもう一度。
「タマムシ情報」、お待ちしています!

(8月20日のテキスト中継につづく)

 

 

2013-08-12-MON
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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
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