生活のたのしみ展

かわいい老眼鏡の店 できました。 JINS✕ほぼ日

「ほぼ日」も創刊19年ですから、
当時20代だった乗組員もいまや40代。
50代以上のものもちらほらおりまして、
細かい字のパソコンやスマホを前に
「見えづらい‥‥」なんていう声が
聞こえるようになりました。
そうです、老眼です。
老の字が嫌だなんて言ってもしょうがない、
そういう人には「老眼鏡」が必要です。
でも‥‥探すとあんがい、ないんですよ、
リーズナブルで、かっこよくて、
じぶんに似合うオシャレな老眼鏡って。

おりしも第2回「生活のたのしみ展」に向けて
企画の真っ最中だった私たち。
ちょうどメガネ屋のJINSさんとの
縁がうまれたタイミングでもあり、
「老眼鏡、一緒につくってもらえませんか」
とお願いをしました。

結果‥‥ふふふ、できましたよ!
かわいい老眼鏡。
3つのフレーム、3つの色、3つの度数で、27種類です。
そして「生活のたのしみ展」に、
期間限定ショップをオープンすることになりました。
(ウェブサイトでも販売します。)

老眼なんてまだまだ先の話!
というかたも、よみものとして、おたのしみくださいね。

その
5
サンプルができた。

ボストン、ウエリントン、ラウンド、
この3種類の定番セルフレームに形をしぼって、
「ほぼ日」とJINSさんで老眼鏡をつくろう。
色は、地味めなものから派手めのものまで、それぞれ3色。
度は「+1.00」「+1.50」「+2.00」の3種類なので、
3×3×3で、
27種類の老眼鏡ができあがることになります。

そんな打ち合わせから2か月ほど経った9月のある日、
「サンプルができあがりました」
という連絡をいただき、
ぼくらは飯田橋のJINS本社にふたたび出かけました。

ちなみに、JINSのスタッフのかたがたは
それぞれメガネをかけています。
メガネ屋さんなので当たり前なんでしょうけれど、
受付の女性たちもかけているし、
通りかかる人全員がメガネです。
わりとみんな若めなので、近視なのかな?
あ、目のいい人は、PCやスマホを見るとき用の
ブルーライトカットメガネをかけているのかな。
(ぼくもいま、パソコンの画面を見ながら、
コンタクトの上からそれをかけています。)
オシャレ用の伊達メガネ、という人もいるんだろうか。
‥‥こんど訊いてみようと思います。

さて、会議室。ずらり並んだ27種類のメガネがありました。

「まだ度が入っていませんけれど、
こんな感じになりましたよ」

見せてくださったメガネは、
カラフルで、かわいくて、かっこよくて、
とても「老眼鏡」には見えません。
というか、従来の「老眼鏡」のイメージとは、
まるでちがう! うれしいです。
こういうものが、ほしかったのですよ。

△これは、ウエリントン。価格は¥12,000+税。色は黒/ネイビー・マット/グリーンの3色です。「グリーン? 似合う自信がないなあ」という人にこそ、試しにかけてみていただきたい! 意外とすんなりなじむのです。黒やネイビー・マットは定番的な印象。

△これが、ボストン。価格は¥8,000+税。色はブラウン・デミ/ライトブラウン・デミ/ワインの3色。デミというのは、鼈甲みたいに、模様がランダムに入っているデザインのことです。そしてワイン、いい色なんだなあ。

△こちらは、ラウンド。価格は¥8,000+税。色はブラウン・デミ/ネイビー・デミ/クリアの3色です。みんな素敵なんですけれど、ネイビー・デミはJINSさんにとっても新作。デザイナーの北垣内さんも「傑作、できちゃいました」と太鼓判。クリアも素敵ですよ。

ああ、かっこいい。かわいい。
お調子者の「ほぼ日」乗組員のなかには
まだ老眼が来ていないにもかかわらず
「はやく、かけたい!」なんて言っています。

しかし、ぼくらには
ちょっとだけ気になることがありました。
前回の打ち合わせで
はっきりさせておけばよかったのですが、
「かたちとサイズ」の問題です。
というのも、人の顔は、幅、長さ、奥行き、
みーんな、ちがうわけです。
ところがこの3つのフレームは、ワンサイズ。
色を計算に入れて9種類です。
これでほんとうに「誰もが、自分に似あう1本」に
出会えるんだろうか。

その確認をするためには、かけてみるしかありません。
さいわい、われわれ、大顔から小顔、
丸顔から細い顔、いろいろ取りそろえておりますので、
多様性のサンプルにはなるかと思います。
こうして会議室は一転してメガネ試着室になりました。
その結果を、画像でごらんください。

ほっとしました。
それぞれ好みはあるものの、
ちゃんと似合うじゃないですか。
大胆な色のものも、ちゃんとなじむ。
もちろん「かけごこち」は
それぞれの人で調整をする必要がありますけれど、
フレームのサイズがおかしいとか、
まったく似合わないとか、そういう感じではありません。
定番のデザインって、すごいなあ、
こういうことなんだなあ。

ところでこの原稿を書いている10月中旬、
JINSさんからこんな発表がありました。

美人をつくる、リーディンググラス。JINS×野宮真貴

なんと! 美人に見える老眼鏡を、
JINSさんがミュージシャンの野宮真貴さんといっしょに
つくったんだって!
野宮さんといえば、「ほぼ日」でも
以前何度かライブを配信するなど、
ご一緒したことがある方。
ものすっごくオシャレな女性です。
その野宮さんとJINSさんが老眼鏡をつくっていたなんて、
知らなかったですよ、教えてくれればいいのに!
ライバル? ‥‥と一瞬思ったのですが、
ほっとしたのは、野宮さんバージョンは、
超オシャレな、ある意味とんがった
デザインのフレームだということ。
ぼくらのつくるものとは、べつものです。
4種類あるそうですが、
そのうち2つをご紹介しますと‥‥。

△さすが野宮さん、なデザイン。「Lady Cat Eye」。

△こちらは、折り畳み式ローネット「Cinema Lorgnette」。超クラシック! ちなみに、限定店舗のみの取扱による、数量限定品だそうです。

‥‥うわー、これが似合う人、かっこいいだろうな。
「すごくほしい!」人もきっといるだろうな。
もちろんこちらは
「生活のたのしみ展」には出品されませんけれど、
(逆にJINS店舗には
「ほぼ日」コラボ商品の取り扱いはありませんが)
JINSさんではいま、老眼鏡がアツイんだなあ。

さてさて「生活のたのしみ展」には
こんなお店が出現します。

というわけで!
2017年11月15日(水)から19日(日)までの5日間、
11時から20時(最終日は17時まで)、
六本木ヒルズアリーナで開かれる
第2回「生活のたのしみ展」に、
JINSさんと「ほぼ日」がつくる老眼鏡のオンリーショップ
「かわいい老眼鏡の店」が期間限定オープンします。

今回企画した、3タイプ3色3度数合計27種類の
老眼鏡を、こちらにならべます。

生産数はウェブショップとあわせて500。
この数が多いのか少ないのか、わからないのですけれど、
「ほしい!」と思ったかたに行き渡るといいな、
と考えています。

会場では、今回、最初からこの企画につきあってくださった
商品企画の鈴木博明さんや、
デザイナーの北垣内(きたがいと)康文さん、
そして、店長の資格を持ったベテラン社員のかたが
接客にあたります。

△お客さまと店員になり、イベント当日のシミュレーションをする鈴木さんと北垣内さん。現場ではどんな感じになりますか、というぼくらの質問に、「ちょっとやってみましょう」と、会議中に突然この劇場が始まりました。二人とも、本気です。まじめです。ふざけているわけじゃないのです。そして、こういうところが「ほぼ日」と似ていると思います。

買い方はむずかしくありません。
メガネが初めて、というかたも、臆せずいらしてください。
順を追って説明しましょう。

1.フレームを選ぶ

ウエリントン、ボストン、ラウンド、各3色で計9つの
フレームがあります。
サンプルは「素通しレンズ」が入っていますので、
ご自身で、かけてみて、鏡を見たり、
お友達に似合うかどうかを聞いてみたりしてください。

こういうものって「いつもの自分ぽい」似合い方と
「いつもとは違うけど」な似合い方があります。
どちらを選ぶかは、あなたの判断です。
個人的には、老眼鏡って長時間かけっぱなしには
あんまりしないので、姿としては
「ふだん着」よりも「差し色」とか「アクセサリー」の
感覚で選んでいただくのも
いいんじゃないかなって思います。

ウェブで購入をされる方は
(生活のたのしみ展ウェブストアでも取り扱います)
まずはこちらのページを参考にしてみてください。

ざっくりいうと

ウエリントン=カジュアルな印象
ボストン=柔らかく落ち着いた印象
ラウンド=おおらかな印象

というのがJINSさんの見解です。

あるいは先に、似た色・かたちのフレームを
お近くのJINSでかけてみて、
決めておくというも手です。
あるいは、えいやっ! で選ぶというのも、
わるくないと思います。

2.度数を選ぶ

「お気に入りのフレーム」が見つかったら、
現場にいるJINSのスタッフの方にお声掛けください。
(混んでいるときは、
少しお待ちいただくかもしれません。)
そして、度の入ったサンプルメガネをかけていただいて、
合う度数を一緒にお探しします。

ウェブで選ぶかたは、
すでに老眼鏡をお使いであればその度数で、
はじめてでしたら、まずこのページを参考にしてください。
今回ご用意するのは3つの度数。

「+1.00」 
最近近くが見にくいという人
「+1.50」 
40~50センチ離せば文字が読めるという人
(肘を軽く曲げるくらいの距離)
「+2.00」 
50~60センチ離せば文字が読めるという人
(肘をのばすくらいの距離)

この按配でお考えください。

3.かけ心地を調整する

フレームと度数が決まったら、
ストックルームから新しいものをお出しして、
専任スタッフが耳とのかかり具合をみて、
その場で調整をし、お持ち帰りいただきます。

△これはメガネのフレームに熱をあててやわらかくする機械です。

もしもかけていて「さらに調整を」という必要があれば、
会期中であれば六本木ヒルズアリーナの
「生活のたのしみ展」を再訪いただくか、
あるいはお近くのJINSにお持ちいただければ、
その場で調整をいたします。

ウェブでお求めのかたは、
未調整のものをお届けしますので、
かけ心地を調整したいときは、
同様に、お近くのJINSにお持ちください。

レンズは最初から嵌めてあるつくりですので、
たとえば「遠近両用に」とか「近視用に」など、
レンズを別のものに交換することはできません。

また、それぞれ在庫がなくなり次第、販売終了となります。
今回、店頭とウェブで500本を用意していますが、
なにしろ「老眼鏡のオンリーショップ」というのは
JINSさんにしてもぼくら「ほぼ日」にしても
初めてのことですので、完売のさいはご容赦ください。

しかし‥‥「老眼鏡」つくっちゃったなあ。
そんな年齢に、なったんだなあと、
しみじみ思いつつ、この告知をおしまいにします。

11/15、会場とウェブでお待ちしていまーす。

(おわります。)

2017-10-31 TUE