前回のページをごらんになったみなさんから
TARO MONEYの寄付についての
ご意見をたくさんいただきました。
(3月10日現在、240通のメールをいただいています)
ほんとうに、ありがとうございます。
「ほぼ日」の最初の気持ちを貫いたほうがいい、
というご意見や、
できるだけ多くを
『明日の神話』に役立ててほしいという思い、
そして、
あたらしい寄付方法のご提案など、
いろんなメッセージをいただきました。
「ほぼ日」にメールをするのははじめてです、
という方も、たくさんいらっしゃいました。
一通一通、大切に読ませていただいています。
ありがとうございます。

今日のページの後半に、
いただいたメッセージを、
少しだけですが、ご紹介させていただきます。
このTARO MONEYのコーナーでは、
ひきつづき、みなさんからの
ご意見をお待ちしています。
前回のページをお読みになって感じられたことなどを
どうぞpostman@1101.comまでお寄せください。

なお、『明日の神話』再生への寄付は、
ほぼ日刊イトイ新聞が発行する
このTARO MONEYを通じてだけではなく、
岡本太郎記念現代芸術振興財団の
「明日の神話サポート基金」に
直接お金を振り込む方法があります。
岡本太郎記念館のホームページ
左のメニューから
「明日の神話」という文字をクリックすると
サポート基金についての案内を
お読みいただくことができます。
TARO MONEY以外の方法で、寄付をご希望のみなさんは、
どうぞご参考になさってください。

4月に「ほぼ日」が販売を予定している
このTARO MONEYには、
片面に岡本太郎さんの顔、
もう片面に
『明日の神話』と同時期に制作され、
兄弟のような作品であると言われている
『太陽の塔』のデザインを入れて、
つくりはじめています。
素材は白銅で、
100円玉のような銀色にしあがります。



1枚の単位は、10 TARO。
1TAROではなく、10 TAROです。
10 TARO×4枚をセットにして、
つまり、合計40 TAR0を1セットにして、販売します。

10 TAROのあとに
1TAROや、あるいは100 TAROを
つくるかどうかは
現時点では、わかりません。
でも、つづけて制作できればいいな、と考えています。

もしも何種類かのTARO MONEYを
生み出すことができたとしても、
この10 TAROが、TARO MONEYのなかで
もっとも多くみなさんの手に渡り、
もっともスタンダードなものになればいいな、と
イメージして、デザインをしました。

10 TAROの大きさは、外径が18mmで、
厚みは2mmです。
アメリカの10セント硬貨とおなじくらいかややちいさめ。
日本の硬貨に比べると、かなりちいさな印象ですが、
ぽってりとした厚みがあります。


金属の表面に、凹凸で絵柄を入れる方法は大きくわけて
・型押し
・肉彫り
のふたつがあります。
記念メダルのように、2段階の凹凸で
形をつけるのが「型押し」です。
一方「肉彫り」は、彫刻刀で彫ったように
面に丸みをおびさせたり尖らせたりと、
比較的自由に形をつけることができます。
日本の100円玉でいえば、
「100」が入っているほうが「型押し」で
さくらの柄のほうが「肉彫り」です。



100円玉のさくらの花びらやつぼみは
こんなふうに、丸みをおびた凹凸になっています。

10 TAROは、
岡本太郎の顔と「10 TARO」が入った面を
「型押し」に、
『太陽の塔』の面は繊細な表現ができる
「肉彫り」にすることにしました。
これが、現在制作中の10 TAROの
『太陽の塔』の面の原型です。




『太陽の塔』の腕の丸みや
おなかの「ダンゴ鼻」の丸く立体的な顔、
てっぺんの顔のくちばしのようにつき出した部分など、
できるかぎり精巧に表現しようと
岡本太郎記念館館長の平野さんと確認をしながら、
型の制作をしています。
表面を指でなでると
ちいさなコインのなかに
『太陽の塔』のボコボコしたふくらみを
感じられるようにつくっています。

10 TAROコイン
外径:18mm
素材:白銅(しあがりはシルバーのような色)
重さ:5グラム程度になる予定
厚さ:2mm


※できるだけたくさんのメールをご紹介したいため、
 抜粋して掲載させていただきます。ご了承ください。


経営とか経済とかの考えも必要だけど
TAROに関してはある種の真っ当さで
行っちゃいたいです。
なので、税金として使われる事でいいと私は思います。
(TAMA)


寄付って「無償の行為」といったイメージがありますが、
本来は「寄付の目的が達成されることで喜びを得る」
といった種類の「対価」が
ちゃんと伴っていると思うんです。
寄付をする以上は、
「寄付したお金がどう使われるのか」を
見守る「責任」を持たなくてはいけない気がしています。
「TARO MONEY」に関して
私は"ほぼ日の心意気"を信用してお金を払うのであり、
「ほぼ日」のPRであると割り切っていただくことも、
一部が税金に使われることも、
私は「ほぼ日スタッフ」の皆さんの意思に
おまかせしたいと思います。
"TARO MONEY"ぜひ参加させてくださいね。
(もぞ。)


コインプロジェクトの売り上げ分を
資金に充てることをオープンにした上で、
ほぼ日が『明日の神話プロジェクト』の
スポンサーになるということであれば、
別に問題ないのではないでしょうか?
出資の仕組みとか税金がかかるのかとか、
よくわかりませんけど。
何もわかってないかもしれないですけど、
すごく考えたので送ってみます。
(閑話休題)


僕は税金がかからない方法で
やってほしいと思います。
TARO MONEYを買う側からしたら
そっちの方が気持ちがいいです。
ほぼ日のみなさんの気持ちを考えたら
難しいところですけど。
(小)


TAROの「明日の神話」のために私もぜひ協力したい。
でも一部とはいえ、
その気持ちが自分の知らないところへ行ってしまうのは
納得がいきません。
(etsuko)


「ほぼ日」のみなさんの気持ちも分かります。
「名義上」のこととは言え、
太郎さんを利用することになってしまうのは
いい気持ちがしないかもしれません。
でもPRとしたほうが、結果的に
より多くのお金と協力したいみんなの気持ちを
『明日の神話』の再生プロジェクトへ
届けることができると思います。 
(市)


「広告宣伝」の名目のもとに
経費として申請し、
寄付額を明日の神話のために
使っていただけるほうがずっとすっきりします。
あくまで名目ですもの。
(なお)


ほぼにちの宣伝のために
このプロジェクトをしているのではない、
というのも伝わったし、
応援している側から見ても、
そうでないことはわかっています。
私も夏には『明日の神話』の実物を
是非見に行きたいと思っています。
税金の問題については、応援している側から見たら、
それほど問題には感じませんし、
ほぼにちさんのされることならば、
私はどういう形であっても、
いいと思いますよ。
(kiyoko)


結局大切なことは「明日の神話」を再生させる
ことなのだと思います。
ほぼ日のスタッフも、寄付をする人も
そういう「想い」でいるのではないかと感じます。
(まなこ)


税金だってちゃんと使われるなら悪いことじゃない。
でもPRだって悪いことじゃない。
それなら、『明日の神話』に
使える金額が大きいほうを選びます。
(村田)


税金払いましょう。
いまのしくみでは、使い道は指定できないし、
納得できないところもあるけれど、
間接的には任せているのだから。
それよりも今回のように
これだけの金額が
“『明日の神話』の応援に使われます。”と
明らかにしてもらった上で、
納得して応援すればいいと思います。
(ぱにゃお)


ほぼ日の皆さまのことを考えなければ、
ストレートに思いのままで届く「PRにする方法」が、
寄付する立場としては気持ちは良いです。
岡本太郎さんが、
税金についてどう思っていたのか
聞きたいや。
(M)


私はほぼ日のPRでよいと思います。
480円というのはとてもおおきな金額ですし、
その分をしっかりプロジェクトに使ってほしい。
ここまできてプロジェクトが
頓挫することはないかもしれませんが、
『金銭的理由でよい選択肢が取れなくなる』
なんてことがあると本末転倒だと思います。
(ころんだ)


特殊なマネーを作ることは、
とてもいいことだと思います。
税金が他のものに使われても、
それが岡本太郎のためにならないとは思いません。
寧ろ、岡本太郎が生涯叫び続けた、
生活根源からの改革のためになるのなら、
夢がふくらみませんか。
(蝶打斎浩助)



太郎一個人が「岡本太郎」でもないと思うんです。
彼が生きた世界、日本、過去、未来、人。
そういうものにいくらか金額が流れる事も、
ある意味「太郎基金」だと思うんです。
むしろ、「太郎基金」から税金を払う事で
「みしらぬだれかや何か
(税金が支払われた場所・人)にも
 太郎基金の血が通うんだ」
とポジティブに考えてしまったらどうでしょうか。
(t)


とてもわかりやすく説明していただいて
ありがとうございます。
私の今の意見は、たとえ利益の40%が
どういう使い方をされるかわからないとしても
税金を納める方法にするのがいいと思いました。
ほぼ日の人たちは、ほぼ日を広告するために
がんばってるんじゃない。
タロウさんが好きだからがんばってるんだ。
税金がどんな使い方をされるか、
それはこの問題に限った事じゃなくて、
今の日本の大きな問題です。
この約480円を、もっと素敵で納得のいく事に
使ってもらえる国に
したらいいんじゃないでしょうか‥‥。
(R)


寄付した人は、思ったとおりにお金が使われて幸せ。
「ほぼ日」は、「明日の神話」修復を応援できて幸せ。
岡本太郎さんや敏子さんたちは
「明日の神話」が修復されて幸せ。
多くの人が、「明日の神話」を見て幸せ。
新たに「ほぼ日」を知った人たちも
「ほぼ日」の提供する情報や商品を
手にすることができて幸せ。
なんだか考えがまとまらないんですが、
PRで悪いことは起こらないんじゃないかと思います。
(S)


心が狭いようで自分で嫌になりますが、
自分が「明日の神話」のためにと思ったお金は、
やっぱり「明日の神話」のために
使って欲しいと思うのです。
(しのぶ)


法人を設立してみてはいかがでしょうか。
この『明日の神話』再生は法人設立の条件、
非営利活動、社会貢献活動としては
充分な活動だと思います。
専門家ではないので
はっきりとしたことは言えないのですが、
寄付、贈与に関する税の緩和が
あったような、なかったような。
(YOO)


私が寄付に協力したいと思うのは、
『明日の神話』再生支援をしたいと
思うのと同時に、「ほぼ日」の姿勢に共感したからです。
ですので、寄付の形も
「ほぼ日」らしい形を取って貰いたいのです。
40%、税金として持って行かれたって構いません。
(月龍[おぼろ])


「ほぼ日のPRとする」に賛成です。
長くほぼ日を見続けてきた人たちは
ほぼ日のみなさんが
このプロジェクトにかける気持ちについて
営利であるとかPRだとかは思っていません。
だからこそ、TARO MONEYを
買おうとするのだと思います。
わたしたちの気持ち、
ほぼ日のみなさんの気持ちは純粋で
その気持ちはそのまま「明日の神話」に伝わってほしい。
税金は大切なものとはいえ、
システムが画一的であるがゆえに
障害になる時があるのだと思います。
ここは割り切って、気持ちがそのままプロジェクトに
伝わる方法にしてください。
税金の世界では「ちがう」と言っても
「そうだ」と言われる
「みなし」という考え方があります。
多少意図とは違うとはいえ、
結果を優先して望みましょう。
(a)


国に収めた税金が悪いことに使われないと信じて、
それでも誰かの役に立つと信じて。
約2000円のTARO MONEYが、
明日の神話への寄付と国のために使われる。
「1粒で2度おいしい」じゃないですけど、
そういう考え方もできると思います。
岡本敏子さんのかわいい笑顔を見て、涙が出ました。
敏子さんならどうするかなーって。
私もこの笑顔を裏切りたくありません。
ですから、ほぼ日を見てくれている人の
小さな力もかき集めて、
より良い方法が見つかるように応援しています!!
(遠)


僕はTARO MONEYが、
心をバトンするために流通すると感じます。
TARO MONEYで交換できるものは
心だけでしょうね。
凄くいいですね。
イトイさんの気持ちと、
それに賛同されるスタッフの皆さんの
真摯な問いかけは
心の経済活動が高度に成長できる
キッカケを生むようにも感じます。
「ほぼ日」のブランドPRに決めてください。
(奥)


最初の動機を、仕方なく形だけとはいえ、
変えてしまうのはどうかと思います。
税金というものを発生させないように
いろいろ工夫すると、
やはりどこかに無理が出てくるのでないでしょうか。
目的は岡本太郎さんの「明日の神話」を
復元させるということであって、
それが実現した時の感動や喜び、
そこからまた広がる新しい可能性を想像すると、
税金というある種の犠牲を伴うことを納得した人が、
堂々とTARO MONEYを購入すれば良いと思います。
僕はとりあえず、
財布に一個TARO MONEYを
入れておきたいなと思ってます。
(イ)


太郎さんはいつも一番厳しい道を
選ばれる方だったようなので、
一番厳しい道だとほぼ日のみなさんが感じる道を
選ばれたらいいのではないか、と思います。
私にとっての一番厳しい道は
「余裕のお金がない中コインを購入して応援する」
ことです。
夏に壁画の前に立てることを願ってます。
(大)


ずるいですよ。
あの太郎さんと敏子さんの笑顔見たら、
何とかならないかなぁって
嫌でも考えてしまいます(笑)
考える機会を持てたことと、
知ることが出来たことに感謝します。ありがとう。
みんなの力で良い方向が見えてきますように。
(bubu)



これからもひきつづき、このページで
みなさんからのメッセージを
ご紹介させていただきたいと思っています。
たくさんの方が
「岡本太郎なら、どうしただろう?」
と書いてくださっていたことが、
こころに深く残りました。
みなさんのご意見をうかがい、よく考えて
TARO MONEYの寄付のしくみを、
決めていこうと思っています。
ひきつづき、メッセージをどうぞ
postman@1101.comまでお寄せください。

みなさんのポケットに入ってたのしくなるような
10 TAROにしあがるように、
制作をすすめていきますね。
それでは、また次回に!


2006-03-13 MON
もどる