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糸井 |
黄身がかたいときの目玉焼きは
どうするかというとね。 |
南 |
うん。 |
糸井 |
まず、そのかための黄身を、
部分的に、ちょっと外すわけ、白身から。 |
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南 |
ほう、ほう。 |
糸井 |
で、外した黄身を、
こう、白身で巻いていくようにして食べる。 |
南 |
いろいろやるねぇ(笑)。 |
糸井 |
で、かけるとしたら、しょうゆ。
ちなみに、あなたは? |
南 |
しょうゆ。 |
糸井 |
あ、しょうゆ。 |
南 |
しょうゆがなきゃ、ソースでもいいよ。 |
糸井 |
でも、どっちかといえば、
しょうゆがいいわけね。 |
南 |
ああ、うん、ま、そうですね、
しょうゆでいいです。 |
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糸井 |
いや、しょうゆ「が」いいんですよね。 |
南 |
え? |
糸井 |
しょうゆ「で」いいんじゃなくて、
しょうゆ「が」いいんでしょ? |
南 |
あいかわらず、真剣だね、そういうとこ。 |
糸井 |
しょうゆ「が」? |
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南 |
はい、しょうゆ「が」いいです! |
糸井 |
よろしい。
で、目玉焼きの話に戻るけどね。 |
南 |
あ、まだ続きが。 |
糸井 |
あるさ! むしろここからだよ。 |
南 |
あいかわらず、真剣だね。 |
糸井 |
かたい黄身を外して、
白身で巻いて食べると言ったけど、
そこで食べる黄身は一部分だからね、
ちょっとの白身にくっついた状態の
黄身も残っているわけだよ。 |
南 |
それをどうするか。 |
糸井 |
乗せる。
残り少なくなってきた
ご飯の上にそのまま乗せる。
で、真ん中のあたりに
ちょいと穴をあけて、崩して、
そこにおしょうゆを落とす。 |
南 |
出てるね、結論が。 |
糸井 |
そのようにすると、
かたまってるような、崩れてるような、
なんともいえない半端な黄身がご飯と混ざり、
卵かけご飯の特別版ができる。 |
南 |
はははははは、うん。 |
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糸井 |
それをね、まぁ、だいたいうちには
いい海苔が常備してありますから、
海苔で巻いたり、巻かなかったりしながら、
いただくと、目玉焼きの日ならではの
特別な卵かけご飯のような
なんともいえないおいしいものができる。 |
南 |
うーん、まいった。 |
糸井 |
まいっただろう? |
南 |
ひとつ、言っていいかな。 |
糸井 |
なに? |
南 |
とにかく、
糸井さんは工夫するよね。食べ物に。 |
糸井 |
恥ずかしながら、それがオレさ。 |
南 |
むかーし、中国に旅行したときなんかも、
毎日、毎食、新提案があったもんな。 |
糸井 |
はははははは。 |
南 |
しかも、ものすごくたのしそうなんだよ、
食べてるときにさ。 |
糸井 |
(笑) |
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(おなか減ってきた‥‥。つづきます) |