|
(羽田空港ロビーにて) |
|
糸井 |
オレは緊張してるよ。
いい仕事したくて。
|
南 |
はっはっは。
|
糸井 |
いい「黄昏」をやりたいっす!
|
|
南 |
はい。
|
|
糸井 |
いままでで一番の「黄昏」をやりますから。
みんな、期待してると思うんです。
|
南 |
まだ時間あるんだよね。
なんか、食べる?
|
糸井 |
はい、食べましょう。
ぼくは食べますよ。最高に食べます。
もう、とんかつでもなんでも食べます。
オレは、最高の「黄昏」をやりたくて。
|
南 |
あ、その前に、両替してもいい?
|
|
糸井 |
やりますよ、両替。
最高の両替をしましょう。
|
南 |
あそこかな。
並んでればいいんだよね。
|
糸井 |
最高の列に並びましょう。
やりますよ、両替を、ぼくは。
見ている人がほれぼれするような両替を。
|
南 |
あ、そう。
|
糸井 |
その最高の両替を見た人がね、
家に帰るだろ?
そうすると、妻が訊くわけだよ。
「どうだった?」って。
すると、その人は答えるね。
「どうだった、とか、訊くな!
俺はいま、最高に感動しているんだ。
両替を見たんだ。
最っ高の両替を見たんだよ!」
|
南 |
あはははは。
|
|
糸井 |
そういうのを、していこう。
|
南 |
うん。
|
糸井 |
あれ? オレ、はみ出してない?
なんか、列の途中からさりげなく
割り込んだ、みたいな形になってない?
|
南 |
大丈夫。
そのくらいが、
いちばんいい両替だと思う。
|
糸井 |
ふははははは。
|
|
一同 |
(笑)
|
南 |
まだなんにもはじまってないうちから
笑ってるね(笑)。
|
糸井 |
こんな、なんにもない場所で(笑)。
|
南 |
はははははは。
|
糸井 |
ってことはさ、
ブータン行かなくても‥‥いいんじゃない?
|
南 |
うん。それは、そう。
|
|
一同 |
(爆笑)
(まだ日本ですけど、はじまりました、ブータン編) |