糸井 |
とにかく、オレはもう、
最高の「黄昏」を見せるぞ、と。
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南 |
たいへんなことになるね。
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糸井 |
たいへんなことになるよ。
もう、日本中の人たちが
読むことになるかもしれない。
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南 |
すごいね。
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糸井 |
もう、たいへんだよ。
ものすごい大物とかも読んじゃうんだ。
和田誠さんが読んだりさ、
あと、清水ミチコが読んだりとかね。
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南 |
あ、そのふたり?
わりと、狭いところで。
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糸井 |
いや、それは、すでに本を読んでくれてる人。
みんな、おもしろいおもしろいって
言ってくれたよ、「黄昏」の本。
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南 |
ああ、本ね。
野田秀樹さんも読んだって言ってたよ。
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糸井 |
野田秀樹も読んでる!
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南 |
おもしろかったとも言ってたよ。
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糸井 |
舞台にしてくれないかな?
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南 |
はははははは。
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一同 |
(笑)
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糸井 |
けど、あれだね、
まだ飛行機に乗ってもないのに、
こんなにしゃべることもないね。
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南 |
はははは、そうだね。
まだ、ブータンでもなんでもない。
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糸井 |
そう、まだエピローグ、
じゃなくて、その反対。
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南 |
プロローグ。
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糸井 |
プロローグ、プロローグ。
エピローグの反対がプロローグ。
つまり、「エピ」の反対が「プロ」だね。
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南 |
はははは。
だから、そういうくだらないことも、
まだ話さなくていいの。
ブータンに着いてから。
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糸井 |
そうだった、そうだった(笑)。
でも、「エピ」を業界的に反対にすると、
「ピーエー」だね。「ピエローグ」。
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南 |
ふふふふふ。
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糸井 |
「プロローグ」は、「ロプローグ」。
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南 |
「ロプノール湖」っていう湖があったね。
あちこち、さまよう湖なんだけどね。
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糸井 |
ははははは、いいね。
教養だよ、教養。
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南 |
ははははは。教養か?
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糸井 |
教養だよ。その点、オレはね、
この機会にきちんと言っておくとね、
もう、教養は、尽きた。
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南 |
え?
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糸井 |
教養。もう、尽きた。
つまりね、人が知らなくて、
自分が知ってることなんて、ない。
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南 |
はははははは。
うん。そりゃぁ、オレだって。
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糸井 |
ないよ、そんなもん。
まぁ、とっくに尽きてたんだけどね、
タコとかでごまかしてたんだ。
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一同 |
(笑)
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南 |
タコとセミの教養で。
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糸井 |
そうそうそう、セミね。
そのあたりの話でごまかしてたんだ。
お茶を濁してたんだよ。
‥‥クマゲラの話はしたっけ?
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南 |
いや、まだ(笑)。 |
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(どんな話でしょうね。つづきます。) |