南 |
神楽坂にトルコ料理の店があってさ。
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糸井 |
うん。
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南 |
そこで食べてると、
ベリーダンスのおねえさんが、
踊りに来てくれるんだ。
ベリーダンスって知ってる?
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糸井 |
知ってるよ。
ウッ、ホッ、ウッ、ハッ、
フッ、ホッ、ウッ、ハッ‥‥。
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南 |
え?
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糸井 |
ドンドコドコドコ‥‥ヤーーー!
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南 |
それは、リンボーダンス。
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糸井 |
わかってるよ。
ええと、ベリーダンスね。
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南 |
ベリーダンスは、
くねくねしながらぐるぐる回るやつ。
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糸井 |
あれだろ、こう、
エキゾチックな格好をしたおねえさんが。
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南 |
そうそうそう。
ものすごくくねくねしながら、
ものすごくくるくる回る。
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糸井 |
うん。
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南 |
でね、そのトルコ料理屋で食べてると、
すぐそばで、くねくね、
くるくるするもんだからさ。
まぁ、最初はおもしろいけど、
あのー、ちょっと向こうでやってほしいわけ。
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糸井 |
ふはははは。
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南 |
非常に食べにくい。
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糸井 |
わかる(笑)。
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南 |
で、ちょっと向こうで踊ってね、
っていう意味を込めて、
こう、チップをあげたりすると、
向こうのテーブルのほうに行くんだけども、
ちょっと踊ってからまた戻ってきたりする。
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糸井 |
ははははは、逆効果だね。
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南 |
そうなんだよ。
たのしいんだけどさ、
こっちは食べてるわけだし、
もうちょっと離れたところで
踊ってほしいんだけどな、と。
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糸井 |
その意味でいうと、オレはね、
正直いって、レストランの、
あらゆる「こっちに来る人」は、
向こうに行っててほしい。
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南 |
あははははは。
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糸井 |
ギター持って歌ってくれる人とかもさ、
なんか、妙に切ない歌とかを
歌い上げてくれたりするじゃないですか。
せっかく和気あいあいとご飯食べてるんだから、
そんな、恋人が去って行くような歌なんかを
朗々と歌わなくても。
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南 |
気を利かせて、日本語で歌ってくれる人とかね。
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糸井 |
そうそうそう(笑)。
「♪こーこーにさちーあれー」とかね。
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南 |
『上を向いて歩こう』とかね。
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糸井 |
うん。ありがたいんだけど、
その、なんていうんだろう、
歌ってほしいときは、呼ぶから。
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一同 |
(笑)
(日本人的? つづきます) |