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糸井 |
もうあれだね、個展も
定期的にやるような感じになっちゃって。 |
南 |
いや、そんなこともないよ。
前回の個展なんて
かれこれ3年前だし。 |
糸井 |
そうだっけ。 |
南 |
だって、あれ、
還暦の展覧会っていうので
頼まれたんだから。 |
糸井 |
そうか、じゃあ、3年前? |
南 |
うん。もう63だからね。
しかし、63にもなって、なんだって、
2週間で20枚も描かなきゃいけないのか‥‥。 |
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糸井 |
そりゃ、個展の2週間前まで
絵を描かなかったからだろう。 |
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一同 |
(笑) |
南 |
いや、まぁ、そうなんだけど、
それ以前に、なんで引き受けちゃったんだろう?
あはは。 |
糸井 |
前の個展のときも、
ぎりぎりまでかかってたもんね。
なんでまたやろうと思ったの? |
南 |
あの‥‥またお願いしますって言われて。 |
糸井 |
え? |
南 |
いいっすよ、なんて言っちゃった。
あはは。 |
糸井 |
ああ、そう。
じゃ、自分でちゃんと引き受けてるのね。 |
南 |
うん。なんで引き受けちゃったかなぁ。 |
一同 |
(笑) |
糸井 |
あの、すいません、
絵をお描きになるのは‥‥お仕事‥‥? |
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南 |
うん、仕事ですけど。 |
糸井 |
それは、これからも、
おやりになるおつもりが‥‥。 |
南 |
いや、ありますよ、もちろん。
注文がありゃ。 |
糸井 |
個展をやるのは、注文ですか? |
南 |
‥‥一種の注文になるんですかね? |
糸井 |
自分が自分に注文を出した
みたいなことですかね。 |
南 |
うーん。 |
糸井 |
やるしかないんだよ、みたいな。 |
南 |
うーん、まぁ、その‥‥。 |
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糸井 |
どうも、だいぶ口が重いですね。 |
南 |
ようするに、まぁ、
ちょっと困ってんの。
ははははは。 |
糸井 |
はははははは。 |
南 |
いや、まぁ、ともかく、これから、
机にしがみついてやりますから! |
糸井 |
夜の目も寝ずに。 |
南 |
うん。
徹夜はしない。 |
糸井 |
肩も凝りますよね。 |
南 |
肩はあんまり凝らないかな。 |
糸井 |
じゃあ、まぁ、
個展の絵に関しては「できた!」と。 |
南 |
まぁ、できたようなもんだ、と。 |
糸井 |
で、なんだったら、
その展覧会も来るといいぞ、と。 |
南 |
ああ、まぁ、それはね。 |
糸井 |
来ないよりは来たほうがいいぞ、と。 |
南 |
ええと、場所の説明とか、
したほうがいいのかな。 |
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糸井 |
表参道の交差点から
外苑前方面へ歩き、みたいな。 |
南 |
ぐずぐず言ってるところに、
バンッと地図が。 |
大きな地図で見る |
一同 |
(笑) |
糸井 |
入れておくよ、地図を。 |
南 |
インターネットはそういうところが
自由にできていいよね。
しゃべってるときに、
そのときに見たい画像を
バンッといきなり出すでしょ?
あれがね、ぼくはすごい好きなの。 |
糸井 |
ああ、そうか、本ではなかなかね。 |
南 |
そうそう、本だとなかなか
ああいうふうに入れられないんですよ。
だから、あの、ほら、
「会場までの地図はこちら」とか言うと
バンッと地図が出ちゃったりすると。 |
糸井 |
こんな感じでね。 |
大きな地図で見る |
南 |
ほんとに出るかな? |
糸井 |
出てると思うよ。 |
一同 |
(笑) |
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(地図を出しつつ、つづきます) |