―Tea For Us―
茶坊主のひとりごと。

十七杯目◎
高校球児の熱い夏
ゲスト:村田真一さん

高校野球のシーズンですね。
僕は、イージーフライすら
キャッチできません。
というか、僕にとって
イージーなフライなんてありません。
茶坊主・ごうどじょうです。

「年下のくせに、
 なんだかモテそうだから嫌い。」とか、
「負けて土を持って帰る姿が
 記号的でイヤだ。」とか、
「ハードな平和教育を受けた
 長崎出身の僕には、
 試合開始のサイレンが空襲警報に聞こえて
 怖い。」
などなど、何かと理由をつけて高校野球を
避けてきた僕ですが、
今年は、九州勢でも応援してみようかなと
思っています。
というのも、高校野球の世界って、
かなり真剣にやってるっぽいんですよね。
(今さら気付いたのも、
 お恥ずかしい話ですが)

村田 1年の時は、球拾いだけですね。
早朝から練習して、
授業中仮眠をとって、
そして放課後また練習。
野球ばっかりやってました。
糸井 それで、先生は何も言わないんですか?
村田 優しかったですね。
試験で赤点を取らないように、
合宿して勉強教えてくれました。
「“村田〜、ここ覚えとけよ〜”って、
 こっそり試験に出そうなとこ
 教えてもらったり(笑)」
糸井 その分、練習は厳しかったですか?
村田 練習もですけど、
僕等の頃は監督が平気で殴って、
それが厳しかったですね。
1人、練習を休むと、
チーム全員が殴られたりして。

仲間意識とか連帯感が異常に希薄で、
会社の社長にも
「ゴウは個人主義だからなぁ。」と、
ちょくちょく怒られている僕からすると、
「ン〜〜〜モ〜〜〜〜」と、
むずかって夜鳴きしてしまいそうな世界。
さらに、糸井さんから、
興味深い質問が飛び出しました。



糸井 よく、チームの誰かが問題を起こすと、
そのチーム全体が甲子園に出場できないって
連帯責任があるじゃないですか?
あれには、賛成ですか?反対ですか?
村田 反対ですね。
だって、人生変わっちゃうんですよ。
甲子園に出るか出ないかで。
同じ実力の選手が2人いて、
甲子園に出たか出ないかで、
プロ契約の時のお金も
変わってくるんですから。
スカウトも十数人しかいないですからね、
甲子園に出てない学校の選手まで
なかなか見に行けないですよ。

「漫画では、よく見かける
 プロ野球のスカウトって、
 そんなに少ないんだ??」と、
感心することしきりです。
そんな最中、糸井さんはお腹が下ってて退出。
よっぽど焦っていたのか、
トイレじゃない方向に歩いていったのを、
僕は見逃しませんでしたよ。
(トイレの場所、
 教えてあげなくてごめんなさい)


以上、近くの席に座っている女子大生の
「最近出会った男自慢」大会に
気もそぞろの茶坊主・ごうどじょうでした。

来週は、村田真一さんに、
巨人軍をはじめとする、
プロ野球界のお話を伺います。


村田真一:滝川高校から
1981年に読売巨人軍に
ドラフト5位で入団。
斉藤雅樹投手、桑田真澄投手など
巨人の投手陣を支える捕手として活躍する。
2001年に現役を引退。
原監督のもとバッテリーコーチをつとめる。
2003年コーチを辞任、
現在は解説者として活躍中。

大好きな野球について
語り合うことができたdarling。
収録時の印象をダーリンコラムに記しています。
こちらもぜひご覧ください!

2004-08-15-SUN


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