―Tea For Us―
茶坊主のひとりごと。

四十三杯目◎
「20世紀少年」好きは必聴です。
ゲスト:浦沢直樹さん

今日は火曜日ですけど、
今回の放送は、月曜日は毎週、
『ビッグコミック スピリッツ』を買うという人には
たまんない放送になると思います。
茶坊主・ごうどじょうです。

『スピリッツ』を読む人は必ず読んでるでしょ。
「20世紀少年」。
今回の『ザ・チャノミバ』には作者である
超多忙の漫画家、
浦沢直樹さんにお越しいただきました。
スタジオに入るなり、
「今日も締め切りがあるんですよ。」
と、浦沢さん。
本当に締め切りの合間をぬって
スタジオに来てくださいました。



「20世紀少年」はコミックス全巻をそろえ、
手塚治虫さんとのコラボレート作品、
「PLUTO」にはまりまくっている上に
「本当は漫画家になりたかった。」
という糸井さんと「漫画」についての話が始まります。

糸井 漫画って、同じ人物を
何度も描かなきゃならないでしょ?
それが僕には出来ないかな~って思って、
諦めたんですよ。
同じ人を何度も描くって、
苦痛じゃないですか?
浦沢 同じ人でも、演技してるんで。
演技が違えば、
表情も違うじゃないですか? 
だから描くのは苦痛じゃないですね。
糸井 浦沢さんは、どこまで描いてるんですか?
浦沢 アシスタントは4~5人いますけど、
全員僕から見えるところにいますね。
僕、本当は全部自分で描きたいんですよ。



そんな浦沢さんの口から、
漫画家のスゴさが次々と語られます。

浦沢:
「編集の人とストーリーを話してたら、
 映像が浮かびますね。
 フラッシュバックみたいに。
 枚数も大体分かりますよ。」

浦沢:
「資料写真を探す時、
 “こういう道があって、こんな車が止まってる、
  そんな写真あったよね?”
 って、サッサッと絵を描いて
 アシスタントの人に探してもらうんですけど、
 見つかった写真は、
 僕の描いた絵とほぼ一致してるんですよ。
 構図とかも全て同じ。
 その写真を160%に拡大コピーすると、
 僕の絵とピターって合いますね。」

本物のスゴさに、スタジオもサブも、
「こわ~」という雰囲気。
その夜、知恵熱を出した
茶坊主・ごうどじょうでした。

次回は、文字通り
“缶詰状態”で
仕事をなさっているという浦沢さんの、
意外なリフレッシュ方法をお聞きします。



浦沢直樹:漫画家
1960年東京都生まれ。
高校から大学にかけて、
コミック作りとともにバンド活動に熱中。
1981年小学館新人コミック大賞に入選し、
翌年SF作品『BETA!!』でデビュー。
主な作品には『YAWARA!』『MASTERキートン』
『Happy!』『MONSTER』がある。
現在はスピリッツ誌上で「20世紀少年」連載中!


番組中に段取りがないので、
かわってお知らせです。
浦沢直樹さん情報!!
『20世紀少年』18巻 好評発売中!!

『20世紀少年 18―本格科学冒険漫画 (18)』
著者:浦沢直樹
発行:小学館
定価:530円(税込)
ISBN: 4091866387
【Amazonでお買い求めになる方はこちらから】


『PLUTO』1巻 好評発売中!!

『PLUTO(1)』
著者:浦沢直樹、手塚治虫
発行:小学館
定価:550円(税込)
ISBN:4091874312
※『PLUTO』2巻は4月末発売です。
【Amazonでお買い求めになる方はこちらから】


5月末に、浦沢直樹さんがライブをやります。
3月7日と14日発売の
『ビッグコミック スピリッツ』についている
応募券を貼って応募すると、
抽選で100名の方をライブにご招待!

2005-03-08-TUE


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