さよならは、こんなふうに。 さよならは、こんなふうに。
昨年連載した
訪問診療医の小堀鷗一郎さんと糸井重里の対談に、
大きな反響がありました。
あの対談がきっかけとなって、
ふたりはさらに対話を重ね、
その内容が一冊の本になることも決まりました。



小堀鷗一郎先生は、
死に正解はないとおっしゃいます。
糸井重里は、
死を考えることは生を考えることと言います。



みずからの死、身近な人の死にたいして、
みなさんはどう思っていますか。
のぞみは、ありますか。
知りたいです。
みなさんのこれまでの経験や考えていることを募って
ご紹介していくコンテンツを開きます。
どうぞお寄せください。
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illustration:綱田康平
033
緩和病棟で
パーマをかけてもらった叔母。
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看護師という職業柄、
たくさんの方の最期に立ち会ってきました。



病院勤務を経て訪問看護師となり、
「日常の延長の先にある死」と関わるなかで、
私も最期は絶対自宅がいい、義母も在宅で、と、
なんとなく考えていました。



先日、叔母が癌で緩和病棟で亡くなりました。
病棟には家族5人まで、
病室には2人ずつ入れたそうです。



叔母は亡くなる1週間前に緩和病棟に入院し、
髪を染めて、パーマもかけてもらいました。
子供たちやお嫁さんをひとりずつ部屋に招き、
いままでの想いを話すこともできたそうです。
「いろんなことを話せた!」と話す、
お嫁さんのスッキリした表情が印象的でした。



いままで在宅医療信者(笑)だった私ですが、
在宅がすべてじゃないなぁと感じた出来事でした。



(I子)
2021-03-24-WED
小堀鷗一郎さんと糸井重里の対話が本になります。


2021年3月、増刷となりました。
多くのみなさまに本を手にとっていただき、
ありがとうございます。
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『いつか来る死』
小堀鷗一郎 糸井重里 著

幡野広志 写真

名久井直子 ブックデザイン

崎谷実穂 構成

マガジンハウス 発行

2020年11月12日発売