写真家・池田晶紀さんを
こうしてきちんと紹介できる機会がやってきたことを、
まずはとてもうれしく思います。
こんにちは、TOBICHI担当のです。
ぼくらが「池ちゃん」とか「池さん」と呼んでいる
池田さんの撮る写真は、とにかくあかるいんです。
ぱあーっと、さわやかにあかるい。
たとえば、ほら。
すてきな家族写真でしょう?
そして、見てください。
このはじけるような笑顔を。
ね? すばらしいかわいさです。
ほらほら、こちらの女性3人もやっぱりあかるい。
おしゃべりと笑い声が聞こえてきそう。
つづけて、こちらを。
窓から何かを見ているふたりの子どもの写真です。
いいなぁ、かわいくて鮮やかで。
でもね、それだけじゃないんです。
この写真は、すごくゆかいな方法で展示されました。
おおきく、うんとおおきくプリントして‥‥
なんと、小学校の校舎に!
すごいでしょー? わくわくするでしょう?
ふたりの子どもが手前の樹を見ているみたい。
ちなみにこの場所は、廃校になった小学校を活用した
千代田区のアート施設です。
展示中は通りがかったみんなが足をとめて、
ニコニコ眺めてていたとか。
こうしたあかるい表現をしている
池田さんご自身はどういう方かというと‥‥
それはやっぱり、サイコーにあかるい方なのでした。
写真からあふれでる、お人柄。
池田晶紀さんは、1978年横浜うまれ。
1999年から写真の発表活動を始め、
2006年に現在主催をつとめるスタジオ、
「ゆかい」を設立しました。
株式会社ゆかい
2006年設立。 |
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▲メンバーの真ん中にタナカカツキさんが!? お仕事でも遊びでも一緒に活動することが多いのだそう。 |
写真のプロとしてスタジオをかまえていらっしゃいますから
有名な方を撮るお仕事もすくなくありません。
すこしご紹介いたしましょう。
きらびやかな人を池田さんが撮ると、
あかるさの掛け算のような結果になります。
笑福亭鶴瓶さん。
ももいろクローバーZのコンサートパンフレット。『もしもし☆TOKYO
きゃりーぱみゅぱみゅの東京Kawaiiガイドツアー』
表紙だけのご紹介ですが、
本の中の写真ももちろん池田さんの撮影です。
ページをひらけば‥‥
何度もくり返していますね、
そう、あかるい、あかるい写真ばかりです。
「ほぼ日」でも何度かお仕事をお願いしています。
「ほぼ日ハラマキ」の「LUCKY ME!シリーズ」や、
「ティーテーブルを使うチャットモンチー」などなど。
ぱっと見て、
「あ、池ちゃんの写真」とわかるものばかりです。
そして、この本の表紙写真です。
『知ろうとすること』。新潮社から出版されたこの文庫本の
カバー写真は池田さんの撮影です。
早野龍五さんと糸井重里を囲む、
県立福島高校の生徒さんたち。
この集まりそのものを包み込むような、
窓からのあかるい光も印象的なカットです。
表紙写真で無邪気な笑顔を見せている糸井重里に、
池田晶紀さんのことを訊きました。
「あかるい写真館をやろうよ」
というのは、そもそも糸井の発案です。
なぜ、「写真館を」と思いついたのでしょう?
「この本の表紙は、彼じゃないと撮れませんよね。
ほかの人ではだめです。
いまは写真がすごく身近なものになってるから、
だれでも偶然うまく撮れることはあります。
でも、やっぱりねぇ‥‥
『こいつに撮ってもらうといいんだよ』
という写真家はちゃんといるわけで。
彼もそのひとりですよね。
今回の写真館では、
プロのちからで目にもの見せてほしいです。
どうだ! と(笑)。
写真館のことを思いついたのはそうですね、
なんていうんでしょう‥‥。
写真家のありかたが、
ちょっとこう、とらわれすぎかなと思ったんです。
メディアから頼まれて仕事として撮るか、
もしくは自分の個展用に
『これが純文学です』と言いながら撮るか、
そのどちらかしかないっていうのは、
ちょっと前の時代っぽいな、と。
いまの時代だったらもっと直通で、
頼む人は個人でいいじゃないかって思ったんです。
で、よくよく考えたら、
昔からの写真館は、もともとそうでした(笑)。
しかも、池ちゃんのお父さんは、
写真館をやってる方なんです。
つまり、彼の実家は写真館。
だったらもう、
池ちゃんも写真館をやればいいんじゃない? と。
ほぼ日の山下さんも、
池ちゃんに撮ってもらって
すーごくうれしがってたじゃないですか。
『お願いしてよかったぁ』って。
その満足をみんなにも味わってもらいたいですよね。
池ちゃんは、あらゆる人の
あかるい面を見つけてしまう写真家です」
(糸井重里)
糸井の話にあったように、
池田さんに写真を撮ってもらうのは、
その時間ぜんぶが、たのしくて、うれしいんです。
もうちょっと、作品を見てみましょう。
ケーキ屋さんで、ぱちり。
撮られたことがあるのでわかるのですが、
「はーーい! もっと仲良しな感じでー!」
という池田さんの声や、あの笑顔までもが、
含まれているように感じられます。
なにしろたのしい写真家さんですから、
子どもたちもすぐに池ちゃんを大好きになります。
その空気がね、
写真に写っていると思いませんか?
ほら。
ほら。
若い女の子も。
若い男の子も。
撮ってもらった時間まるごとが、
たのしかった思い出になっていることでしょう。
それが、
「写真」というものになって残っている感じ。
うれしくないはずがありません。
ですから当然、
家族写真などはとびきりの記憶になりますよね。
‥‥さあ、
ここまできたら、この企画の担当者として、
自分の写真もお見せするべき‥‥かと存じます。
先に糸井が申しましたように、
私、山下も池田さんに撮ってもらったことがあります。
ことしの1月、息子の成人の記念に、家族写真も兼ねて。
たいへん恥ずかしいのですが‥‥。
ええい! こちらをどうぞ!!
たのしかったです!!