バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「美しいパリに、
 美しくない車?!」
 
     

バブー

ねえねえ、知ってる?!
まりこちゃんの旦那さんが、
10年以上前の型、ボクん家で4家族目! っていう
中古のマイカーを一生懸命磨いていたら、
通りかかったおばあちゃんに、

「あら、ムッシュー。
 どうして新車を磨いているの??」

と聞かれたってこと。

とのまりこ

そうそう、車が信じられないほど
汚れていたり壊れていたりするのが
当たり前のおフランス。
きれいに大切に使ってる
我が家の中古車は、なんと新車に間違われたのだ!

以前、「ワイルドな駐車」の回で
おフランスの進行方向を無視した縦列駐車を
ご紹介しましたが、ワイルドなのは
駐車の仕方だけではないっ!

バブー
こちらの車、ご覧くださ〜い。
バンパーがピッタリくっついての駐車。
一体どうやって出て行くのかい、って?!
もちろん、前と後ろのバンパーに
ぶつかりながら、押しながら!

とのまりこ
10年前、パリに到着した初めての日。
日本を離れ、これから始まるパリでの生活に
ワクワクドキドキ
ちょっと不安を感じながら、
ホームステイ先に送ってもらう車の中。
窓の外を流れるパリの美しい景色。
キラキラのパリの町並み。
オ〜シャンゼリゼ〜♪

信号待ちで車が停まって‥‥。
そこで目撃したのは、道路に停めてあった車が
後ろの車のバンパーにどかんとぶつかる瞬間!

「ひょえ〜っ。パリ初日からいきなり
 事故目撃しちゃったよ‥‥。」
と、「オ〜シャンゼリゼ〜♪」な頭から
一気に現実に引き戻された私でしたが‥‥。
どん、どん、どんと前と後ろに3回くらい
ぶつけて、去って行った車‥‥。

これは事故じゃなく、パリっ子たちの、
ぴったり停まった縦列駐車からの出庫方法だったのだ!
ワイルドッ!

バブー
と、いうわけで。
フランス人にとって、バンパーは
ぶつけるためにあるもの。
たしかに。
言われてみればそうなのかな‥‥。
バンパーはぶつけるためのもの‥‥か。

とのまりこ
でもって、バンパーがこんな調子ですから、
車だって多少の傷は気にしない。
いやいや、多少どころか‥‥。
動けばいいんです。車が。

サイドミラーが折れてしまったら、
ガムテープで修復する。
ちょっとぶつかって、ちょっと事故って
車体に傷がつこうがへこもうが、全然気にしない。
テールランプにぶつかって割れれば
これまたガムテープで修復する。

こ、これって‥‥。
修復って言うのだろうか。
車をガムテープで直してしまう感じ。

バブー
でもこれ、本当にあっちこっちで
見かけるんだよ。
今日の写真だって、
ボクのおさんぽしながら
ご近所ぐるっとまわって見つけた車たちだもの。

とのまりこ
こんな調子だから。
ホコリやハトのフンくらいじゃ
掃除をしないのも当たり前。
傷もへこみもパーツの欠損も。
車が動けば関係ない!
そんなわけで。

うちの旦那さま(もちろん日本人)が
愛車をピカピカに磨いているだけで
「どうして新車を磨いているの?」
な〜んて言われてしまうのです。

バブー
だからね、
日本みたいなすてきな洗車グッズだって
売っていないんだ。

まりこちゃんと旦那さんが、
日本に帰るたびに大量に買い込んで
スーツケースにギューギュー詰め込んでいるの。
ボクは知ってるよ!

 

2013-02-05-TUE


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