バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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「道にホタテのマークが
埋め込まれている?!」

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「道にホタテのマークが埋め込まれている?!」

バブー

フランスは先週
5連休のミニバカンスだったよ。
水曜日と木曜日が祝日だったのだけど、ついでに
週末との間に挟まれた金曜日も休みにしてしまって
『ポン』(=橋)と呼ばれる連休にしてしまう技。
本当にお休みが大好きな国です♪

みんなが小旅行に出かける中、
パリに居残っていたボクたちは
「インベーダー」探しをしながら
パリを毎日1万歩以上ずつ歩き回ったよ!
(インベーダー探しについては
以前書いたコラムを参考にしてね!)


▲毎日1万歩以上パリのあちこちを歩き回ってインベーダーを探しているよ。
ボクたちただいま集めた数は431個。
でもなんと、パリには1502個(2024年5月12日現在)もインベーダーがあって、
道のりはまだまだ長い!

とのまりこ
インベーダー探しという目的を持って歩くと
いつもは立ち寄らないパリのエリアを歩いたり
通ったことのない道に入ってみたり
新しい発見がたくさんあり、
大人もとっても楽しい♪
そんな中、先週歩いた道には
たくさんの「ホタテ」が埋め込まれてました。

ついつい嬉しくなって、
次も、次も、とまさに導かれるように
「ホタテ」をなぞって歩きたくなるこれ、
キリスト教の聖地であるスペインの
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を
示すシンボルなんです。


▲歩いていると見つかるサンジャック(=ホタテ)のマーク。
これ、みたことある方いるかな?!


▲これ見つけるとちょっと嬉しくなっちゃうよね!
ついついこの先も探してたどっていきたくなっちゃう。

バブー
キリスト教の聖地である
スペイン北西部を目指す巡礼路で、
1000年以上の歴史をもつよ。
きっと聞いたことがある方が多いよね。
フランス語では
「サンジャックの道」(=ホタテの道)
と呼ばれていることからもわかるように、
中世からサンティアゴ巡礼の
シンボルとなっているのがホタテ貝なんだ。


▲ほ〜らまたここにもあった!

とのまりこ
スペインに向かって、フランス国内には
巡礼の中心地であった都市を拠点として
4つの道がピレネー山脈に向かっているのですが、
パリから出発するのが「トゥールの道」と呼ばれる
約1,731キロメートルの道。

私たちがパリ歩きをしながら見つけたのは、
この「トゥールの道」を示すシンボルの
ホタテだったのです。


▲これがパリの中心地「シャトレ」にあるサンジャックの塔。
ここを出発点にして「トゥールの道」と呼ばれる巡礼路が始まります。

バブー
この広いパリで、巡礼地のシンボルである
「ホタテ(=サンジャック)」に出会うと
ちょっと嬉しくなるよね!

パリの中心エリア「シャトレ」に聳え立つ
ゴシック様式の塔が巡礼路「トゥールの道」の
出発点なんだけど、これがまさに
「サンジャックの塔」っていう名前なんだよ。

パリでホタテ貝を見つけたら、
ちょっと立ち止まってその前後のホタテ貝も
探してみてね!


Manfred Zentgraf, Volkach, Germany
, CC BY-SA 2.5, ウィキメディア・コモンズ経由で

 

 

 

 

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

2024-05-14-TUE

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