ねえねえ、知ってる? フランス人ではマスクをして歩いている人、 見かけないんだよ。
日本では花粉の季節。 SNSで毎日友人達がつぶやいているのは とにかく花粉のことだらけ! みんなが苦しみ、みんなが対策を練り 早く花粉の季節が過ぎ去らないか 祈るばかり。
そんな花粉症ですが、 もちろんフランスにもあります。 種類は色々違うけれど、 パリの美しい町並みを作っている マロニエやプラタナスの花粉、 そして月桂樹、ブタクサなどなど‥‥。
ボクの家の男ご主人さま、 まりこちゃんの旦那さんも 3月に入ってから花粉症で苦しんでいるよ。 まりこちゃんは日本ではひどいけど、 フランスではあんまり 花粉症の症状がでないんだって。
日本では街中が白いマスクだらけに なる季節でしょう? ところがフランスでは、 マスクは全く見かけません。
なんと、薬局に売っているのも 今まで一度も見たことがありません。
フランスではマスクは、 医療現場のものという認識。 お医者さんが患者からの感染を防いだり 手術の時にするのが、マスク。
だから一般人が街中でマスクをしていると、 一体何に感染しているの?! どんな重病患者なの?! という目で見られ、避けられたりしてしまうくらい。
フランス人からすると、 ハリウッド映画で登場するような 人類が滅亡してしまう未知なる 感染症との戦い!! ぐらいのシーンに見えてしまうようで フランスでマスクをするときは ちょっと注意が必要です。
つい先日も、日本から来ていた 友人を連れて、大好きな雑貨屋さんへ 買い物に行ったときのこと。 風邪気味でマスクをしていた友人を見て、
「ねえ、まりこ。 あの子は一体なぜマスクをしているの? 何か特別な病気なの??」
とコソコソ心配そうに聞いて来る 店主のマダム。 大慌てで風邪気味なのだと説明。
また別の日。 マスクをしていた観光客の友人を連れて バスに乗ったら、 一体何事かしらと ものすごく心配そうな不審そうな目で 周り中の乗客たちが見つめてくる。
「みなさん心配しないで!! 周りに風邪がうつらないようにって マスクしているだけなの! くしゃみや咳が飛ばないようにっていう配慮で、 喉の痛みにも効くの。 これが日本じゃ普通なの。 そんなに恐怖に満ちた目で 見つめなくても大丈夫だよ〜。」
と叫びたいのをぐっとこらえる。 フランスではマスクの存在、こういう感じです。
「街中の人が白いマスクをして歩いている 奇妙な光景」 として、東京の映像が フランスのニュースで取り上げられているのを 見たこともあります。
日常の当たり前のことが 違う国では全く違う光景になるんだね。
フランス人もビックリする 素敵なイヌ用グッズが何から何まで揃う日本。 まさか、イヌ用マスクなんて あったりしないよね‥‥?!
2013-03-12-TUE