ねえねえ、知ってる?
フランスではみんなほとんど
現金は持ち歩かないんだよ。
そうそう、フランスは
「Carte Bleue」(カルト・ブルー)と呼ばれる、
カードで支払うのが基本のカード社会。
これ、銀行のキャッシュカードと
デビットカードとクレジットカードが
一緒になったようなカードです。
4桁の暗証番号を押すだけ。
サインはなし。
使える場所は、
「CB」という「カルト・ブルー」の略が目印です。
VisaとかMasterよりも
大きく「CB」というマークがついてます。
スーパーも、駅の券売機も、
カフェも、ビストロも、生活に登場する
ほとんど何もかもがこのカード払い。
場所によっては「5ユーロ以上から」など
最低金額を設けているところはあるけれど、
とにかくみんな、カードを使います。
地下鉄の券売機なんか、
最近はようやく紙幣の使えるものが
登場してきましたが、
その昔は、小銭しか使えなかったんだもの。
「カルト・ブルー」なしでは
この国、生きていけません!
スリとかもとっても多いしね、
現金持ち歩くのは危険なんだよね。
そうそう、日本だと、
お財布の中にまとまった現金を持ち歩くのって
普通ですが、パリでそんなことしたら危険、危険!
あっという間にスリに狙われちゃう。
フランス人を観察していると、
みんなが持ち歩いているのって
大体10ユーロとか20ユーロくらい
(約1200円〜2400円くらいということ)。
足りなくなったら街中にあるATMでおろします。
それも10ユーロ単位で、こまめに。
その代わり、このATMマシーンは
本当にいたるところにあって、とっても便利。
もちろん24時間利用可能。
というわけで、現金が必要になったら
必要な分だけおろすというのが
フランススタイルなんです。
パン屋さんで1ユーロのバゲットを買うとか、
1杯カフェを飲むとか、
マルシェで野菜を買うとか、
そんな時に現金が必要なんだ!
そしてもうひとつ、
カルト・ブルー以外の
重要な支払い手段が「小切手」。
小切手なんて、ドラマの中や
本の中でしか登場しない、
なんだか大人の世界の未知なるものだと
思っていたけれど、
なんとカードと同じように日常的に
使われるフランス。
こちらも銀行口座を開けば普通に発行してもらえ、
大体どこでも使えます。
現金を持ち歩かない社会なので、
友達にお金を返すときなんかも
この小切手を使ったりするのです。
フランスを旅行する時、
現金を持ってくるよりも、
4桁の暗証番号のある
ICチップ入りクレジットカードを
持って来た方がいいのは、こんなわけがあるんだ。
日本でよく見る、
磁気ストライプの部分をピッてやって
サインをする支払いというのがフランスではないから、
ICチップなしのカードだと、
断られちゃうこともあるんだよ‥‥。
ICチップがないと使えないマシーンもあるし、
使えても店員さんが使い方を知らないとかね‥‥。
だからフランスに来るときは
ICチップつきのクレジットカードと
4桁の暗証番号は忘れずにね!
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