「あやとりが大ブーム。 だけど困ったことが?!」
パリの子供達の間で 最近大ブームなもの。 それは「あやとり」。
子供の遊びとかは、数年ごとに サイクルがやってくるみたいだけど、 とにかく今は「あやとり」!!
女の子だけじゃなく 男の子だってあやとりに夢中で、 学校の帰り道、 公園で遊ぶ子供たち、 みんな「myあやとり」を振り回してるよ。
▲エッフェル塔を作るのがみんな得意!
▲男の子でも必ず紐を持って歩いている。
「あやとり」って 私はなんとなく日本独特の遊びだと 思い込んでいたのですが、 世界中に存在する遊びなのですね。
ただの毛糸を結んだものを持っている子もいるし、 ちゃんと編んだ紐を持っている子も。 そしてあやとりキットなるものもあって ブーム真っ盛りの今は、 あやとり編みキットが 人気のお誕生日プレゼントになっているようです。
▲あやとり専用の編みキット。 友達の娘が誕生日プレゼントにもらったそう。
さて、その「あやとり」。 フランス語では 「ストリング」って言うんだけどね。 ここで一つ問題が‥‥。
「ストリング」
「あやとり」と言う意味と 「(下着や水着の)Tバック」と言う 意味もあるんだよね。
だから「あやとり」が欲しい子供たちに 「ねえ、パパ、ストリング買って!!」 と言われ、 あやとりがブームになっていることを 知らないパパが 「えっ、その年齢で、 もうTバックとか履いちゃうの?!」 とうろたえるシーンが 続出しているらしいんだ。
確かに、インターネットで 「ストリング」を検索すると あやとりとTバックが混ざって出てくる‥‥。
パパたちがうろたえる姿が想像できます。
あやとり、 しばらく触ってなかったけれど、 不思議と手に持つと昔の感覚が蘇り、 小さい頃やっていたのをやってみたら、 フランスの子供たちから ものすごい羨望の眼差しで見られました。
あやとりが得意なあなた。 今がチャンスです♪ フランスに来るときは 荷物の中にあやとりを忍ばせて。 ちょっと技を披露するだけで 子供たちに囲まれる?!
フランス語が一言も話せなくても フランスでヒーローになる方法。 それは今なら「あやとり」! ボクもちょっと練習しようっと。
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2019-11-12-TUE