ねえねえ、ちょっと見て。
フランスのかけ算九九の表。
日本とちょっと違わない?!
高速道路のパーキングエリアなどで
売っている、こども達の学習表。
フランスの地図があったり。
植物の育ち方の表があったり。
動詞の活用表があったり‥‥etc。
そんな中にあるかけ算九九の表。
ある時ふと気づいた。
?????
数字の並び方が逆じゃない??
でもって10の段まである??
例えば「3の段」。日本だったら
3×1=3
3×2=6
3×3=9
3×4=12
3×5=15‥‥ だよね。
ところがフランス。
3の段を見てみると。
1×3=3
2×3=6
3×3=9
4×3=12
5×3=15‥‥
数字の並び方が逆なんです。
これって覚えやすいの??
と、日本のかけ算九九に慣れていると
分かりにくい気が‥‥。
ためしに、この方法でかけ算九九を
唱えてみると‥‥。
「いんさんがさん」
「にさんがろく」
「さざんがく」
「しさんじゅうに」‥‥。
まるで老化防止の
頭の体操をさせられているみたいな気分に。
もんのすごく頭を使うわっ!
日本では、小学校2年生になると
徹底的に暗記させられる、かけ算九九。
呪文みたいに唱えたり、
歌で覚えたり。
みんな工夫をして、できるかぎり
言葉を短縮して覚える日本語式。
おフランスもそんなのあるのかしらと
友人のこども達に聞いてみると。
例えば同じく「3の段」だとしたら。
「アン・フォワ・トワ・エガル・トワ」
「ドゥ・フォワ・トワ・エガル・シス」
「トワ・フォワ・トワ・エガル・ヌフ」
‥‥
と、ひたすらそのまま唱えるだけらしい。
日本語に直すと、
「いちかけるさんはさん」
「にかけるさんはろく」
「さんかけるさんはきゅう」
って言っているような感じです。
覚える時は「エガル」(「=」のこと)の
部分は省略することが多いようですが、
それでも
「アン・フォワ・トワ・トワ」
「ドゥ・フォワ・トワ・シス」
だから、
「いんさんがさん」
「にさんがろく」
と比べたら、ずいぶん長い気も。
しかも、「×(かける)」の正式な言い方は
「ミュルティプリエ」なので、
ちゃんと言おうとすると、とんでもない長さ!!
わお。
ちなみに、ボクとまりこちゃんの仲良しのお友達、
いつもこのページでモデルをしてくれている
ソラちゃんが、学校で習っているかけ算。
2の段、3の段、5の段、10の段の
4つだけやって、あとの段は
やってないからできないんだって。
なんで4の段をすっ飛ばしてるの?!
残りの段はどこに行っちゃったの??
フランス、不思議なことだらけだよね‥‥。
フランスのかけ算九九のことを
周りのこども達に聞き出したら、
もう不思議なことだらけ。
この1回じゃ書ききれないほどの
ネタがざくざくと。
つい先日も、フランス人が
引き算苦手な件を書きましたが。
引き算だけではなく、計算全て、苦手みたいです。
基本の基本、かけ算九九の表や
覚え方のせいかしら‥‥。
(フランス人が苦手というよりは、
日本人の計算力がすごすぎるのかも
しれませんが‥‥。)
それとも何か、
こっちの方がいいという理由があるのかしら?
フランスの数字と計算の深い謎。
ボクも小さなお友達のノートを
こっそりのぞいて、もうちょっと
真相を究明してみるよ!
おまけに、フランス式のかけ算を
読み上げている、ソラちゃんの動画を見てね!
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