「スキー場の規模の 表し方が違う?!」
今日は12月31日大晦日! いよいよ2024年が終わり 新しい年、2025年を迎える日だね。 日本は仕事納めをしたり、 せわしなくお正月を迎える準備をしたり、 クリスマスから一気に お正月モードに切り替わって、 慌ただしい雰囲気に包まれた 数日だったのかな?!
一方‥‥、 クリスマスは家族で過ごす一番大切な日。 そしてクリスマスが過ぎれば あとは新年を迎えるだけの パーティーモードになるフランスでは、 のんびり楽しく気楽に 2025年を迎えるモードに突入しているよ。
私たち家族は、去年に続き今年も、 クリスマスとお正月両方をスキー場で過ごす、 2週間のスキー場バカンスを過ごしています。
3年連続で来ている フランス南アルプスのスキー場。 数えきれないほどあるフランスのスキー場の中から、 初中級者コースの数が多くて 家族で楽しめるところと、 しらみつぶしにスキー場のゲレンデマップを 見比べて決めたのがきっかけなのですが、 2つのスキー場が山の上で連結していて、 全長185kmのスキー滑走が 楽しめるというスキー場です。
とても大きなスキー場なのは確かなのだけど、 フランスにはもちろんヨーロッパには、 もっともっと大きな有名なスキー場もいっぱい。 そんな「スキー場の規模」を表現するとき、 フランスでは(おそらく欧州ではみな共通) スキーやスノーボードで滑降できる ピスト(ゲレンデ)の長さ(km)、 総コース距離 がいちばんに出てくるんだ。 『何キロ分、スキーをできるゲレンデがある』。 だからイメージもしやすくてわかりやすいよね??
一方、じゃあこれを日本のスキー場と比べたら どんな規模感なのかなあと思い調べてみると、 日本ではスキー場の『合計コースの長さ』 ランキングというのが出てこないのです (かなり調べたけれど見つけられませんでした)。 出てくるのはスキー場の大きさを表した 「ヘクタール」でのランキング (もしくは東京ドーム何個分、みたいな)。
距離で比べるものがあるとしたら、 そのスキー場の最長距離コースのkm数での ランキングのみ。 つまり1本だけでも長いコースがあったら、 ランキングの上位に出てくるようです。
「ヘクタール」で土地の大きさを表しても スキー場としてどのくらいの規模なのかが なんだかわかりにくいと思わない?! ボクたちは全然イメージできないんだよね。 フランスとかのように、総コース距離を 紹介してくれた方が、 分かりやすいと思っちゃうんだよね。
日本語のサイトでは 最後まで見つけられなかったけれど、 フランスのサイトでは、 日本のスキー場情報も入っている 滑降距離での世界ランキングのサイトを見つけたよ。
それによると、 1位はフランスのサヴォワ地方の 「Les 2 Vallées」という有名なスキー場。 なんと滑降距離は600km! (156機のリフトやゴンドラがあるよ)
フランス、スイス、イタリア、オーストリアと ヨーロッパが上位を占めるランキング。 10位までの間にフランスのスキー場が5つ、 30位までには13個ランキングされていて、 冬のスポーツとしてスキーがメジャーな理由に納得。 ちなみに、私たちが今過ごしているスキー場 『Vars/Risoul』(全長185km)は31位でした。
そしてこの世界ランキングで日本を探してみると‥‥、 「日本最大規模」としてよく耳にする 1位の志賀高原は136位で登場(滑降距離83km)。
それ以下参考までに‥‥、 日本のスキー場はこのように登場します。 231位 白馬スキー場(52km) 241位 ニセコグラン・ヒラフ(50.8km) 242位 妙高杉ノ原スキー場(50km) 242位 白馬岩岳リゾート(50km) 242位 蔵王温泉(50km)(日本での規模3位) 285位 安比高原(45.1km)(日本での規模5位) 295位 野沢温泉(44.5km)(日本での規模4位) 316位 ルスツリゾート(42km)(日本での規模6位) ‥‥と続きます。
380ヘクタールの大きさを誇り、 日本の『最大規模ランキング』で2位に登場する 上越国際スキー場(22km)はなんと、 このランキングだと649位になって、 他の日本のスキー場に比べても だいぶ下の順位になるんだよ。
フランスなどでは 標準的なスキー場の規模を表す比べ方である 『コースの総距離』で比べると、 ずいぶん変わってくるんだね?!
この総距離ランキングには ジャンプしたり回転したり技を楽しむパークや、 スピードスキーをする斜面や 管理されているコース以外の 場外ピストを楽しむコース(フランスでは 上級者たちが楽しむ姿が当たり前にある)は カウントされていないから、 一概に全部を比べているわけではないけれど、 利用者にとってはとてもわかりやすい 比べ方のような気がするんだ。
ちなみに滑走を記録できるアプリを使っていますが、 この原稿を書いている日は 5時間(途中休憩2時間くらい)で リフトを乗り継ぎ10個の違うコースを走り、 合計25.8kmの距離を走ったと出ています。
朝9時に出発して くたくたになるまで滑りまくったと思っても、 全長185kmのコースのうち、 たった25.8kmしか走っていない! というわけで、改めてヨーロッパの スキー場の大きさを感じている毎日です。
それではみなさん素敵で楽しい年越しを! 2025年もどうぞよろしくお願いいたします♪
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2024-12-31-TUE