バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




6 5 2

「緑茶はすべて
砂糖入り?!」

6 5 2

「緑茶はすべて砂糖入り?!」

バブー

みなさんボンジュ〜ル。
2025年のスタートダッシュ、
おいしく楽しく少しゆっくりと
過ごせたでしょうか?

お正月がないフランスでは
年明けから通常通りに働いていた人も多いし、
昨日6日から始まった学校に合わせて
家族がいる人たちは休みを合わせて取ったり、
過ごし方も様々な年末年始だったよ。


▲今回は、フランスのスーパーで「お茶」を買うときは注意。
めっちゃ甘いよ! 紅茶類もかなり甘いよ!! というお話だよ。

とのまりこ
さて話は変わって、我が家の7歳の息子。
緑茶、抹茶、麦茶、ほうじ茶etc.
日本のお茶が大好きです。

とりわけ好きなのは「抹茶」。
苦いのを飲むのも、お菓子やアイスなどの
フレーバーになっているのも大好きなようです。

フランスでも「マッチャ」は
そのままの言葉で通じるほど、
すっかり市民権を得た言葉。
日本人シェフのお店でなくても、
スイーツのフレーバーなどで
使われることも多い、人気の味です。

日本では「麦茶」を筆頭に
子供でも食事の時にお茶をいただきますよね。
フランスで子どもの飲み物と言えば
ジュースか水くらいしかないので、
我が家も「麦茶」やその他の「お茶」を
日本から持ってきて常備して、
食事の時はできるだけ
甘い飲み物じゃないものを飲んでもらっています。

海外で生まれ育った日本人や
ハーフの子どもたち、
小さな頃からお茶を飲み慣れていないと
「麦茶」すら嫌がることが多いというのを
20年ちょっとパリに住んで見てきたので、
できればお茶が飲める子に育ってほしいなと
赤ちゃんの頃から慣れてもらっていたおかげか、
すっかりお茶好きに育っています。

バブー
さて、そんなお茶好きな
ボクの兄弟プチモンスター。
この週末も、フリーズドライになっていて
ペットボトルや水筒に入れて振ったら
抹茶が簡単に出来上がるという
日本からの素敵なお土産を飲みながら
「明日から、学校にこの抹茶入れていく!!」
と張り切っていたのだけど、
「ちょっと待った!」
とママからの忠告。

「それ、嬉しくなって
水筒にお茶入れてきたって
学校でみんなに言っちゃうでしょ?!
それはもしかして誤解を生んで
先生に怒られちゃうかもしれないよ。」

と待ったがかかり、
いつも通り水を入れていくことになったよ。

お茶ならいいじゃない。
って思うでしょ?!
でもね、フランスでも大人気の日本のお茶。
特に「thé vert」(テ・ヴェール)=「緑茶」は
スーパーなどの飲料コーナーでも
必ず見かける言葉なのだけど‥‥。
とにかくフランスのお茶は全部甘いんだ。
全部砂糖入り。
めっちゃ甘い!

つまり「お茶」と言いつつ、
ジュースのカテゴリー。
だから、「お茶」を持ってきたってなったら
甘いジュースを入れてきたと
勘違いされるんじゃないかなという心配で、
待ったがかけられたんだよね。


▲スーパーで売っているお茶コーナー。
「thé vert」(テ・ヴェール)=「緑茶」は必ず見かけるメジャー商品だけど、
ミントやレモン風味になっていてとても甘い。
いわゆる甘くない「緑茶」はないので、お茶は甘いものと思っているフランス人も多いのです。

とのまりこ
日本のお茶人気も高まり、
(品質はともかく)茶葉もスーパーなどで
簡単に手に入るようになりました。
カフェにも「緑茶」のティーバッグが
置いてあることも多く、
認知度は申し分ないし、
好んで飲んでいるフランス人も多いけれど、
まだまだ砂糖を入れて飲む人が多いのも現実。

「日本茶」には砂糖は入れないで〜!
って思いながら眺めています(笑)。
ペットボトルの紅茶でも
「無糖」が選べる日本がうらやましいです。


▲お茶類だけで色々な種類があるけれど、全部めちゃくちゃ甘い。
それでもコーラやファンタやジュースじゃないもの‥‥ではお茶を‥‥
なんて選ぶことも多いけれどやっぱり甘すぎて
「無糖」を選べる日本が恋しくなることも‥‥。

バブー
フランスの茶葉専門店のサイトを見てみると、
「本当の緑茶の香りや味を楽しむには
砂糖を入れないで飲むのが好ましい」
と記載されていたりするし、
まだまだ砂糖を入れて飲む人が
多いということだよね。

フランスの普通のスーパーで、
砂糖の入っていない「緑茶」や
その他のお茶が販売される日が
いつかくるのか?!

仕方なく「水」を水筒に入れて
登校していったプチモンスターの姿を見ながら
甘くないお茶の認知度アップを
切に願ったこの年始なのでした。

それではみなさん今週もいい1週間を!
2025年がみなさんにとって
楽しくワクワクする1年でありますように‥‥。


▲凱旋門と凱旋門の上からのパリの景色から。
みなさん明けましておめでとうございます。
2025年もどうぞよろしくお願いします♪

 

 

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

2025-01-07-TUE

まえへ