「喪中の人も 新年を祝う?!」
「喪中の人も新年を祝う?!」
みなさんボンジュ〜ル。 先週と今週はほぼ日の 「生活のたのしみ展」で 盛り上がった週だったのかな。 楽しそうなものがいっぱいあって 特に日本の美味しいものを 「いいな〜羨ましいな〜。 飛んで行きたいなあ〜。食べたいなあ〜。」 と思いながらパリから指をくわえて みていたボクたちです。
さて、1月も半月が過ぎようとしていて 新年の慌ただしさもようやく 落ち着いてきた頃ですが、 ここしばらくは、 友達、ご近所さん、顔見知りのお店の人etc. 人と会うたびに 「Bonne Année!」(ボナネ) 「Meilleurs Voeux!」(メイユール・ヴゥー) 「あけましておめでとう!」 と挨拶する日々でした。 そんな中ふと、日本人の友人と フランスには『喪中』はないのだろうか、 誰に対しても新年の挨拶していて いいのだろうか、 という話になりました。
共通の知人のご主人が去年亡くなったので、 その奥さんに会う時に 新年の挨拶をしていいのかなという 話になったのです。
▲クリスマス&新年の挨拶って、誰に対してしてもいいのかな?! フランスには「喪中」ってないのかな?!
日本では家族が亡くなると 翌年のお正月のお祝いを控え、 年賀状や新年のご挨拶をしないという 習慣があるでしょ? フランスではどうなのだろう? 今まであまり考えたことなかったけれど、 フランスのカード売り場には 「喪中」カードなんて見たことないし 当たり前のように全員と 挨拶を交わしていたけれど 合っていたのかな? よかったのかな?? ちょっと不安になったので、 改めて色々な世代のフランス人たちに 聞いてみたら、 やっぱりフランスには「喪中」の文化は なかったよ。
▲11月過ぎるとクリスマスカードと新年のご挨拶カードが溢れるフランスのカード売り場。 確かに「喪中」のカードって見たことがない?!
家族が亡くなった人が身近にいても、 その逆で家族が亡くなった本人であっても クリスマスは祝うし プレゼントもカードも送り合うし 普通に「良い1年になりますように」 という挨拶をしていいのだそうです。
身近な人が亡くなるのは もちろん悲しいことだけれど、 この1年よりももっと 素敵なより良い1年がやってきますように、 という願いを込めて そういう言葉を言い合うんだよ、 と教えてくれたムッシューもいました。
パリの1月はパン屋の前を通ると アーモンドとパイの匂いがかおる ガレット・デ・ロワの季節。 (詳しくは過去のコラムをみてね!) ガレットもおいしいんだけどね! バターの匂いには、もうちょっと お腹いっぱいになりすぎちゃって。
▲これが1月のフランスの風物詩「ガレット・デ・ロワ」。 今月はこれをいっぱい食べるので、バターの香りにアップアップしてきます。
「按田餃子」とか「フミ子の生ゆず胡椒」とか 「斉吉商店」というワードを眺めながら、 いいな〜いいな〜 日本に飛んで行きたいなあ〜。 と思っていたボクたちです。 それではみなさん今週も良い1週間を!
▲マイナスの気温が並ぶ寒いパリですが、エッフェル塔は今日も美しい♪
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※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2025-01-14-TUE