ねえねえ、知ってる？！
フランスの車のカーナビ、
ほとんどが取り外し式の
ポータブルタイプなんだよ。

そうそう。
カーナビゲーションシステムは、
オーディオ装置なんかと一緒に、
車に取り付けられていることが多いのが、日本。

そんな日本から来た人に
このポータブルタイプはちょっと新鮮にうつるようで、
「カーナビ、かっこいい。」
なんて言われることもあるのですが‥‥。

でもでも、
「かっこいいから」とかが理由じゃない！

だって、取り外し式にしておかないと、
車から離れたすきに、
あっという間に、車上荒らしにあうんです。
おフランスのカーナビのほとんどが
ポータブルタイプなのには、
そんな理由があるのです。切実な理由‥‥。

すてきなはめ込み式のカーナビなんて
車上荒らしに中身ごと
すっぽり持って行かれてしまう。
CDプレーヤーとか、そんなものだって
いいものを装備していたら、
あっという間にさようなら‥‥。

だからできるだけ魅力のない、
古〜い、きれいでない状態にしておくのが
おフランスでのコツ。

窓から見える車の中に、
なにひとつ、魅力的なものを置いて
車を離れてはいけないというのが、
フランスでの鉄則なんだ！
もしも旅行中に車をレンタルしよう、
なんて計画をしている人は、気をつけてね。

かばんや携帯を置いておくなんて、もってのほか。
何かいいモノが入っているかもと
思われてしまう可能性のある紙袋とかも
置きっぱなしはNGです。

とにかくちょっとでも気になるものを
車内の見えるところに残して
離れてはいけないんです‥‥。

高速道路の
サービスエリアでトイレに寄るときですら、
カーナビは必ず、はずします。

カーナビ取り付け用のコードも、
そのまま残して去ってはいけない。
「あっ、この車にはカーナビがあるんだな。
　どこかに隠してあるのかも。」
と、思われたらアウトなんだと！

セキュリティのある専用駐車場内ですら
車上荒らしや車の部品強盗が後を絶えない国。
つい先日も、カーナビの空箱を
車の中に置きっぱなしにしていた友人が
車上荒らしにあったばかり。
しかも自分のアパートの地下駐車場で！
また、違う友人は、同じく自分のアパートの地下駐車場で、
なんと３回もバンパー部分を盗まれたのだと！
バ、バンパーって‥‥。

と、いうわけで、ほんのちょっとの間も
いちいち、細心の注意を払って。

ま〜面倒くさいと思うけれど、
怖くて嫌な思いをしないためにも、
毎回撤収されるカーナビちゃんです。

だからね、ボクとかだって
車の中でお留守番させられると、
車上荒らしに連れて行かれちゃう恐れだってあるんだ。

だから、ボクを早くここから出して〜！！！
ボクも連れてって〜！！！