ちょうど１ヶ月ちょっと
自粛生活が続いているパリ（フランス）。

ご存知のように、日本よりも
ルールが厳しい、
いわゆる「ロックダウン」というものが
行われています。

「外出」に関しては
買い物とか仕事とか犬の散歩とか
子供の面倒をみるためなどなど、
色々理由をつけて出る方法はあるけれど、
（細かいことは今日は省きます！）
ボクの知人たちは
「外出はしようと思えばできるけれど
うつる危険性があるから
できるだけ出ない」
という人たちが多いよ。

子供がいる家庭なんかは特にね！
あえて買い物は大人だけにしたり、
できる限り配達サービスを使ったり。

▲犬がいるうちの子供は犬のお散歩という名目で外出。
今回のロックダウンは犬がいた人たちは
かなりかなりラッキーだったと言っています。

今回のコロナでの外出制限は
学校がなくなった子供がいる家庭が
とにかく大変ですよね‥‥。

子供がいてもいなくても、
みんなが大変なのですが、
でもやっぱりね、
大人だけだったら何をいつ食べてもいいし、
ダラダラし続けても何も言われないし、
自分の面倒を見ればすむけれど、
子供がいたら勉強もご飯も洗濯も掃除も。

仕事はいつも通りしなくてはいけないのに
子供の勉強も見て
ご飯も作らなくてはいけない。
フランスの友人たちも
子供がいる家庭のママには
かなりの負担がのしかかっているようです。

▲ロックダウン後、France4というチャンネルが国家教育テレビになったそうで、
月曜日から金曜日まで時間ごとに区切られて年齢ごとの授業番組が流れるそう。
毎日これを見させているという家庭も多い。

以前もこのコラムで書きましたが、
フランスでは、小さな子供（基本小学生以下）を
１人にしてはいけないので、
お留守番させて親だけ出かける、
なんてこともできないのです。

▲学校の課題をこなす子供たち。
小学生まではメールで送られてくるというパターンが多く、
中学生以上は学校のサイトにアクセスして自分たちでチェックする
パターンが多いそう。
小学生くらいまではお母さんが課題の面倒を見るのが本当に大変なようです‥‥。

▲先週までは2週間イースターのバカンスだったフランス。
今週からまた課題等が復活していて、こちらの中学生はオンライン授業。

今日はそんな子供たちが
１ヶ月ちょっとたった
「ロックダウン」の中で
どうやって過ごしているかを
みんなが送ってくれた写真で
紹介しているよ！

▲学校の課題はみんなでオンラインを使って発表しあったりするそう。

▲オンラインがない場合はおうちで課題をこなします。

大変な状況の中だけど、
家族で協力して毎日工夫して
それなりに楽しく生活しているみたい。

▲直接会えないから、友達のお誕生日にケーキを作ってネットを通じてお祝いだそう。
会えないのは寂しいけれど、素敵なプレゼント♪

フランスは幼稚園から「学校」という
位置付けなので
幼稚園生にも課題が届いているようです。

（先生個人の対応の違い、学校の違い、
公立か私立かの違いなどで、
頻度や内容は
ピンからキリまでのようですが）

▲カーニバルの予定がなくなってしまったということで
学校から送られてきたという「コスプレ」の課題。
テーマがアルファベットのFとGだったそうで
「Fille et Garçon」（女の子と男の子）に変身！
きっと写真を送ってもらった先生も喜んだのではないかな♪

▲体育の先生から送られてきたと言う動画を見ながら運動する2人。

家の中生活が続く子供たちにとっては
朝昼晩のご飯が
メインイベントの一つになるので
子供たちはご飯が楽しみなようで。
いつもはなかなかできないお手伝いをして
一緒に料理づくりやお菓子づくりを
楽しんでいる家庭も多いようです。

▲子供がいる家庭、毎日３食ご飯を作るママたちのお手伝いを一緒に楽しんで
料理づくりやお菓子づくりをしているという家がほぼ100%でした。

子供がいる家庭の様子を聞くと、
ほぼ100%、疲れ果てているのが、
ママ（主婦）。

そしてなんだかんだ、
「学校の友達には会えなくて寂しいけど
家族で一緒に過ごせるし、
毎日たのしー！！」
となっているのが子供と旦那さん。
というパターンが見えてきます（笑）。

どこも子供と一緒になって
旦那さんは楽しそうなのが、
ちょっと面白い発見だったよ。

ロックダウンで精神的にも辛い中、
こうやって前向きに
楽しいことを見つけて楽しむ姿勢。
みんなで乗り切ろうって
お互いの近況を報告し合いながら、
今日も連絡取り合っているよ！

▲ボクたちも日本で自粛生活。
プチモンスターと「ぼわっと」（ボクの飼い主さんが経営するフランス雑貨店）の
倉庫に泊まってDIYをしたりして過ごしているよ。

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）