バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「自分の家の
 駐車場でも
 安心できない?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「自分の家の
 駐車場でも
 安心できない?!」

バブー

パリの路上駐車、
縦列駐車では前後の隙間がほとんどなく、
バンパーにぶつけながら
前後を押し広げるように
駐車していくという話、以前書いたよね!

街中の道路上に駐車する場合は『縦列駐車』。
(ちゃんとパーキングチケットを払って
停められる場所は決まっているよ)

一方地下駐車場や、
地方の街の大きな駐車場などは
1台1台白線で区切られている
『並列駐車』パターン。

とのまりこ

この『並列駐車』パターンでも、
日本とはずいぶん違った特徴があるのが
フランス。

ほとんどの車が、
頭から突っ込んで
駐車スペースに入るのです。

日本では基本的に、切り返しをして
バックでお尻から入れますよね。

フランスでは、駐車場自体も、
直接頭から車を入れやすいように、
車の進行方向を向いて
白線が斜めにひかれていることもあります。

そのくらい、並列駐車では
頭から突っ込む駐車方法が
メジャーなのです。

バブー
ところが‥‥、

頭から入れると、車体が曲がったりして
正確に駐車しにくいうえ、
みなさん、まわりのことはあまり
考えていないようで(?!)
白線無視のめちゃめちゃ状態‥‥。

隣の白線に大きく寄ってしまったり、
お隣のスペースにがっつりはみだしたり、
斜めになっていたり、
ひどい時は白線をまたいで駐車していたり。

みんながまっすぐきれいに入れないから、
決まった台数分車が入れなかったり、
まっすぐ入れてもドアが開けられなかったりと
とてもやりにくいのです。

とのまりこ
フランス人に言わせると、
頭から突っ込んで入れた方が楽だし
(出る時の楽さは考えていないっぽい)
トランクの荷物も出し入れしやすいし
(これはごもっとも)
これでいいじゃないかとなるのですが、
みんなの停め方がひどくてせっかく
空いているのに入れないなんてことも多く
けっこうイライラしてしまうのです‥‥。

ちなみに、そんな並列駐車の場所では、
ドアの開け閉めの際、隣の車にバンバン
当てられるというのも悩みの種。

まっすぐ停められていないから、
隣の車にも当たりやすいのですよね。
我が家の月極駐車場でも
お隣の車のマダムが降りるたびに
ドアに当てられどんどん傷だらけに‥‥。

そんな時は自分でなんとかするしかない国
おフランス。
というわけで、私たちは
生地屋で布を買ってきて、
磁石で取り外しできる防御マット棒を
製作し、傷になるのを回避しています。
どうなのよ‥‥この国って思いながら(笑)。

バブー
フランス人の中にもね、
車に傷をつけられたくない人ももちろんいて、
ボクたちのご近所さんは
こんな風にダンボールを防御マットにしていたよ。

なかなかワイルドでしょ?!
いろんな意味で。

さて、今週末はボクも参加する
京都の町屋ギャラリーでのイベント。
みなさんどんどん遊びにきてね!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-12-05-TUE


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illustration:Jérôme Cointre